群馬県・埼玉県でキクラゲ栽培に適した空き家を募集中!農業×空き家活用で地方活性へ


群馬県伊勢崎市に本社を構える農業スタートアップ企業のクールコネクトは、群馬県・埼玉県において、キクラゲ栽培に適した空き家を募集中。空き家のオーナーはもちろん、同プロジェクトに関心のある自治体・企業からの相談も受け付けている。

「農業×空き家活用」で地方活性を目指す

「地域にある空き家を有効活用し、農業の新たな可能性を広げたい」と考えているクールコネクト。

そして、日本全国で増加する空き家問題と、農業の担い手不足の2つの課題を組み合わせ、「農業×空き家活用」という新たな地方活性の形をつくりたいとしている。

プロジェクトの概要

キクラゲ栽培に適した空き家を募集する今回のプロジェクトは、空き家という遊休資産を「農地」として活用し、地域農業の活性化と持続可能な経済モデルの構築を目指すものだ。

キクラゲは室内でも栽培が可能な農産物であり、空き家の利活用に適した作物として注目されているそう。また、健康食品としての市場が拡大しており、新たな農業ビジネスのモデルとしての可能性を秘めているという。同プロジェクトでは、一軒家の空き家にキクラゲの栽培設備を導入し、生産拠点として運用していく。

クールコネクトは、空き家を農業の生産拠点とすることで、新たな雇用の創出や地域経済の循環を促し、農業従事者の増加にも貢献できると考えている。

この取り組みは、単なる空き家の再利用にとどまらず、農業を軸に地域経済の活性化を図る持続可能な地方創生の新しい形を示すものだ。

日本の空き家問題と群馬県・埼玉県の現状

日本では、人口減少や少子高齢化の影響で空き家の増加が深刻な問題となっている。総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家数は約846万戸、空き家率は13.6%と過去最高を記録。この傾向は、地方だけでなく都市部にも広がっている。

また、同調査によれば、群馬県の総住宅数は約96万7,400戸、そのうち空き家は約16万1,300戸で、空き家率は16.7%と全国平均より高い。

特に見過ごせないのは、廃屋など誰も住んでおらず、賃貸や売却の予定もない住宅を指す「その他の住宅」が、全体の45.3%となる約7万3,100戸を占めていることだろう。この住宅は、管理が行き届かず放置される可能性が高いという。

一方、埼玉県の総住宅数は約338万戸、そのうち空き家は約34.6万戸で、空き家率は10.2%と全国平均より低い。しかし、利用目的のない「その他の空き家」は約12.4万戸で、空き家率3.7%となり、平成25年の前回調査と比較して約1.2万戸増加している。特に、県北部や西部で空き家率が高い傾向が見られるそうだ。

「農の未来をつなぐ」というビジョンを掲げ、日本の第一次産業への貢献を目指すクールコネクトのプロジェクトに注目したい。

クールコネクト HP:https://www.cool-c.com

(Higuchi)

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 群馬県・埼玉県でキクラゲ栽培に適した空き家を募集中!農業×空き家活用で地方活性へ
ストレートプレス

ストレートプレス

ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けたニュースサイトです。ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノの最新情報を“ストレート”に発信します。

ウェブサイト: http://straightpress.jp

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。