<LIFE!>内村光良&ムロツヨシによる“コンビもの”が実現 内村「俺がNGを出してたわけでもなく…」
内村光良らが出演するコント番組「LIFE! ~人生に捧げるコント~」(NHK総合)が12周年を迎え、9月16日(月)、23日(月)の2週にわたって特別番組が放送される。12周年を記念して、内村と初期の頃から出演している俳優・ムロツヨシによる対談形式の取材会が行われ、番組の思い出や魅力についてトークセッションを行った。
「LIFE!」と他の局のコント番組との違いについて、内村は自身のレギュラー番組「夢で逢えたら」「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」「笑う犬」シリーズの放送局・フジテレビと比較して、「NHKはいろいろ細かい」と回答。「フジテレビはぶん回しだったり、一発で行くみたいな感じで、いい意味で“押し切っちゃう”ところがありました。『LIFE!』もそういうことはありますけど、慎重派と言いますか、コツコツと構築していく感じですね」と具体的な印象も語った。
そして、「LIFE!」という番組についてムロは「僕は役者という畑でやっていますが、ドラマや映画に参加したとき、共演者の方たちから『LIFE!』に参加したいってよく言われます。役者にとっても興味のある世界なんだろうなと思いますね。国会のコントのときに、大河ドラマのセットをそのまま借りてきていたことがあって、それすごいなぁって思いましたよ」と周囲の反響を交えて、印象を答えた。
“スタジオコント”の魅力について聞かれると、内村は「汚いところ、暗いところで笑いを作っているのが自分の性に合っているんです。『夢で逢えたら』の頃から“この世界観、好きだな”って思ってやっていたんでしょうね。『やるやら』も『笑う犬』も、ずっと同じことを進化もなくやってきてるので、この世界観がずっと好きなんだと思います」とこれまでのことを振り返る。
「LIFE!」で初めてスタジオコントに触れたムロは「独特の緊張感と言いますか、空気感が魅力ですね」と答え、「“ピリピリ”とはちょっと違う、“なあなあ”で楽しければいいじゃん!っていうのともちょっと違う。言語化するのは難しいんですけど、この緊張感がいいんです。最初は、この緊張感に負けていましたけど、経験して、その緊張感の中で自分は何ができるかを考えたりしました。ドラマや映画の緊張感とも違うんですよね。柔らかくもあり、怖さもある空気感は独特です」と、肌で感じたスタジオコントの現場の印象を伝えている。
長年、「LIFE!」で共演している内村とムロだが、意外にも2人での“コンビもの”はこれまでなかったという。内村が「俺がNGを出してたわけでも、遠ざけてたわけでもないんですけど」と話すが、「言えば言うほど、そう思われるじゃないですか(笑)」とムロがすぐに制す場面も。今回の特番では、念願の“コンビもの”があるという。
そのコンビものに関して、ムロが「収録した後、内村さんから『ムロくん、これは数年後に評価されます』って言われてびっくりしました! 俺、今頑張ってるのにどう評価したらいいんですか?って思いましたよ」と戸惑ったことを明かすと、内村は「1回見ただけじゃ、その面白さが分からないと本番を撮っているときに感じたんです。なので、ムロくんにそう伝えました」と返答。これこそ、時代の先をいくコントなのかもしれない。
また、これまで長く続けてこられた理由について、内村は「一時期、危ない時がありました。1年だけですけど、毎週放送していた時期があって、そのときは水増し水増しで、質も落ちてきたことが分かっていました。ディレクターの西川(毅)くんが年に数本の制作、約2カ月に1回のペースにしてくれて、そこから質が維持できるようになりました。それぐらいのペースが長続きできる秘訣じゃないですかね」と答えた後、「すみませんね、すごい真面目な話をしてしまいました」と少し照れ笑い。
12周年を迎え、13年目に突入するが、今後の「LIFE!」について「今回、内村さんとのコンビものもできましたし、また内村さんと新しいシリーズもできたらいいなと思っています」とムロが意欲を見せると、内村も「少しのことで叩かれたりする時代ですけど、ギリギリを攻めていきたいですね。その辺の加減は難しいとは思いますが、怯まずやっていけたら何か意味があるのかなと思います」と攻めの姿勢を見せた。
なお、9月19日(木)には、東京・第一生命ホールにて「12周年!ファン感謝祭!」も開催される。
◆取材・文=田中隆信
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