【日本幕の内弁当協会】弁当屋ほっかほっか亭の「幕の内弁当」はウマイ! 心に響く味

今回の連載「日本幕の内弁当協会シリーズ」は、弁当屋ほっかほっか亭の「幕の内弁当」を実際に食べてレビューする。
たくさんの食材が楽しめる、すべてのおかずが主役の幕の内弁当。良い幕の内弁当は、すべてのおかずが共に相乗効果で、味覚に響く味を生む。その魅力をお伝えできれば幸いである。

弁当屋ほっかほっか亭の「幕の内弁当」の具構成
ほっかほっか亭の幕の内弁当の具構成は、とり黒酢あん、アジ大葉フライ、竹の子の煮物、菜の花のごま和え、そら豆ベーコン、ライス。あらゆるおかずが楽しめる幕の内弁当として、まさに優等生ともいえるおかずラインナップの多さ。
はたして、心に響く味なのか? 実際に食べてみた。







黒酢のあんをたっぷりと纏った鶏肉
2025年4月現在、ほっかほっか亭の幕の内弁当には、黒酢のあんをたっぷりと纏(まと)った鶏肉が含まれていて、これが実に美味。鶏肉の衣にも黒酢が浸透しているのだが、なによりご飯に黒酢テイストがすこぶる合う。
黒酢にほどよいバランスで甘味が含まれていて、それがまた鶏肉の旨味とごはんの甘味と相乗効果で盛り上げる。幕の内弁当が「すべてのおかずが主役」「おかずがおかずを盛り上げる」「おかずがご飯をもっとおいしくする」ということを改めて理解できるおかずだ。


アジ大葉フライとタルタルソースは極み
得に魅惑的なおかずが、アジ大葉フライ。これ、しっとりとした衣と、たっぷりタルタルソースによって、おいしさが増幅。アジの風味が嗅覚と味覚を包み込むと同時に、衣の旨味とタルタルソースの強いコクがたまらなく甘美。
タルタルソースの爽やかさが、アジの良いところだけを強調しているようにも感じる。万能すぎる、タルタルソース! ちなみに、冷めていても美味。


竹の子の煮物の食感に刮目せよ
黒酢の鶏肉とアジ大葉フライのあとに竹の子の煮物を食べれば、キュキュッとした魅惑のリズミカルな食感を楽しめるとともに、味覚があっさりとした甘味に包まれて心地よい。
やっぱりここでも、幕の内弁当だからこその魅力を実感。おかずが多種多様なので、フルコースをご飯で楽しんでいるかのよう。もちろん唐揚げだけ!! 揚げ物だけ!! 牛肉だけ!! などのひとつのおかずを追求した弁当も魅惑的だが、いろいろ食べられる幕の内弁当は、食べていて心が躍る、心が響くウマさがある。

幕の内弁当の魅力は「すべてのおかずが主役」
今回の日本幕の内弁当協会シリーズは、弁当屋ほっかほっか亭の「幕の内弁当」を実際に食べてレビューした。幕の内弁当の魅力は、すべてのおかずが主役で、主役同士がお互いの魅力を高め合い、相乗効果でグンとおいしさと満足度を昇華させている点だ。
おかずを食べれば味覚に響き、おかずとおかずを食べればケミストリーが生まれて心に響く、まさにオールスター弁当。今後も、幕の内弁当の魅力をお伝えしていきたい。
(執筆者: クドウ秘境メシ)

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。