【高知県四万十市】「実技」と「座学」を融合させた学びの場「しまんと分校」開講！ゼミ受講生を募集中

RIVERしまんと分校が運営する、「実技」と「座学」を融合させた新しい学びの場「しまんと分校」が、4月12日(土)より高知県四万十町に開校する。自然の中で学びたいという人を対象に、ゼミの受講生を募集中だ。

四万十の豊かな自然の中で学ぶ

四万十の美しい風景と自然とともに生きる豊かな暮らしには、この土地ならではの人々の生業がある。春は山菜とりに茶摘み、夏は川漁に川遊び、秋は栗拾いにお祭り、冬は椎茸狩りにと四季折々でさまざま。

そんな何気ない風景や、スローフードが当たり前の日常こそが財産だと感じたRIVERしまんと分校は、地域の生業に「学校」という要素を加え、ローカルならではの学び舎「しまんと分校」を開校する。

「しまんと分校」は、四万十の豊かな風景や自然のなかで、物事の本質や裏側を発見できる新しい学び方の学校として、都会の喧騒を離れ自然の中で学びたいという人々に、新たな学びの機会を提供する。

「実技」と「座学」がセットになったゼミ

スマホひとつで簡単にあらゆる情報が得られる現在、果たしてそれらは本当にジブンの糧になっているだろうか。「しまんと分校」のゼミは、地元の人から学ぶ「実技」と、国内外のスペシャリストから学ぶ「座学」がセットになっている。

初年度となる2025年度は、1泊2日のゼミプログラムを月に1回実施。1ゼミあたり10名を受け入れ、その月々の旬を題材に、地域の個性や価値を見つけながらともに成長する学校を築く。

「実技」1講座と「座学」1講座を履修すると1単位取得できる。1泊2日のゼミには、「実技」と「座学」が予めプログラムされているため、1ゼミで1単位取得できる仕組みだ。

10単位取得、つまり10回ゼミに参加した人には「しまんとMBA」(Master of Bunko Administration)の学位が授与される。

地元に暮らす人々による「実技」

山に川に畑にと、子どもの頃に体験してみたかったワクワクする「実技」は、農家や漁師、地元のおばちゃんなど四万十の土地に暮らす人々が先生。

学校形式の部分だけ切り取ると、先生とゼミ生という関係であっても、土地の人に会いに行くという要素も兼ね備えた「しまんと分校」では、暮らしや方言、家の手仕事に触れる部分も多く、両者の心の距離がグッと近づく実技を体感できる。

例えば夏の「あゆゼミ」は、地元の川漁師から仕掛けを教わり、川船に乗り、竿をたらしたり網を投げたりと、本当に自分で鮎を漁る。ここでの釣果はその日の食事にかかっている場合もあり、ゼミ生は前のめりで先生の教えを乞い、実に濃密な学びの時間を過ごせる。

とれた鮎を塩焼きにするなら、串を打って塩をまぶすまでのレクチャーもあり、普段の生活に使えるちょっとした知恵も身につく。

各分野の専門家による「座学」

「座学」は、ゼミテーマの第一線で活躍するスペシャリストからコアな話が聞ける貴重な時間。生態学、歴史、伝統など、各ゼミにちなんだ講師を招き、視野を広げて知識を深める学びを得ることができる。

研修棟と宿泊先について

「しまんと分校」の研修棟は、四万十川を臨む四万十町小野(十和地域)の築150年の家屋をリノベーションしたもの。

設計は、紙(紙管)を使った建築や避難所の紙の間仕切りシステムなどで世界的に知られる、建築家の坂茂氏。

もとの日本家屋の梁や柱をむき出しにした、落ち着きのある学び舎となっている。

また、ゼミ生の宿泊先として、「しまんと分校」の真向いに「かいこ小屋」も建築。養蚕業の跡地に建てられた宿泊棟は、部屋の床材にクリやヒノキなどを使い、寝具やアメニティは無印良品にするなど、快適な空間を演出している。

ゼミの概要

「しまんと分校」ゼミの1日目の時間割は、13:00に登校し、実技、夕食づくり、夕食会で地元交流、宿泊。2日目の時間割は、朝食、座学、昼食後に下校。なお、ゼミによって内容が変わる場合がある。料金は、1泊2日(3食・宿泊費込み)で50,000円。現在、3つのゼミの受講生を募集中だ。

4月12日(土)・13日(日)に開催される「山菜ゼミ」には、実技の先生として、十和おかみさん市の代表取締役・居長原信子氏と川上昭美氏、座学の先生にいろどりの代表取締役・横石知二氏が参加。

5月10日(土)・11日(日)に開催される「茶ゼミ」には、実技の先生として、広井茶生産組合の岡峯久雄氏、座学の先生として、日本茶ソムリエの和多田喜氏が参加。

6月14日(土)・15日(日)に開催される「川エビゼミ」には、実技の先生として、川漁師の矢野健一氏、座学の先生として、黒潮実感センターの理事長・神田優氏が参加する。

申込などの詳細については、「しまんと分校」HPで確認を。

四季折々の1泊2日ゼミプログラムに参加してみては。

■しまんと分校
住所：高知県高岡郡四万十町小野565
URL：https://shimantobunko.jp

(yukari)