丸亀製麺などを手掛けるトリドールHDが4度目となるビジネスコンテストを開催!
丸亀製麺などを運営し、食の感動体験を提供する株式会社トリドールホールディングス(以下、トリドールHD)は、大学と連携した「持続可能ビジネスコンテスト」を2019年より開催しており、この度第4回目の開催となる「トリドール持続可能ビジネスコンテスト」を、都内のトリドールHD本社にて開催しました。
トリドールホールディングスが「第4回トリドール持続可能ビジネスコンテスト」開催
本コンテストは2019年から開催されている、将来を担う若者である「全国の大学生」を対象としたビジネスプランコンテスト。
社会の持続可能性や、社会課題の解決といった観点が全ての立場において求められる中、社会に出る前の学生の方々が実際に存在する企業における持続可能ビジネスの企画を体験することで、今後求められるソーシャルビジネスの視点を身に着けることができる一方、トリドールグループにおいても若者からの斬新なビジネスアイデアを得る絶好の機会となっています。
今年で4度目の開催となった本コンテストには、前回大会の倍以上となる14大学40チームの応募があり、その中から5チームが選出されトリドールHD本社に集結しました。
本イベント開催にあたり、トリドールHD 代表取締役社長 兼 CEO最高経営責任者の粟田貴也氏が登壇。
「お忙しい中、このビジネスコンテストにご足労頂きまして、本当にありがとうございます。14大学・40チームの方々に本当に素晴らしいアイデアをご応募頂き、その中から更に選りすぐった5チームということで、本日は非常に楽しみにしております。」
と挨拶を行いました。
過去にこのコンテストから、トリドールグループのコナズ珈琲の廃油を使った「廃油キャンドルの制作イベント」の実施、規格外となった丸亀製麺のうどんを揚げた「丸亀シャカシャカ揚げうどん」の商品化といったコンテスト受賞アイデアの実現事例もあり、今回もトリドールHD関係者らは発表を楽しみにしているとそれぞれコメント。
本イベントでは、粟田氏のほか、トリドールHD 取締役副社長 兼 COOの杉山孝史氏、同社取締役 兼 CHHOの田中憲一氏、同社執行役員 兼 CMOの南雲克明氏、株式会社丸亀製麺 代表取締役社長の山口寛氏の5人が審査員を務めました。
各チームのビジネスアイデアのプレゼンを開始!
ビジネスプラン発表のトップバッターは、昭和女子大学の「丸亀ECOスタイルチーム」。
本チームは持ち帰り用の使い捨て容器に着目し、エコなテイクアウト用マイボウルを提案。
シックな和風デザインと、若者に人気が出そうなY2Kデザインの製品を企画。
他社のコーヒーブランドで利用されている「リユーザブルカップ」を例に出し、ESGスコアで見ると「製品設計とライフサイクル管理」という項目が丸亀製麺は低い点を指摘し、再利用可能容器の導入から容器のデザイン、価格や利用する毎に割引される制度の導入といった販売後の動線まで提案し、審査員からの質問にも的確に回答されていました。
続いてプレゼンを行ったのは、文教大学の「丸箸チーム」。
本チームは丸亀製麺の特製マイ箸「丸箸」をプレゼン。
「マイ箸から始める能登震災復興」をテーマに、能登半島地震で被害を受けて伝統継承が難しくなっていたり仕事がもらえず、現在も大変な生活を余儀なくされている輪島塗職人と手を組み、丸亀製麺専用のオリジナル箸を作成するビジネスプランを企画。
47都道府県それぞれの地域で異なる「地域限定デザイン箸」による地域活性案や具体的な販売方法、売上の10%を寄付するといった提案を行い、審査員もデザイン性の良さや実現性の高さなどに注目していました。
3組目に登壇した文京学院大学の「ひとみんチーム」は、廃棄するうどんを使用した団子「うだんご」のプレゼンを実施。
毎日廃棄されてしまううどんを活用したスイーツとして、現在うどんを30%使用した「丸亀うどーなつ」が2024年6月25日より発売されていますが、このうだんごはうどん100%にこだわった商品。
実際に試作したうだんごが審査員に配られ、試食も実施。
うだんごの試作時に出来立てのうどんではなく、時間が経過したうどんでだんごを作ることに成功したことから「廃棄うどんでおいしいうだんごが作れる」という点、さらに洋風のうどーなつに対して和風スイーツとして展開できる点などを強調し、審査員たちを唸らせました。
4組目は、文教大学の2チーム目である「TORIFESチーム」が、子ども食堂への支援を目的としたチャリティ音楽フェス「TORIDOLL CHARITY MUSIC FES」を提案。
日本で現在問題視されている「相対的貧困」に注目し、トリドールが支援を行えること、そして会場ではキッチンカーを多数出し、トリドールブランドの飲食店メニューを食べられること、さらに売り上げやフェス後の様々な支援で子ども食堂への支援が行えることで、トリドールグループのESGマテリアリティとSDGs「誰ひとり取り残さない」という理念に通じた活動を行える、というメリットを訴えかけます。
企画や実施までの準備期間は長期的になるものの、メリットが大きいことを発表チームが訴求し、審査員も興味深く提案に注視していました。
そして最後を飾るのは、中村学園大学の「みんなにいいこと丸っとうどんチーム」。
同チームは海藻が植食性魚類(イスズミなど)によって丸裸にされてしまう「磯焼け」被害を減らし、今注目を集める“ブルーカーボン”に貢献する施策として、植食性魚類のすり身で作った天ぷらを使ったうどんを提案。
審査員らは「自分を変えたい」という想いからたった1人で応募され、現地調査や資料をまとめプレゼンを行うバイタリティ溢れる姿や、発表された磯焼けの実態などに関心されていました。
最優秀賞発表!
全5チームのプレゼンが終わり、受賞チームの発表へ。
まずは審査員特別賞から。
審査員特別賞に選ばれたのは、文京学院大学の「ひとみんチーム」となりました。
思わず泣き出してしまうメンバーもいる中、
「このような素晴らしい機会を頂きまして、本当にありがとうございました!」
と喜びを爆発させました。
続いて、最優秀賞の発表。映えある最優秀賞に輝いたチームは…。
文教大学の「丸箸チーム」が受賞。
文教大学は本コンテストで第2回・第3回に続く3連覇を達成したそう。
「このような素晴らしい機会を与えてくださった皆様に感謝申し上げます。ぜひ、このまま丸箸が現実になれば、47都道府県全て揃えようと僕は思っております(笑)ぜひお願いします!」
とコメント。
全てのプログラムが終了し粟田氏は、
「本当に今日1日、有意義な時間が過ごせたんじゃないかなという風に思っております。またこれから皆さん方と、こういった課題について一緒に考える。そういう機会を持てればいいなと思いました。」
と今後のコンテスト開催にも意欲を見せ、ビジネスコンテストを締めくくりました。
ソーシャルビジネスの課題解決力を学生に身に着けてもらうことを目的として、収益性を維持しながら実行可能な企画を、トリドールHDの経営陣らにプレゼンテーションすることができる「トリドール持続可能ビジネスコンテスト」。
ぜひ我こそはという大学生の方は、次回開催された際に参加してみてはいかがでしょうか。
特設WEBサイト:https://www.toridoll.com/sustainability/social/c3u-jobap6/index.html
関連記事リンク(外部サイト)
国内のファッション&カルチャーなど流行を発信するメディア。流行に敏感なライター陣が、現代人が創り出す「モノ」や「コト」にフォーカスする事を方針として発信しています。
ウェブサイト: https://torso-jack.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。