沖縄の伝説的写真家、石川真生が自身の初期作を語る自伝的ドキュメンタリー映画『オキナワより愛を込めて』
今年に入り、土門拳賞や文科大臣賞などの受賞が続く沖縄の写真家、石川真生が自身の初期作を語る自伝的ドキュメンタリー映画『オキナワより愛を込めて』(監督:砂入博史)が、8月24日(土)より、沖縄、桜坂劇場にて先行上映、8月31日(土)より東京、シアター・イメージフォーラムほか全国公開。
1971年11月10日、米軍基地を残したまま、日本復帰を取り決めた沖縄返還協定を巡り、沖縄の世論は過熱していた。ストライキを起こした労働者と、機動隊の衝突は、警察官一人が亡くなる事件に発展した。当時、10代だった石川は、この現場を間近で目撃した。「なんで沖縄に はこんなに基地が多くて、なんでこんなに色んな事件事故が多いんだろう」。同じ沖縄の人間同士の衝突がきっかけとなり、浮かんできた疑問が、石川を写真家の道に進ませた。
1975年、米兵を撮るために、石川は友人を頼り、コザ・照屋の黒人向けのバーで働き始める。 バーで働く女性たちや、黒人たちと共に時間を過ごしながら、日記をつけるように、石川は写真を撮り続けた。
当時の生活が収められた3冊の写真集「熱き日々 in キャンプハンセン!!」(1982)、「熱き 日々 in オキナワ」(2013)、「赤花 アカバナー 沖縄の女」(2017)を手に、およそ半世紀が経った今、当時の記憶を回想する石川。石川自身が「最も大事にしてる写真」と語る作品、そこに納 められた人々との物語が語られていく。写真家、石川真生による自由な生き方を肯定する「人間賛歌」が誕生した。
『オキナワより愛を込めて』
8月24日(土)より沖縄、桜坂劇場先行上映
8月31日(土)より東京、シアター・イメージフォーラム ほか全国劇場公開
監督・カメラ・サウンド・編集:砂入博史
出演:石川真生
プロデュース:砂入博史、イドレ・バッバイヤー
オーディオ・ミックス :アダム・スコット サウンド:吉濱翔
2023年/日本・アメリカ/日本語・英語/101分
字幕:酒見南帆
音楽:アダム・スコット、吉濱翔、米田哲也、北崎幹大、大城修一 協力:吉濱翔、仲里効、大橋弘基、大野亨恭、大琉球写真絵巻実行委員会メンバー
オリジナルサウンドトラック:「琉球ハイブリット」 北崎幹大 2019/「オキナワより愛をこめて」 北 崎幹大 + 吉濱翔 2019
early elephant film + 3E Ider © 2023
本作の公開を記念して、8月15日(木)に砂入監督によるトークショー&『オキナワより愛を込めて』の続編にあたる『オキナワ・フィラデルフィア』の上映イベントが東京堂ホールにて開催される。30年以上、ニューヨークを拠点に、アーティストとして活動してきた砂入監督。映画の創作秘話や、4年に渡る取材を通して感じた“石川真生”という写真家の魅力などを語る。
【イベント詳細】
【日時】
2024年8月15日(木)18時30分~(開場18時00分)
【登壇者】砂入博史(本作監督)
【会場】東京堂書店 神田神保町6階 東京堂ホール
【参加費】おひとり様 1,500円(要予約)
【予約フォーム】
http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=23823
【上映作品】
『オキナワ・フィラデルフィア』
(56分/2023年/英語音声・日本語字幕)
※『オキナワより愛を込めて』の上映はございません。予めご了承ください。
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