アリアナ・グランデ、“2つの性別のみ”米大統領令を受けて応援メッセージを再投稿「何が起ころうとも、私たちは互いを守り合う」

 トランプ米大統領が就任初日に署名した数々の大統領令の中には、米国は男性と女性の2つの性別のみを認めるという内容のものもあった。物議を醸したこの大統領令は、米国政府に対し、“ジェンダー”ではなく“セックス”という用語を使用することを義務付けるもので、トランプは就任演説で、「今週、私はまた、公私にわたるあらゆる側面において人種や性別を社会的に操作しようとする政府方針を廃止する」と説明した。

 さらに、「私たちは、肌の色に関係なく能力主義の社会を築いていく。[中略] 本日をもって、今後は男性と女性の2つの性別のみが存在するということが、米国政府の公式な方針となる」と付け加えた。トランプ陣営は2024年の選挙サイクルで、反トランスジェンダーおよび反LGBTQのメッセージングに2,100万ドル(約32億円)以上を費やした。

 トランプ大統領が就任初日に署名した100以上のうちのひとつであるこの大統領令は、LGBTQコミュニティやその支援者たちから即座に反発を招いた。その中には、アリアナ・グランデも含まれており、彼女はトランプ大統領就任後にトランス・コミュニティを支援するインスタグラム・ストーリーを共有した。

 まず、アリアナはAdvocates for Trans Equalityの声明を再投稿した。その声明には、「今日は私たちのコミュニティにとって厳しい日だ。次期政権はトランスジェンダーの人々の生活、医療、尊厳を攻撃することを公約に掲げており、私たちは過激派が次に何をしようとするのかに備えている。何が起ころうとも、私たちは互いを守り合う」と記載されていた。

 この団体による2つ目の投稿では、バイデン政権の進歩的で包括的な政策の多くを後退させるという新政権の公約は、自分たちの使命を妨げるものではないと挑むように予測した。投稿には、「トランプ次期政権と、そのスタッフとなるプロジェクト2025の過激派は、LGBTQI+コミュニティが数十年にわたって成し遂げてきた進歩に反発し、私たちを後退させようとしている。しかし私たちはこれまでもさらに厳しい戦いに挑み、勝利してきた。またそうするだろう」と書かれている。

 LGBTQコミュニティの熱心な支援者として知られるアリアナは、トランプ大統領の就任演説から“2つの性別”ルールを発表したスクリーンショットとともに、ポッドキャスト『A Bit Fruity』のホスト、マット・バーンスタインの言葉をリポストした。バーンスタインは、「OK、そうだね、もうどうでもいいよ。でもはっきりさせておこう。クィアやトランスジェンダーの人々はドナルド・トランプが生まれる前から存在しており、彼が死んだ後も存在し続ける。あなたがたが我々の存在を望もうが望むまいが、それは我々が存在するという単純な事実には関係がない。太陽に対して毎朝昇るのをやめるよう大統領令に署名したとしても関係ない。ただ昇り続けるだけだ」とコメントしていた。

 アメリカ国立衛生研究所によると、“セックス”は生物学的特徴を指し、“ジェンダー”は“ジェンダー・アイデンティティと表現、および特定の性別的特徴に関連する地位、特徴、行動に関する社会的・文化的期待”を含む特徴を指す。新しい規定では、政府は“ジェンダー”ではなく“セックス”を使用することが義務付けられ、パスポートやビザなどの政府発行のID文書は、“男性または女性という不変の生物学的な分類”に基づくことが命じられている。

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