シックで大人なデザインのゲーミングスマホ 薄型軽量になった「REDMAGIC 10 Air」レビュー

Nubia Technology傘下のスマートフォンメーカー、REDMAGICが5月26日に発売するゲーミングスマートフォン新製品「REDMAGIC 10 Air」のレビューをお届けします。12GB RAM+256GBストレージ、16GB RAM+512GBストレージの構成でブラックカラーの「Twilight トワイライト」、ホワイトカラーの「Hailstone ヘイルストーン」の2モデルの中から、Twilightの12GB RAM+256GBストレージモデルを試用しています。
パワフルな性能を薄型軽量の筐体に



REDMAGIC 10 Airの最大の特徴は、ショルダートリガーやゲームモードへの切替ボタンなどREDMAGICらしい仕様を盛り込みつつ、薄型軽量化を実現しているところ。本体サイズはH164.3×W76.6×D7.85mm、重量は205g。2025年1月に発売した「REDMAGIC 10 Pro」と比べて1.05mm薄く、24g軽く仕上がっています。
SoCにはSnapdragon 8 Gen 3を採用。高パフォーマンスを手頃な価格帯で提供します。販売価格はTwilightとHailstoneの12GB RAM+256GBストレージモデルが8万4800円(税込)、16GB RAM+512GBストレージモデルが10万9800円(税込)。拡張RAM機能を搭載し、ストレージの空き容量を利用して最大12GB分のRAM容量を拡張できます。


ベンチマーク結果は、「3D Mark」の「Wild Life Extreme」が4038。「Geekbench 6」のCPUベンチマークでシングルコアの結果は1941、マルチコアの結果は6502でした。同じSoC搭載で2024年1月発売のフラッグシップ「REDMAGIC 9 Pro」の結果を少し下回りましたが、薄型軽量で1世代前のフラッグシップと同程度のパフォーマンスを発揮できるのは魅力。

AIベンチマーク「Geekbench AI」のCPUベンチマークは、Single Precision Scoreが2793という結果に。AI関連ではGoogle Geminiに加えて、リアルタイムの通話翻訳や通話字幕が利用できる「RedMagic翻訳」、ユーザーのゲームプレイをサポートする「AIトリガー」といったオンデバイスAI機能を搭載しています。
冷却システムは9層の放熱構造、6100平方ミリメートルの大型ベイパーチャンバー、複合液体金属を採用。高負荷なゲームも快適にプレイできます。
シックな板状デザインに全画面ディスプレイを採用

派手な装飾のないシックで大人っぽいデザイン。背面はカメラ周辺を除いてフラットで、サラサラな手触りのアンチグレアガラスは指紋や汚れが目立ちません。IP54準拠の防塵・防水に対応するのも特徴。

カメラは光学式手ブレ補正(OIS)対応の5000万画素メイン+5000万画素超広角の2眼構成で、カメラの並びには懐中電灯を兼ねたカラーLEDライトを搭載します。

ノッチやパンチホールがない全画面ディスプレイを採用。1600万画素のインカメラが、UDC(Under Display Camera)Pro技術で画面に埋め込まれています。

6.8インチAMOLEDディスプレイは最大輝度が1600nit、リフレッシュレートは最大120Hz。マルチポイントで最大960Hzのタッチサンプリングレートに対応します。画面占有率は93.7%。狭ベゼルで鮮やかな画面により、没入感のあるゲームプレイが楽しめます。

スクエアな背面と垂直に立ち上がった側面から、全体で1枚の板のような印象に。薄型軽量になったことから、長時間のゲームプレイでも疲れにくく、快適に使用できます。


ディスプレイから見て右側面には、音量ボタン、電源ボタン、左右のショルダートリガーを搭載。左側面には後述するMagic Keyボタンを搭載します。


底面にはUSB 2.0 Type-Cポートを搭載。DP Altの映像出力には非対応です。バッテリー容量は6000mAhで、付属のUSB充電器により80Wの急速充電が可能。
Magic Keyを押して快適なゲーミング環境に


側面のMagic Keyボタンを長押しすると、ゲームモード「GameSpace」が起動。高パフォーマンスでプレイするアプリをライブラリから追加して、メニュー画面から起動することができます。

従来のREDMAGICシリーズではスライド式のスイッチだったものがボタンになることで、多機能ボタンとして利用可能に。カメラの起動やフラッシュライトのON/OFF操作を割り当てることができます。設定メニュー上では「Redmagic AI」の起動にも割り当てられるのですが、記事執筆時点では動作を確認できませんでした。電源ボタン長押しによるGeminiの起動のように、今後REDMAGIC独自のAIアプリケーションを起動する操作に利用できるものとみられます。

ライブラリに追加したアプリは、起動後に画面の右上か左上から画面中央に向かってスワイプすることで、設定メニューをオーバーレイ表示。CPUとGPUのパフォーマンスやショルダートリガーの設定に利用できます。

付属品の保護ケースは透明なケースが背面と上面、下面の3面をすっぽり覆う構造で、フラットなデザインとショルダートリガーのパフォーマンスを両立する仕様です。
先行販売で5000円オフ

発売日の5月26日(月)11時59分まで、先行予約販売として5000円オフで販売中。6月下旬には、16GB RAM+512GBストレージでスケルトン&オレンジカラーの「Flare フレア」モデルの発売を予定しています。価格は10万9800円(税込)。
REDMAGIC日本公式サイト
https://jp.redmagic.gg/[リンク]

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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