ドナルド・トランプ、米大統領就任式前の集会でヴィレッジ・ピープル「Y.M.C.A.」にあわせてダンス

 現地時間2025年1月19日、米ワシントンDCで開催された米大統領就任前夜の集会で、ドナルド・トランプが得意のダンスを披露した。

 実業家から政治家に転身し、第47代米大統領に就任した78歳の彼は、カマラ・ハリス候補に対する勝利を祝うためにワシントンDCのキャピタル・ワン・アリーナでイベントを行い、キッド・ロック、リー・グリーンウッド、ヴィレッジ・ピープルがパフォーマーとして出演した。イベントの終盤、トランプは選挙キャンペーンで度々流していたヴィレッジ・ピープルによる1978年のヒット曲「Y.M.C.A.」に合わせて手拍子をしながらダンスした。微笑みながらグループの後ろに立った彼は、観衆の歓声を浴びながら、音楽に合わせて体を動かした。

 ヴィレッジ・ピープルはイベント前にFacebookで、「トランプ次期大統領の選挙キャンペーンからの招待を受け、トランプ次期大統領との少なくとも1つのイベントを含む就任式関連の活動に参加することにしました」と発表していた。また、「これを聞いて喜ばない人もいるだろうということは承知していますが、我々は音楽は政治とは関係なく演奏されるべきだと思っています。私たちの楽曲“Y.M.C.A.”は、激しく、分裂した選挙戦の末に私たちの支持する候補者が落選したこの国を、うまくいけば再び一つにまとめる手助けとなるような世界的なアンセムです」と述べていた。トランプは過去にも2020年と2024年の集会で「Macho Man」や「Y.M.C.A.」を取り上げたことがある。

 昨年12月、ヴィレッジ・ピープルのヴィクター・ウィリスは、トランプが集会やイベントで「Y.M.C.A.」を使用し続けることを最終的に許可した理由について語った。彼は、当初2020年に使用をやめるよう求めたが、トランプがこの曲を“心から気に入って”おり、“とても楽しんでいる”ように見えることを実感し、その使用を阻止するのは“気が引けた”と説明した。また、この曲の使用が始まった後、チャートの順位や売り上げが大幅に上昇したことにも触れた。

 日曜日の集会は、長年トランプを支持してきたキッド・ロックのパフォーマンスで幕を開けた。また、俳優のジョン・ヴォイトやテスラCEOのイーロン・マスクといった支持者たちがステージに上がり、祝辞を述べた。 「我々は勝った。勝利した」とトランプは興奮気味に観衆へ語りかけた。そして、「我々の国を取り戻す前夜に、多くの友人、支持者、そして真のアメリカの愛国者たちとともにここへ戻ってこられて感激している。これが私たちの目標だ。この国を取り戻すんだ」と続けた。彼は、「明日の正午、4年間にわたるアメリカの衰退が終わりを告げ、新たにアメリカの強さと繁栄、威厳と誇りを取り戻す日々が始まる」とメッセージを締めくくった。

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