「年を取ることはなぜ怖いのか?」 女性監督の“自身への問いかけ”が強烈なホラー映画『サブスタンス』を生んだ

コラリー・ファルジャ監督によるホラー映画『サブスタンス』が5月16日より公開。監督が制作のきっかけなどについて語るインタビュー映像が解禁されている。
年齢を理由に仕事を奪われた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)が、謎めいた再生医療“サブスタンス”に手を出したことで狂気の道へと進んでいく様を描く本作。第97回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされたことに驚いてしまうほど、パンチのあるホラー映画だ。
次々と待ち受ける強烈な展開を楽しむためには、ストーリーに関する予備知識をあまり入れないのが懸命かも知れない。しかし、ファルジャ監督がどんな想いで本作を生み出したのかを知っておくのは、興味を掻き立てこそすれ、決して楽しみを削ぐことにはならないだろう。

レイプリベンジスリラー『REVENGE リベンジ』でデビューした際、すでに40歳を過ぎていたファルジャ監督は、作品が高く評価されているにもかかわらず「私にはもう価値がない」「映画界で居場所がない」と感じたそうだ。しかしなぜそこまで不安になってしまうのか? ファルジャ監督は映像の中で、その原因について考えた結果が『サブスタンス』につながっていることを丁寧に説明。“美と若さ”を追い求める主人公エリザベスの行動原理が、現実に由来するものであり、監督自身が女性として映画業界で実際に感じたことであると明かしている。
『サブスタンス』
5月16日(金)全国ロードショー

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