【岩手県旧大野村(洋野町)】豊かな緑の風景と、穏やかなまちと
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、岩手県旧大野村(洋野町)を写真とともに紹介する。
Vol.368/岩手県旧大野村(洋野町)
久慈市から北へ向かい、次にやって来たのは、洋野町の旧大野村だ。「道の駅おおの」にやって来たとき、見覚えがあるなと思った。前回の市町村一周の旅でも訪れたことがあるという直感だった。逆にいうと、前回の旅では道の駅にしか来ていなかった。だから、今回は市街地にも行ってみて、旧大野村の雰囲気も感じてみようと。
道の駅では小腹が空いていたので、赤鶏ラーメンなるものを食べてみた。みちのく赤鶏という鶏だそうで、自分にとっては知らない地鶏が各地になるのだなあと思う。
また、道の駅の北側の道が気になって進んでいくと、広大な農地やトウモロコシ畑が広がり、さらには天文台もあった。一本の大きな木の木陰に牛たちが集まっていて、やはり牛たちも暑いのだなあと。天文台の中には入っていないものの、周辺は見晴らしが非常に良くて。夜の星空は抜群だと思う。
それから市街地へ向かっていくと、昔ながらの懐かしい雰囲気の家並みが続いていた。カブを停めて歩いてみると、あちこちに「ナニャドヤラ大会」のポスターが貼られている。ナニャドラヤは旧南部藩領内に伝わる盆踊りで、私は先日、二戸市で幸運にもナニャドラヤの踊りを見ることができた。このまちが何を大切にしているかが見えてくると、あたたかいものが心の中に生まれるのであった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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