アリアナ・グランデ、若手スターのために“譲歩できない”セラピー条項がレコード会社との契約に盛り込まれるべきと主張
若くしてスターになった当時、苦境に立たされたアリアナ・グランデが、自分と同じ道を歩む人たちがより楽になるようエンターテイメント業界の変革を提唱した。
現地時間2025年2月10日に公開された『WTF With Marc Maron』の最新エピソードで、歌手兼女優でもある彼女は、2010年代初頭にニコロデオンの女優からポップ・スターへと転身し急速に名声を手にした経験を振り返りながら、スターの卵がレコード会社と契約する際には“譲歩できない”セラピーの条項が含まれるべきだと語った。彼女は、スポットライトを浴びた直後に直面した世間の厳しい視線について、「19歳の時にそういった不愉快なことが次々と起こり始めました。私がとても若い頃に始まったんです、体のこととか、恋愛関係、チーム、母、愛する人々についての噂。本当に際限がありませんでした」と振り返った。
「レコード会社やスタジオ、テレビ局、大手プロダクションが、人生をそのように、その規模で変えるような契約を(スターの卵と)結ぶ際には、セラピーを契約の一部として組み込むことが非常に重要です。セラピストに週に数回診てもらう必要があります」と彼女は続けた。
短期間で世界的に有名になることでほぼ確実に生じる精神的な混乱から若いクリエイターを守る責任が大手エンターテイメント会社にはあるとアリアナは付け加え、カウンセリングが“契約上、譲歩できないもの”であるべきだと再び述べた。彼女は、「アーティストであるということは、心の中をさらけ出した無防備な人間であるということです。だから、芸術をやるべき人間は、そんなクソみたいなことに立ち向かうべきではない人間でもあるのです」と語った。
アリアナの今回のコメントは、2024年6月にペン・バッジリーのポッドキャスト『Podcrushed』で語った内容と重なる。彼女は、米Maxで配信されたドキュメンタリー・シリーズ『Quiet on Set: The Dark Side of Kids TV』で、元子役たちがセクハラや有害な職場環境について訴えたことを受け、自身が主演したテレビ番組『ビクトリアス』と『サム&キャット』での経験を“整理し直している”と明かしていた。当時彼女は、「子どもたちが演技をするのであれば、より安全な環境にする必要があると思いますし、セラピストもいるべきだと思います。親がどこにいても許されるべきだと思います」と述べていた。
また、【第67回グラミー賞】で話題となったチャペル・ローンの<最優秀新人賞>受賞スピーチをきっかけにこの話題が新たに広まっている。このスピーチは、チャペルと元音楽業界幹部のジェフ・ラーバンとの間で議論を巻き起こした。彼女のスピーチでは、レーベルに対して“特に新進のアーティストについて、生活できる賃金と医療保険を提供する”よう呼びかけていた。(チャーリーxcx、ホールジー、ノア・カーンが彼女に賛同した。)
その後、ラーバンが彼女の主張を“ひどく誤解に基づいたもの”と評したものの、チャペルは苦境に立つアーティストのための基金に25,000ドル(約380万円)を寄付することで応戦し、現地時間2月9日にインスタグラムに、「【グラミー賞】で個人的な経験を共有したのは、クラウドファンディングによる応急処置のためではなく、業界のリーダーたちに対し、行動を起こし、真の変化をもたらす手助けをし、持続可能な方法で投資を保護するよう呼びかけるためだった」と書き込んだ。
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