生成AI・リスキリングの最先端がわかる全30セッション「生成AI時代のリスキリングサミット 2024」開催。セッション「生成AIで変わる仕事の未来」を紹介
「生成AI時代のリスキリングサミット 2024」が9月11日、12日の2日間、東京国際フォーラムにて開催。「生成AI時代のリスキリングサミット」は、リスキリングを「人材を起点とした変革の手段」と定義し、リスキリングが日本企業の文化として根付くことを目的としたシンポジウムとなっている。生成AI・リスキリングの最先端がわかる全30セッションを実施。
リスキリングとは、新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと。これからの時代、DXや生成AIの台頭による社会の劇的な変化に対応するため、能力やスキルを積極的に学んでいくことが求められる。
リスキリングサミットに参加する3つのメリットとして、組織力強化につながるリスキリングの成功モデルを学ぶことができること、組織の業務効率最大化につながる未来のDX戦略を先取りすることができること、新しいビジネスの発掘につながる業界を横断したネットワーキングができること、というそれぞれのメリットが挙げられている。
2日目に行われたステージセッション「生成AIで変わる仕事の未来|新たな職種は生まれるのか?」では、AIがもたらす新たな仕事の可能性や、生成AIスキルがキャリアアップや採用にどのように影響するかの模索などが語られた。株式会社YOUTRUST 取締役CSO 金子彰洋さん、株式会社AI Shift (株式会社サイバーエージェントグループ) 生成AIリスキリング研修開発責任者で講師の伊藤優さん、モデレーターとしてAINOW編集長/株式会社Cinematorico 共同創業者でCOOのおざけん(小澤健祐)さんが登壇。
サイバーエージェントに入社し、現在は同社グループのAI Shiftに務める伊藤さんに向けて、おざけんさんが「サイバーエージェントさんは生成AIの取り組みが盛んで、それが研究の領域から教育まで、多岐に渡って先行投資をされていますね。リスキリングや生成AIの進み方、活用はどうなっていますか?」と質問。
伊藤さんは「サイバーエージェントは生成AIを作れる会社であり、使える会社であろうというのが大きな方針としてあります。大規模言語モデルという脳みそと言える生成AIのモデルを独自に作り、社内で6000~7000人の社員がいるんですけど、全社員に向けて研修をやるぞ、ということで全員に研修を受けさせました」と、研究と教育の例を紹介した。
一方で、キャリアSNS「YOUTRUST」を展開するYOUTRUSTでCSOを務める金子さんは、昨今の企業から求められている採用事情について「あまり大きな変化がないのが現状です。その職種で採用したいみたいな、例えばAIプロンプトエンジニア、いわゆるAI生成コンテンツの管理者が欲しいですみたいな。その分野で採用を進めるというのはそんなに増えていないかと」と、生成AIスキルが採用にもたらす影響はまだ少ないといった現状を語った。
また、生成AIを巡る現状について「今はどの段階なんだろうって思った時に、スマートフォンが出てきて、BlackBerryが出てきたよねぐらいのタイミングだなと。iPhoneが生まれた頃になると、ソーシャルゲームの絵師やゲームのエンジニアが生まれたりと、新しい産業や職種が生まれる段階ですけど、じゃあBlackBerryが出てきたらそれがたくさん生まれるかというと、まだまだだよねって。今はそういうタイミングなんですね。クラウドができたらSaaSの企業が出てきて、そこによってザ・モデル型の営業組織ができて。今は1個手前にいるんだろうな、という感覚がありますね」と語った。
そして、生成AIをうまく活用しながら業務を推進していくためにはどういったスキルが重要か、というテーマの議論になると、伊藤さんは「業務の言語化だと思ってるんですよ」と言い、金子さんも同調し「国語ですね」と意見を述べた。その後、情報構造の整理ができる国語力によって差が出る、プロンプトとは思考回路の言語化である、といった言語化能力や国語力といったスキルの重要性について語り合われた。
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