タイラー・ザ・クリエイター、ライブ中のファンからのリクエストについて苦言

 タイラー・ザ・クリエイターの【Chromakopia: The World Tour】の中心は、彼が2024年に発表した同名のアルバムだ。そんな中、あるファンがオンラインや会場でタイラーの別のアルバムからも少なくとも1曲は聴きたいと呼びかけている。

 現地時間2025年3月22日の夜にタイラーが米オーランドのキア・センターで公演を行ってから数日後、あるファンが『チェリーボム』の「Deathcamp」をライブで聴きたいという思いを、SNSへ投稿した。「土曜日に“チェリーボム”のチャントを始めたのは自分で、今夜も始めるつもり。“DEATHCAMP”が生で聴きたくてたまらない」とこのファンはXに書き込んだ。

 【グラミー賞】受賞ラッパーであるタイラーは、米マイアミ公演を前に、この投稿に反応し、観客の要求に応じて毎公演セットリストを微調整できないと書いた。「好きなだけチャントしてくれ(しないことを願うよ、ライブ中にマジでイライラするから)。でも、その曲をプレイするつもりはないし、チャントしたからといって、魔法のように演奏したくなるわけじゃない」と彼は語っている。

 SNS上では、ファンの反応が分かれた。この曲が聴きたいと求める人もいれば、タイラーのビジョンを尊重すべきだと主張する人もいた。「もし彼が“DEATHCAMP”をやりたくないのなら、無理にやらせようとしないでほしい。難しいことじゃない」という意見もあれば、一方で、別のファンは、「セットリストに追加すればいいだけだろう。自分が曲に飽きたというのは関係ない、人々に楽しんでもらうために作ったんだろ?観客は君のショーを見るためにお金を払ってるんだから、彼らが聴きたい曲を演奏すべきだ。君が持っているすべては、ファンが一生懸命稼いだお金をウィッグをかぶって演奏する君のために費やしてるからなんだから」と反論した。

 「Deathcamp」は2015年4月に、『チェリーボム』のリード・シングルとして「F-king Young / Perfect」とともにリリースされた。2023年、タイラーはポッドキャスト『Rap Radar』で、「“チェリーボム”のことはずっと好きだ」と述べ、「あの時代の自分は人としてキモかったし、変わらなきゃいけなかったって言ったから、“チェリーボム”が嫌いだって思われてるけど、そんなこと言ったことはないよ」と語っていた。

 【Chromakopia: The World Tour】は今週、米マイアミ、ノースカロライナ州シャーロット、ピッツバーグ、オハイオ州コロンバスで公演を予定している。

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