【北海道旧穂別町(むかわ町)】恐竜の息づく土地で、悠久の時間を感じよう

北海道旧穂別町(むかわ町)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、北海道旧穂別町(むかわ町)を写真とともに紹介する。
Vol.435/北海道旧穂別町(むかわ町)
同じむかわ町でも、太平洋側の旧鵡川町から、山側の旧穂別町まで、約35kmの移動だった。途中、道路脇にはさまざまな動物が登場した。ポニー、ヤギ、馬、牛……。感覚が慣れてしまいつつあるが、他県ではここまでたくさんの動物とはすれ違わないはずだ。
今回は、むかわ町立穂別博物館へ訪れる。主に恐竜の化石メインの展示で、小さな博物館ではあるものの、地元産の質の良い化石が集められていることが紹介されていた。“北海道の背骨”といわれる日高山脈も、かつては海だったのだ。発掘された化石も海洋生物が多く、約6550万年前の白亜紀の終了とともに、多くの恐竜は姿を消してしまったそうだが、その果てしない時間の流れに驚くばかりだ。
最近は、縄文時代に触れることが多かった。当時の数千年前の暮らしでも大昔の話だと思っていたが、恐竜の時代はまた年数の規模感がまったく変わるので、ほんとうに今という時間というものが、悠久の時代の中では髪の毛一本のような細さであることを、感じるばかりだ。

旧穂別町へ

アンモナイトの銅像。穂別でも、アンモナイトの化石が多く出土していると

中村記念館。故中村平八郎氏は、穂別町開拓の先駆者

建物も愛されているのだなあと

町立穂別博物館へ

入口に鎮座する、ホベツアラキリュウ(クビナガリュウ)。国内産のクビナガリュウとして、全身骨格が復元されたのは、国内2番目で北海道では最初。北海道指定天然記念物である

本物の化石の大きさにギョッとする
また、町立穂別博物館のすぐそばにある、中村記念館にも立ち寄ってみた。昔ながらの建物らしいあたたかな雰囲気が流れている。そして、ここで紹介されていた故中村平八郎氏は、穂別町開拓の先駆者だと。ほかにも館内の写真を見て、この建物や中村氏が愛されていることを肌で感じた。開拓の苦労と、それを支えた人物。人としてのかっこよさや尊敬の念が湧いてくるのであった。
(仁科勝介)

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式X:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247
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