セレーナ・ゴメスが移民の強制送還を嘆いた動画を受けホワイトハウスがアンサー動画で反応

 セレーナ・ゴメスが、トランプ政権による移民の一斉検挙をめぐって泣いている動画を共有(後に削除)したことを受け、ホワイトハウスは現地時間2025年1月31日の夜遅くに、不法移民によって子どもが殺されたとされる母親たちをフィーチャーした独自のアンサー動画を公開した。

 Xに投稿されたホワイトハウスの動画は、削除されたセレーナの動画で大量強制送還について彼女が泣いている映像と、「誰のために泣いているのかわかっていない」と彼女に批判的な母親たちのコメントが織り交ぜられている。

 米テキサス州生まれのメキシコ系アメリカ人であるセレーナの動画では、彼女は嗚咽しながら、「同胞がみんな攻撃されている、子どもたちが。本当にごめんなさい、何かできればいいのですが、できません。どうしたらいいのかわからない。手を尽くします、約束します」と話していた。

 ホワイトハウスの回答では、2024年6月に米ヒューストンで12歳の娘ジョセリンを亡くしたアレクシス・ナンガレイがセレーナの回答は誠意がないと非難した。彼女は、「あのビデオを見ると、彼女は女優なのでそれが誠実で本当だとは信じがたい」と述べている。

 テキサス州公安当局のデータを使用した、米国立司法省研究所が資金提供した2024年9月の報告書によると、“不法移民は、暴力的犯罪や薬物犯罪では米国生まれの米国市民の半分以下の割合で、財産犯罪では米国生まれの市民の4分の1の割合で逮捕されている”ことが分かった。

 セレーナの動画は、トランプが大統領就任後すぐに大規模な国外追放を開始すると公約したことへの反応だった。先週、ホワイトハウス報道官のカロリン・リーヴィットはXに、「国外追放便が開始された。トランプ大統領は全世界に向けて明確な強いメッセージを発している:アメリカ合衆国に不法入国すれば、厳しい結果が待ち受けている」と投稿した。

 ホワイトハウスの動画で紹介されている他の2人の母親は、2022年にメリーランド州アバディーンで20歳の娘ケイラ・ハミルトンを殺害されたタミー・ノーブルズと、2023年にメリーランド州ハルフォード郡で37歳の娘レイチェルを殺害されたパティ・モリンだ。ハミルトンを殺害したのは、エルサルバドルからの16歳の不法入国者だった。一方、モリンとナンガレイを殺害した容疑でも不法移民が起訴されている。

 セレーナの動画は1月27日に投稿された後、数日間政治的な批判の的となった。ユタ州の共和党政治家であるサム・パーカーは、彼女の祖父母が不法入国したため、彼女も国外追放されるべきだと示唆した。「笑いと脅しをありがとう」と、彼女はインスタグラムで応えた。

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