映画『BLUE FIGHT~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』木下暖日&吉澤要人インタビュー お互いへの感謝を語る
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“1分間で最強を決める”斬新なコンセプトで、これまでの格闘技の常識を壊して熱烈な支持を受け、社会現象級の盛り上がりを見せてきた格闘技イベント・ブレイキングダウン。その熱量が遂に映画界にまで着火! 『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』が大ヒット上映中です。
ブレイキングダウンの顔ともいえる格闘家・朝倉未来と起業家・溝口勇児が映画界に挑むにあたって迎えたのは『クローズZERO』で新時代の不良バトルジャンルを開拓した三池崇史監督。
W主演は、共に映画初出演となる木下暖日(きのした・だんひ)さん、吉澤要人(よしざわ・かなめ)さん。 三池監督の「オーディションを生き抜いた無名の男たちが、映画の主役を張った。それがどんなに困難で凄いことか、映画監督として生きてきた私にはわかる。」という言葉に表れるように、総勢2,000人が参加した厳しいオーディションを突破し、作品の中で魂を燃やしています。木下さんと吉澤さんのお2人にお話を伺いました!
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――本作とてもアツい作品となっていますね!総勢2,000人が参加した厳しいオーディションを突破されたお2人ですが、合格を聞いた時のお気持ちを教えてください。
吉澤:率直に、嬉しかったです。実は2,000人も受けていたということを知らず、撮影終了後に聞いたので「そんなに受けていたんだ」と今になって衝撃です。その中から自分を選んでいただけたことには感謝の一言に尽きます。
木下:僕も本当に嬉しくて、決まった時は正直ホッとしました。僕も2,000人というのは後から知ったので「そんなにいたんだ!」とビックリで。
――オーディションでの手応えはありましたか、また、どの様な準備をしたのですか?
吉澤:とにかく台本を読み込むことです。セリフの言い回しというより、自分がそこに存在している理由というか、「なぜ自分がそこにいて、そうなったのか」を色々と考えました。自分のほうが誰よりも準備をしてきているという自信はあったのですが、手応えは75%…ですね。50%プラス、自信の部分が25%で、トータル75%です(笑)。
木下:僕は手応え100%でした(笑)。オーディションの最中は緊張していなかったのですが、最後の決まる瞬間の前に1時間ぐらい待っていて、その時に初めて緊張しました。大丈夫かな、みたいな不安がありながらも、選んでいただけて嬉しかったです。
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――吉澤さんは映画初主演、木下さんはお芝居自体が初めてだったそうですが、本作に参加されていかがでしたか?
吉澤:最高な時間でした。毎日が本当に宝物の時間で、勉強出来る時間でしか無いですし、1分1秒逃したくないなと心から感じていました。
木下:僕も本当に最高でした。たくさんのことを経験させていただいて、この撮影での日々は僕も宝物です。
――お互いの初対面と撮影を通してどう変化していきましたか?
吉澤:初対面は「めちゃめちゃ大きい人がいるな」でした。暖日は身長が高いので、見た目だけで勝手に「怖そう」と思っていました。誰も持っていない余裕感があって、まさかあれが暖日にとって初めてのオーディションだったとは思わなかったです。その余裕感が逆にライバルとして恐いというか、どんなものを持ってきているんだろう?という恐怖がありました。でも実際一緒に撮影をしていると、素直で、嘘がないし、撮影中もガラスのような目で見つめられて、映像に映っても感じられるほどの透き通った目でした。それは暖日の素直さと、正直さゆえなんだろうなと感じています。僕のほうが年齢は上ですが、対等に向き合いたいとすごく思いました。
木下:最初、要人くんは同い年だと思っていたのですが、途中で年上というのを知って。こんなに優しそうな雰囲気をしているのに、リョーマを演じている時はガラリと変わって、ギャップというか、すごい役作りだなと思いました。先日、原因は自分にある。(吉澤が所属しているグループ)のライブもお邪魔しました。
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――ライブでの吉澤さんの姿はまた新鮮だったのでは無いでしょうか。
木下:ステージの上だとより堂々としている様に見えて、めちゃめちゃキラキラしていました。グループの中ではあまり喋らないらしいですが、映画の現場ではたくさん喋って回してくれたんですよ。多分僕があまり喋るのが上手くないから気を遣ってくれたんだと思うのですが。
吉澤:僕のグループってお喋りが多いので(笑)、1人ぐらい静かな人がいても良いかな?って。メンバーも暖日に会えて「背が大きくて、カッコいいね!」って喜んでいました。
――お2人以外にも、作品の中にはたくさんのキャラクターが登場します。ご一緒して印象的だった方はいらっしゃいますか?
吉澤:吉祥丸役の久遠親くんは身長も大きい、目も恐いし(笑)、声も低いですけれど、実際は優しくて、とてもステキな方でした(笑)。先ほど暖日が言っていた「原因は自分にある。」のライブに久遠くんと来てくれたのですが、誰よりも手を振ってくれていて(笑)、可愛い一面があるなと思いました。イクトとリョーマと吉祥丸、この3人がこのメンバーで良かったです。
木下:要人くん含めキャストさん全員が、オーディションの時には見られなかった目つきや表情をしていて。熱の入り方が変わっていたので、僕もたくさんの影響を受けています。
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――お2人は元々格闘技はお好きでしたか?
吉澤:ブレイキングダウンは視聴者の一人として観ていて、コロナ禍の時は配信のチケットを買って一日中、全試合観ていました。飯田将成さんが特に好きで、まさか飯田さんが僕らのコーチになるとは思っていなかったので驚きました。ブレイキングダウンに出場している方々とお会いするという緊張がありつつも、飯田さんに会える喜びがすごくて(笑)。飯田さんはめちゃくちゃ優しい方なので、強さゆえの優しさなんだろうなと感じました。
木下:格闘技をやっている友達がいて、中学の野球部のみんなで公園に集まってミット打ちをするなど遊びでやっていたのですが、ちゃんと触れたのはこの作品が初めてでした。ブレイキングダウンも映像で観ていたのですが、 初めて生で見させていただいた時は衝撃的で。画面越しとは全く違う迫力が感じられてすごかったです。僕はもともと朝倉未来さんが好きで、You Tubeを観て歌がうまいなと思っていたのですが、実際にお会いしてみて、何をしていても余裕があるオーラというか、強い男だな、かっこいいなと思い、憧れました。
吉澤:朝倉さんは本当にオーラがすごくて。実際に人前で格闘家として戦っている人の「強い」はレベルが違うというか。間合いに入ったら 一瞬でやられてしまうんだという恐怖感もあるのですが、ご本人のお人柄で優しいので、僕らに対しても気にかけてくださって。少年院で公演するシーンがあるのですが、朝倉さんご自身のお話もしてくださって、サービス精神に溢れている方だなと思いました。
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――今回三池崇史監督とは初めましてだったそうですが、三池監督の作品でお2人が好きなものについて教えてください。
吉澤:僕は『初恋』が大好きです。面白いですよね。恋愛要素もあるけど、良い意味での汚さというか、汚れ感がすごく癖になるなと思います。主演の窪田正孝さんにすごく憧れを抱いていて、今回僕の中ではあの窪田さんに近づくための第一歩でもありました。最後に薬物のシーンも出てきますが、バイオレンスの表現がやはり三池監督はすごいなと思います。
木下:僕は『テラフォーマーズ』が好きで、1人1人に虫にちなんだ能力や個性があるじゃないですか。ああいう少し変わった設定の作品が好きなので、面白いなと思って観ていました。
――三池監督に取材させていただいたことがあるのですが、バイオレンス表現が素晴らしい反面、ご本人はとても優しくてチャーミングな方ですよね。
吉澤:本当にその通りです。最初お会いした時は恐かったのですが、お会いしてすぐに笑顔が見えた時は安心感がすごかったです。たくさん笑う方だなと思いましたし、厳しいところもあるけど、発言に愛があるというか、愛ゆえの言葉なんだなというのが伝わってきます。人に対してリスペクトを持って、長年このお仕事をされてきている方なんだなと思いますし、カッコいいなと思います。
木下:三池監督は全員のことを信じているし、周りの方々もやはり三池監督を信じていて。そこの一体感があるからスムーズに撮影が進んでいくんだなと思いました。(監督は)ボケてくれたりして、合間に笑わせてくれるんですよ。三池監督が笑っている顔を見ると安心して、温かな気持ちになります。
――素敵な現場だったことがとても伝わってきます。オーディション、撮影、そしてこういったインタビュー取材などを経て、お2人の関係もすごく深まったかと思います。
吉澤:友達とかライバルとか、仲間とか一言で表すことは難しいですが、ダブル主演のもう一人が暖日で本当に良かったです。心から感謝しています。
木下:イクトとリョーマもライバルであり親友だと思うのですが、僕と要人くんの関係もそれに近いと思います。僕も感謝の気持ちしかありません。
――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
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撮影:たむらとも
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