ステンレス製の富士山型箸置き「ITADAKI chopstick rest」が登場
1972年創業の大阪のプラスチック用金型製造会社である「武林製作所」は、11月2日(土)より同社のオンラインショップにて、富士山型カトラリーレスト「ITADAKI」シリーズの新作として、ステンレス製の富士山型お箸置き「ITADAKI chopstick rest」の販売を開始した。
「大阪製ブランド」ベストプロダクトに選出
「ITADAKI」は歯ブラシ用金型で国内トップシェアを誇る大阪府八尾市の武林製作所が、これまで企業間取引(BtoB)において50年以上磨き上げてきた自社の金属加工技術を、もっと世の中に広く伝えられないかという想いから2017年に誕生したカトラリーレストシリーズ。
このシリーズは、“ものづくりによる地域活性化や社会課題の解決などに資する、他の企業の模範となる製品”と大阪府知事に認められ、2018年度「大阪製ブランド」ベストプロダクトにも選ばれている。
なめらかな曲線美が美しい製品が完成
同社は大阪府知事より鏡面磨きやすり合わせの技術で「なにわの名工」を受賞した金型職人が3名在籍。今回販売を開始した「ITADAKI chopstick rest」には、これまでの金型製造で培ってきた技術が結集されている。
まず3次元でモデリング(設計)を行い、加工用のデータを作成する(プログラミング)。そのデータに基づき、NCフライス加工機にてステンレス製の角棒の6面を切削する。さらにシャープペンシルの芯より細い直径0.2ミリの刃物で文様の加工を施している。
最後に仕上げと鏡面磨きを施し、富士山の山肌を表現した、なめらかな曲線美が美しい製品が完成する。繊細な文様を美しく保ったまま、加工時にわずかに発生する小キズを磨き上げる精緻な仕上げ技術も特筆すべきポイントだ。
こうして誕生した「ITADAKI chopstick rest」は、日本の伝統文様をフィーチャーした花文様と、
吉祥文様の合計10種類のモダンなデザインを選ぶことができる。
自宅用としてはもちろん、結婚祝いや長寿のお祝いなど他にはないオリジナリティ溢れるギフトにもおすすめ。
町工場の技術が、食卓をラグジュアリーで特別な空間へと演出してくれる。
耐久性や精度では圧倒的な優位性
武林製作所は、大阪府八尾市に拠点を構える金型工場。兄・武林美孝さんが社長を、弟・武林広高さんが専務を務め、兄弟で経営を行っている。「金型とは99.9%完成しても0.1%未完の部分があれば、それは不良品である」といった考えのもと、一切の妥協を許さない金型づくりを行う。
プラスチック用金型製造メーカーとして1972年の創業以来、金型づくりの技術力において高い評価を得ており、歯ブラシ用金型では国内トップシェアを誇る。
経済産業省の工業統計調査に基づいて、日本金型工業会が発行している資料によると、国産金型メーカーは1998年ごろまでは約1万3千社ほどあったのが、2020年以降は約4千数百社とおよそ1/3ほどに減少している。国産金型の需要は安価な海外製に押され、年々減少している。しかし同社が製造する金型は耐久性においては安価な海外製の数倍~数十倍長持ちする。また、例えば口腔ケア用品や医療用品など金型に緻密な精度が求められる場面では、国産金型の技術力は海外製と比べるまでもないほどだという。
同社は、これからも、金型製造の技術から生まれた工芸品「ITADAKI」の製作を通じて、日本の高度な金型製造の技術を伝えていきたいと考えている。
そんな思いの詰まった「ITADAKI chopstick rest」を、この機会にチェックしてみては。
ITADAKI chopstick rest:https://itadaki.shopselect.net/categories/5777600
武林製作所:https://tmc1972.com
(江崎貴子)
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