【栃木県下野市】まばゆい光がメルヘンの世界を彩る「グリムの森イルミネーション」開催中!


栃木県下野市・グリムの森にて、第14回「グリムの森イルミネーション」が2025年1月3日(火)まで開催中だ。

童話をイメージしたイルミネーションに彩られた園内では、12月22日(日)に「こどもクリスマスのつどい」も行われる。

ボランティアが目指すメルヘンによる地域活性化

栃木県下野市にある「グリムの森」は、雑木林を生かした公園とドイツのレッチンゲン庁舎をイメージした「グリムの館」が特徴の施設だ。

敷地内には、「七人の小人の広場」や「黄金のがちょうの泉」などがあり、年間を通して音楽イベントやツリークライミング体験など、さまざまなイベントも開催されている。

また、同施設の中核となる「グリムの館」1階はグリム兄弟に関する展示コーナー、2階には貴重なグリム関係の蔵書がそろう図書館のほか、一般利用可能な300人収容の多目的ホールもあり地元住民が集う場所として親しまれている。


そんな「グリムの森」の冬の一大イベントが、2025年1月3日(金)まで開催する「グリムの森イルミネーション」。今年で14回目を数える同イベントは、近隣住民の有志が冬季の地域活性化を目的として発足したボランティア団体「下野ウインター活性化推進協議会」が運営している。

グリム童話をモチーフにしたイルミネーションのデザインは、那須烏山市在住のグラフィックデザイナーに依頼し、図案が書かれたベニヤ板に穴を開けLED電球を付けたものが運ばれてから、ひとつひとつボランティアによる手作業で組み立て・電気配線・飾り作成などが行われるという。

例年、少しずつバージョンアップを重ねている「グリムの森イルミネーション」。今年は60万球のLED電球により輝くメルヘンの世界を楽しむことができる。

光が演出するロマンチックな風景


グリムの広場へと続く入口には、アール・デコ調のデザインが印象的な光の門が登場。そこをくぐった先には、色鮮やかな光のクリスマスツリーがそびえ立つ。門の中央にツリーが写るように撮影すれば、それだけでも特別な一枚となりそうだ。

園内の花壇もこの季節は光の花壇へときらびやかな変貌を遂げる。移動中にも色とりどりの花のイルミネーションを眺めることができるので、飽きることなく園内散策ができるのがうれしい。


「ブレーメンの音楽隊が奏でるメロディドーム」では、降り注ぐような・赤・黄色・ピンクなどのかわいい花々のイルミネーションを楽しめる。頭上いっぱいに広がる光の花畑を歩いてみれば、ひととき冬の寒さを忘れられそう。


幻想的な光のページェントのなかでも目を奪われるスポットのひとつが、「池に映る白鳥の城」。「白鳥の城」は、かの有名なドイツのノイシュヴァンシュタイン城の別名。そのおとぎ話の城のような外観からロマンチック街道の人気ポイントとして名高い。

その白鳥の城モチーフのイルミネーションが水面に映るロマンチックな風景は、写真に収めておきたいスポットだ。


「せせらぎとアーチ」はその名の通り、小川のせせらぎと光のアーチを楽しめる。そばに建つ「グリム館」にも、ヨーロッパの窓辺の花ことウインドウボックスをイメージしたイルミネーションが飾られている。ウインドウボックスが夜の景色に浮かぶ風景は、ヨーロッパにいるような異国気分をより高めてくれそう。

お菓子のクリスマスプレゼント配布

12月22日(日)には、「こどもクリスマスのつどい」を開催。多目的ホールにて、上三川少年少女合唱団コンサートも18:00~19:30に行われる。

来園する子どもを対象にお菓子のクリスマスプレゼントも先着順で配布。毎回17:00には園内にいる子どもが飛び入りで参加できる「点灯式」も行われるので、お菓子と点灯式の思い出を両方ゲットするために、少し早めに訪れてみるのもよさそう。

そのほかにも童話をモチーフにしたイルミネーションが園内には点在している。じっくり歩いて、お気に入りのスポットを探してみて。

自然と都会がほどよく融合した街

栃木県の中南部に位置する下野市は、2006年に旧南河内町・旧石橋町・旧国分寺町の3町が合併し、誕生した。東に鬼怒川と田川、西に思川と姿川が流れ高低差のあまりない平坦で安定した地で、市内の中央部に自治医科大学と同付属病院が立地し、最先端の医療技術の集積を図るなど、快適な住環境が整備された「首都圏のベッドタウン」として注目されている。

肥沃な土地と豊かな日照、首都圏までJR宇都宮線の快速で約70分の立地という恵まれた環境から、農業においても土地利用型農業や冬の日照を生かしたいちご・トマト・ニラなどの施設園芸が盛んであることも特徴。

一方で、「世界に誇るグリムの里づくり」を推進しており、「グリムの森」がある旧石橋町は、ドイツの旧シュタインブリュッケン村が「シュタイン=石」「ブリュッケン=橋」を意味することから、同じ名前が縁となって姉妹都市となり、互いに下野市・ディーツヘルツタール市となっても交流を続けてきた。「グリムの森」は、このまちづくり事業の一環で中核施設だ。

いつもよりうんとメルヘンでロマンチックな風景を楽しめるこの時季だけの「グリムの森イルミネーション」は、永遠ではないからこそまるで魔法のような夢見心地をきっと与えてくれるはず。

◼グリムの森イルミネーション開催概要
開催日時:2024年11月24日(日)~2025年1月3日(金)17:00~21:00
休館日:毎週火曜日、ただし1月3日(火)はイルミネーションを開催
入場料:無料
会場:グリムの森
住所:栃木県下野市下古山747
詳細:https://www.grimm-no.net/news

(Kanako Aida)

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