大きくて怖がられるクマバチ!実は見た目も性格もかわいいヤツなんです!愛すべきクマバチという蜂の生態

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みなさんは、クマバチというハチをご存知ですか?その名のとおり、クマのように大きくまるまるとしたハチです。

日本全国に分布しているハチなので、見たことがある方もいるのではないでしょうか。中には「クマンバチは見たことがあるけどクマバチと一緒なの?」という疑問を持たれる方もいるかもしれませんね。

また、ハチというとお尻の針で人を刺す危険な虫だというイメージがありますが、なんとクマバチは温厚な性格をしていて、人を刺さないハチだともいわれているんです。

今回は、そんなクマバチの生態や習性、クマンバチとの関係について解説していきます。

クマバチ(クマンバチ)

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クマバチってどんなハチ?

ミツバチ科クマバチ属に属するハチです。体長は2~2.5cmと大きくまるまるとしており、体の色は全体的に黒いのですが、胸部のみふわふわした黄色い毛で覆われています。

ブーンという羽音が大きいため、近くを飛んでいて驚かされることもあります。でも大丈夫。温厚な性格で人間には感心を示さないため、危険なハチではないんですよ。しかも、クマバチのオスは針を持っていないのです。毒針を持つのはメスですが、いたずらに騒いだり、巣に近づいたりしなければ攻撃されることはありません。

万が一刺されても重症にはつながりませんが、アナフィラキシーショックの症状が出ることは考えられますので、捕まえたりしないでくださいね。

ハチなのに単独行動

クマバチが温厚な理由のひとつとして、単独行動だということがあげられます。

通常ハチの仲間の多くは女王蜂を中心にした集団で生活をしています。その為、集団を守る為に巣などに危険が及ばないよう常に警戒をしている状態なのに対し、クマバチは単独なので、自分さえ守ればよいので他のハチに比べ温厚なのです。

自分の為の花の蜜を集めるために一生懸命で周りにあまり関心がないともいえるかもしれませんね。そんなマイペースな部分も可愛らしく感じられませんか?

危険なハチと勘違いされる

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温厚なクマバチですが、危険なハチだと勘違いされることがあるのです。

要因1.スズメバチの事をクマンバチと呼ぶことがある

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黄色と黒のシマシマ模様をしたスズメバチとクマンバチ。見た目は全然違いますが、地方によりスズメバチをクマンバチと呼ぶこともあるのです。

「クマンバチ」は「クマバチ」に「入りわたり鼻音(濁音の前にンが入る言葉)」を含めた言葉で、言いやすいように変化した呼び名です。入り渡り鼻音は主に東北地方で使われる方言のため、クマバチをクマンバチと呼ぶのは東北地方が多いようですね。身体が大きいクマバチを「クマンバチ」と言っていたところ、同じように大きいスズメバチのことも「クマンバチ」と呼ぶようになっていったのです。

クマバチが危険なハチだと勘違いされるのは、スズメバチと混同され誤解を招いているからということもあります。同じハチの仲間ですが、スズメバチの凶暴性とクマンバチの温厚さは相反するものなのですけどね。

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要因2.黒くて大きな身体

黒くて大きなハチが飛んでいるのを見たら、びっくりします。飛んでいるだけで目立つほど大きなハチなので、その姿を見て恐怖を感じる人もいるかもしれませんね。

要因3.低くて大きな羽音

クマバチは低音で大きいな羽音を出して飛びます。「ブーン」という羽音はスズメバチに似ていることもあり、クマバチは危険なハチだと勘違いされるようです。

よく見るとかわいい

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ハチはハチでもクマバチは、よく見ると可愛いヤツなんです!
 

ずんぐりむっくり愛されボディ

クマバチって可愛いんです。ずんぐりとした体にモフモフした黄色い毛をまとい、キラキラとつぶらな目をしています。体長が2センチほどと大きな体をしていますが、よく見ていると動きが不格好で可愛らしい印象を受けるのです。

直接観察したいところですが、クマバチをびっくりさせてしまうので、写真や動画に撮って観察してみてくださいね。

体中に花粉付けちゃってかわいい

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クマバチは、花の蜜と花粉を主食にしているハナバチです。なかでもフジの花が大好きで、フジの花があるところにはクマバチがいるといわれるほど。フジの花は蜜を守る部分(花弁)がとても硬く、クマバチほどの頑丈な頸がないと開けることができません。

硬い花弁を頑張ってこじ開けたクマバチの体には、フジの花粉がたくさん付着しています。そして、単独行動のクマバチは、密を集めるのに時間がかかるためあっちこっちと忙しい!体中に花粉を付けて「ブーン」と飛び回っているクマバチは、とってもお茶目で可愛い虫なんです!

特にオスの習性が愛らしい

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クマバチのオスはどんな習性をしているのでしょう。

オスは針を持たない

クマバチのオスは毒針を持たず、攻撃性も低いハチです。もし、オスのクマバチが近付いてきても刺されることはありませんので安心してくださいね。

ホバリング中に飛んでくるものを追いかける

オスのクマバチは、春になるとホバリング(空中浮遊)をします。人目に付きやすい場所でホバリングしていて、人に近づいてくることもあります。

ホバリングの理由は、動いている物がメスのクマバチかどうかを確認するため。人に近づいてくるのは、それが何かを確認しに来ているんですね。ホバリング中のクマバチの近くに小石を投げると、メスかもと思って追いかけて行っちゃうところとかとってもかわいいんですよ!

体の割に羽が小さく飛べる身体ではないと言われていた過去

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近年まで、クマバチが空を飛ぶ原理は解明されていませんでした。

クマバチが飛べるのは飛べると信じているから!?

大きい身体に小さな羽。そのバランスを考えると航空力学上では飛べるはずがないと言われてきました。「空を飛べない身体だけど、飛べると信じているから飛ぶことができるんだ」と、根性論のようなことをいわれていたんですよ。クマバチにとっては迷惑な話ですよね。

現在は飛べる原理は証明されている

現在は、クマバチが飛べる原理はレイノルズ数(1883年に普及した指標)によるものだと証明されています。レイノルズ数をざっくりいうと、身体の大きさによって受ける空気抵抗の大きさが違うというもの。つまり、私たち人間が感じる空気抵抗よりも、クマバチほど小さな昆虫が感じる空気抵抗の方が大きいということです。

人間は空気の感触など何も感じませんよね。しかしクマバチが感じている空気は「ネバネバと粘着力があるもの」だということなんです。そのため飛ぶときは、小さな羽で空気を押し重い身体を持ちあげるようにしているんです。

まとめ

大きくて羽音が大きいクマバチですが、本当は温厚で可愛いハチだということを知っていただけましたか?花粉をくっ付けて忙しそうに飛んでいるクマバチを見かけたら、温かい目で見守ってあげてくださいね。

しかし、クマバチだと思って近づいたらスズメバチだったなんてこともありますので、いたずらに近づいて触ろうとしてはいけませんよ。

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