“走るゾンビ”は昔からいた? 「ホラー秘宝まつり2024」ゾンビ映画の先駆け『メサイア・オブ・デッド』本編映像
劇場初公開の70年代変態ホラーを3本上映する「ホラー秘宝まつり2024」が8月30日より全国順次開催。上映作の『メサイア・オブ・デッド』本編映像が解禁された。
1973年製作の『メサイア・オブ・デッド』は、『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』(86)の監督・脚本コンビが手掛けたゾンビ映画の先駆的なミステリアス・ホラー。手紙が途絶えた父親の行方を探すために海沿いの小さな町を訪ねた主人公が、そこで起こっている奇妙な事態に巻き込まれていくというストーリー。
解禁された本編映像は、ひとりの女性がスーパーマーケットを訪れるシーンを切り取ったもの。不自然に人気のないその店の一角の肉売り場では、生気のない青白い顔の人々が生肉を貪り食べていた。彼女の存在に気付いた彼らは一様に走り出し、そしてその肉を喰らわんと襲いかかる……。50年以上前の作品ながら、近年定番の“走るゾンビ”を思わせる、貴重なシーンとなっている。
映画ライターのノーマン・イングランド氏は、「埋もれた傑作『メサイア・オブ・デッド』は極めてシリアスで、台詞も芝居も極上、生肉を食うゾンビ風の怪物も登場し、まるでジョージ・ロメロの監督作のようだ。背筋の凍る傑作で登場したウィラード・ハイクは、13年後に『ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀』で世界的な袋叩きに遭って消える。これが一番、信じ難い。」とコメントしている。
「ホラー秘宝まつり 2024」
開催時期:8月30日(金)より開催
均一料金:一般1600 円
上映劇場:東京・キネカ大森、アップリンク吉祥寺 ほか全国順次開催
上映作品:『メサイア・オブ・デッド』(73)、『デリリウム』(72)、『悪魔のしたたり』(76)
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