操上和美、山口はるみ、畠山直哉、風間サチコ、石川直樹、友沢こたおが参加した「未来都市シブヤ_エフェメラを誘発する装置」

access_time create folder生活・趣味

風間サチコ 「Nonhuman crossing」2013


世界に先駆けた「高密度都市再開発の実験」の現場、渋谷という都市空間をハーバード大学デザイン大学院の学生が渋谷区とともにリサーチを展開した。都市空間の「過去と未来」、「光と影」、「ハレとケ」をテーマにした研究を実地(渋谷)に乗り込んでフィールドワークを行い、未来の普遍的な都市空間が内包する提言を行った。このようにSHIBUYAという都市空間は世界から注目を集め、未来都市のメタファーとシンボルとして今や位置付けられている。
都市計画、システムデザイン、建築が一体となって取り組むべき大きな課題に対して、ジャンルの境界を超えた社会的課題の共有とクリエイティブな協働について、クリエーター(アーティスト/デザイナー/写真家/建築家)の斬新なアイデアの下SHIBUYAという都市空間が グローバル化した世界における未来の都市空間の在り方を浮かび上がらせ、さらに地政学的な空間領域からヴァーチャルなそれへと変容することを示唆し、XYZ世代さらにはα世界を貫いてアートの力でジェネレーションをシャッフルさせる展覧会となる。


*エフェメラとは、もともとグリーティングカードやチラシなど、役目を終えたら捨てられる短命の印刷物を指す。転じて、空間としてのエフェメラは、短期間現れる仮設の装置やインスタレーションを指し、都市が経済成長だけではなく、社会の多様性と寛容性を育む空間を確保することを意味する。


未来都市シブヤ_エフェメラを誘発する装置
出展作家:操上和美、山口はるみ、畠山直哉、風間サチコ、石川直樹、友沢こたお
会期:2024年10月17日(木)-11月29日(金)
会場:GYRE GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F Tel. 0570-05-6990 ナビダイヤル(11:00-18:00)

主催:ジャイルギャラリー スクールデレック芸術社会学研究所 企画:飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所所長)
PRディレクション:HiRAO INC
協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社、/パルコ/東急株式会社 展示資料協力;国立近現代建築資料館
特別協力 :太田佳代子(建築キュレーター)



操上和美「LONSOME DAY BLUES 」2016




畠山直哉 「UNDERGROUND」1999



山口はるみ 「Marbles Woman」1982


石川直樹 「STREETS ARE MINE」2020-2021



友沢こたお 「slime CXXI」 2022



操上和美:フォトグラファー
1936年北海道生まれ。1961年東京綜合写真専門学校卒業。1965年からフリーランスの写真家として活動を始め、ファッション、広告の分野を中心に、コマーシャルフィルムも数多く手掛け、映像表現の世界でもっとも幅広い活動を繰り広げて現在にい たる。1968年大阪万博ポスターを福田繁雄氏と制作。1977年第21回ADC賞受賞。「KAZUMI KURIGAMI PHOTOGRAPHS-CRUSH 」(原美術館)、「操上和美 時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。」(東京都写真美術館)「PORTRAIT」(Gallery 916)「Lonesome Day Blues」(キヤノンギャラリーS)「April」 (takaishii gallery)2008年 映画『ゼラチンシルバーLOVE』 監督作品


山口はるみ:イラストレーター
松江市生まれ、東京芸術大学油画科卒業。西武百貨店宣伝部デザインルームを経て、フリーランスのイラストレーターとして、 劇場、映画館、 ミュージアム、レストラン、そしてアパレル店舗を融合したPARCOの広告制作に参加。1972年よりエアブラシを用いた女性像を描き、一躍時代を象徴するアーティストとなる。



畠山直哉:写真家
1958年岩手県陸前高田市生まれ。1984年、筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了後に西武セゾングループのインハウス広告代理店であった(株)SPNに拾われ、そこで映像制作業務等にたずさわり始めた頃、上司の泉秀樹氏より、ヨーゼフ・ボイス来日における記録映像制作のディレクターを命じられる。成果は60分のヴィデオ作品《Joseph Beuys in Japan》にまとめられ、その後世界各地で公開された。また録画素材を元にして、ボイス滞日中の全講演を文字化した書籍をセットにしたヴィデオ・ブック《ドキュメント1984 ヨーゼフ・ボイス・イン・ジャパン》が、同年にペヨトル工房によって制作・発行され話題を呼んだ。現在、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻教授(2025年3月退任予定)。主な近年 の展覧会に「Natural Stories」(2011-2012 東京都写真美術館、ハウス・マルセイユ写真美術館、サンフランシスコ近代美術館)。「まっぷたつの風景」(2017 せんだいメディアテーク)。
「Naoya Hatakeyama – Excavating the Future City」(2018 ミネアポリス美術館)などがある。


風間サチコ:アーティスト
1972年生まれ、東京都在住。1996年武蔵野美術学園版画研究科修了。現在起きている現象の根源を過去に探り、未来に垂れこむ暗雲を予兆させる黒い木版画を中心に制作。一つの画面に様々なモチーフが盛り込まれ構成された木版画は 漫画風でナンセンス、黒一色のみの単色でありながら濃淡を駆使するなど多彩な表現を試み、彫刻刀によるシャープな描線によってきわどいテーマを巧みに表現する。作品は東京国立近代美術館、東京都現代美術館、森美術館、横浜美術館、国立国 際美術館、ニューヨーク近代美術館(アメリカ)やクイーンズランド州立近代美術館(オーストラリア)など国内外の美術館に収蔵されている。2019年第一回Tokyo Contemporary Art Award受賞(2019)、ニッサンアートアワード2020ファイナリストに選出(2020)近年の主な展覧会に「第24回シドニービエンナーレ」(ニューサウスウェールズ州立美術館 2024年) 「Reborn-Art Festival 2021-2022―利他と流動性―」(石巻、宮城、2021)「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展:風間サチコ Magic Mountain」(東京都現代美術館、2021)「風間サチコ展―コン クリート組曲―」(黒部市美術館、2019)など。


石川直樹 :フォトグラファー
1977年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持 ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。2008年『NEW DIMENSION』(赤々舎)、 『POLAR』(リトルモア)により日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞。2011年『CORONA』(青土社)により土 門拳賞。2020年『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)により日本写真協会賞作家賞。2023年 東川賞特別作家賞。2024年紺綬褒章を受賞した。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英 社)、『地上に星座をつくる』(新潮社)ほか多数。主な個展に『Vette di Luce. Naoki Ishikawa sulle Alpi Orobie 』アカデミア・カッラーラ美術館(イタリア/2023)、『JAPONÉSIA』ジャパンハウス サンパウロ、オスカーニーマイヤー美術館 (ブラジル/2020-2021)、『この星の光の地図を写す』水戸芸術館、新潟市美術館、市原湖畔美術館、高知県立美術館、北九州市立美術館、東京オペラシティアートギャラリー(2016-2019)


友沢こたお:アーティスト
1999年フランス、ボルドー生まれ。スライム状の物質と有機的なモチーフが絡み合う独特な人物画を描く。シンプルな構成ながら、物質の質感や透け感、柔らかさのリアルな表現が見る者に強い印象を与える。東京藝術大学美術学部絵画学科 油画専攻で学び、2019年度久米賞受賞、2021年度上野芸友賞受賞。近年の個展に、「INSPIRER」(Tokyo International Gallery、東京、2022)、「SPIRALE」(PARCO MUSEUM TOKYO、東京、2022)、 「Monochrome」(FOAM CONTEMPORARY、東京、2022)、「caché」(tagboat、東京、2021)、「Pomme dʼamour」(mograg gallery、東京、2020)、グループ展に「Everything but…」(Tokyo International Gallery、2021)などがある。

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 操上和美、山口はるみ、畠山直哉、風間サチコ、石川直樹、友沢こたおが参加した「未来都市シブヤ_エフェメラを誘発する装置」
access_time create folder生活・趣味
local_offer

NeoL/ネオエル

都市で暮らす女性のためのカルチャーWebマガジン。最新ファッションや映画、音楽、 占いなど、創作を刺激する情報を発信。アーティスト連載も多数。

ウェブサイト: http://www.neol.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。