思わぬ混乱を招いた?昭和33年に発行された初代一万円札

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1958年(昭和33年)の12月、浅間山と三原山が噴火(4日)、名古屋城で金のシャチホコ完成(18日)、東京タワー完成(23日)などがありました。これら時代を表す様々な注目ニュースの裏で、密かに注目を集めた注目記事をご紹介します。

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12月1日、聖徳太子が描かれた初代一万円札が、初めて市中にお目見えした。当初、新一万円札は昭和28年末に発行される予定だったが、「インフレを招く」と反対の声が強く、発行が延期されていた。その間、大蔵省印刷局はザンメル印刷と呼ばれる、精巧で仕上がりの美しい印刷技術の開発に成功。これによってニセ札対策も万全となり、満を持しての発光となった。しかし、当時の物価ではあまりに高額なため、日常生活でほとんど使う機会がなく、駅の切符売り場で一万円札を出す客がいると、釣り銭が足りないということもあった。また、公共料金などの集金員がやってくると、わざと一万円札を出して、釣り銭がないのを理由に支払いをしぶる輩もいたという。

【出典】週刊昭和タイムズ(昭和33年)より抜粋

2024年7月、約40年ぶりに福沢諭吉から渋沢栄一へと交代した新一万円札。数十年後、次の新一万円札は一体誰になるのでしょうか。

(Written by 山岸悠也)

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