【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.15「新曲のサマーチューンが強烈 7年目のルーキー・DAYBAG」
こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「新曲のサマーチューンが強烈 7年目のルーキー・DAYBAG」
大阪のピアノポップロックバンド
DAYBAGはメンバーが今年22歳と若いロックバンドですが、結成は2017年と活動して7年ほどになります。多くの著名アーティストを輩出した関西の十代才能発掘プロジェクト「十代白書2022」ではグランプリを獲得した実績もあり、10代から、コロナ禍も経て、今に至るまで、関西のライヴシーンで活躍をしています。
「Parade」のような飛び抜けにPOPな楽曲もあれば、RPGの世界観のある「星より速く」、歌詞を淡々と積み重ね続ける「ぼうけんのしょ」、ダウナーな雰囲気を持つ「ドッペルゲンガー・ダンスホール」と、非常に展開も豊かで幅広いバンドサウンドが持ち味。そのバッグの中にはなんでも入ってます。
そんな中、メンバーの宇翔(Gt)がXで「ただの爽やか青春サマーソングだと侮ること勿れ!」とポストした新曲「アイリス」は原点回帰のような甘酸っぱいポップロック。ラブソングでミュージシャンが描きたい過去現在未来のキラキラとした情景を120%詰め込んでいるのに、4分14秒のどこの時間も切れ取れないほど洗練されているのは、経験値がなせることだと思います。聴いてるこちらも、この曲のように右肩上がりでテンションが上がっていく、ちょっとやそっとでは生まれない強いナンバーです。
このタイミングでこんな強い曲を作れるとは。実は7月19日にはドラムのヒロタキョウヤが引退という形でバンドから離れました。それでも4人で続けていくことを決断し、決意とも取れるまっさらな背景での新しいアーティスト写真も公開していました。そんないわゆる第2章の始まりを支える強力なキラーチューンになっています。
個人的にも一度、東京の主催イベントに出演いただいたこともありますが、関東の知人達からも高評価でした。もうそれも1年以上前なので、さらにレベルアップを重ねています。経験値もありながら、今とてもまっさらなPOPロックは全国のどこのイベントに出してもクオリティの担保と新たな出会いを約束します。印象が十代白書の頃で止まっているならリサーチ不足。よもやよもや忘れてはならぬ大阪の次世代バンド。それがDAYBAGです。
インフォメーション
・遊津場SNS
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