「カズノコ」の新しい魅力と楽しみ方:健康・美容・美味しさを追求するヒント

お正月の食卓に欠かせないカズノコ。「代々栄えますように」という子孫繁栄の願いが込められています。日本の伝統食材として親しまれ、プチプチ・ポリポリとした独特の食感が楽しいカズノコには、健康や美容に嬉しい栄養が豊富に含まれています。今回はカズノコの美容・健康効果から、塩分調整のポイント、そして簡単に作れるヘルシーレシピまでご紹介します。

魅力は低プリン体で高たんぱく質

魚卵といえば、コレステロールやプリン体が気になる方も多いでしょう。しかし、意外にもカズノコはどちらも含有量が非常に少ないヘルシーな食材です。

カズノコ2切れ(50g)に含まれるコレステロール量は、卵1個(60g)の約半分です。また、プリン体は非常に少なく、50mg以下に分類されます。*

*参考 カナディアン・パシフィック・カズノコ協会より
http://kazunoko.org/jp/index.html

カズノコは約75%がたんぱく質で、筋肉合成を助ける必須アミノ酸(ロイシン、バリン、トリプトファン)も豊富です。スポーツや筋トレをする人にとっても、栄養価の高い食材としておすすめできます。

美容にうれしい抗酸化作用

カズノコには、美容をサポートする抗酸化成分が多く含まれています。例えば、「ルテイン」は紫外線やブルーライトから目を保護し、ビタミンEは強力な抗酸化作用で老化防止に効果を発揮します。また、体の酸化を防ぐ「CoQ10」も含まれており、カズノコは体の“サビ取り”をサポートします。さらに、女性が不足しがちなマグネシウムや亜鉛も含まれており、美容と健康に必要な成分がバランスよく揃っています。

ダイエットにも適した栄養成分

カズノコには、青魚に含まれるEPAやDHAが豊富に含まれています。これらの成分は脂肪を抑制する働きがあり、ダイエットやメタボ予防をサポート。また、カズノコの脂質は約72%がリン脂質で、その一部であるレシチンは細胞膜の健康維持、脂肪肝の改善や血圧調整に貢献します。健康的な食生活を目指す人にとって、カズノコは理想的な食材なのです。

塩分を控えるためのコツ

塩分が気になる方は、カズノコの塩抜きをしっかりすることで、安心して味わうことができます。以下の方法で塩抜きをしてみましょう:

1. 水1リットルに小さじ1杯の塩を溶かして薄い塩水を作り、そこにカズノコを漬けます。

2. 3時間ごとに新しい塩水に取り替えることを3回繰り返すと、適度に塩分が抜けて美味しく仕上がります。

カズノコの簡単アレンジレシピ

お正月以外にも楽しみたいカズノコ。洋風にアレンジした冷製パスタはいかがでしょうか。弾けるプチプチ食感と黄色の色味がバジルのグリーンと合い、食卓を華やかに彩ります。

また、β-カロテンが豊富なバジルと、ビタミンEが豊富な松の実にカズノコが加わることにより、美肌が期待できます。

材料(4人分)
・カズノコ(塩抜きしたもの) 150g
・スパゲッティ 320g
・松の実 40g
・ジェノヴァソース 大さじ4
・塩適量

ジェノヴァソース(作り置きできる分量)
・バジル 100g
・松の実 40g
・にんにく 1かけ
・パルメザンチーズ 30g
・オリーブ油 3/4カップ

作り方

①ジェノヴァソースを作る。バジルは軸をとって洗い、よく水けをとる。松の実はフライパンで軽く煎るか150℃のオーブンで5分ローストする。ミキサーにバジルと松の実、皮と芯を取ったにんにく、チーズ、オリーブ油半量を入れてまわし、ピュレ状になったら残りのオリーブ油を加えてもう一度まわす。

②カズノコは薄皮をとり除いて1cm角に切る。

③たっぷりのお湯に塩を加えてスパゲッティを茹でます。表示時間より2分ほど長めに茹で、ザルにあげて湯をしっかり切り、氷水で手早く冷やした後、再度ザルで水気を切ります。

④ ボウルにジェノヴァソースとカズノコ、スパゲ ッティを入れて混ぜ、塩少量を加えて味を調える。皿に盛って松の実を散らす。

※ジェノヴァソースを保存するときは、清潔なビンに入れて表面を覆うぐらいにオリーブ油を 注ぎ、ふたをするとよい。冷蔵庫で2週間程度 保存が可能。

さっぱりとした冷製パスタは、前菜としてもぴったり。年末年始のパーティーやおもてなし料理にもぜひ取り入れてみてください。

【取材協力】
カナディアン・パシフィック・カズノコ協会

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