ご当地スーパーでローカルなお土産探し！【島根・出雲編】

2024/07/11 00:00 Nicheee!（ニッチー！）エンタメ

旅行でお土産を買うなら、地元の人に親しまれている「スーパーマーケット」がおすすめ。価格は安いし、コンビニよりも品数は多い。長年、国内外のスーパーでお土産を調達してきた筆者が、今回は【島根・出雲編】を紹介する。

島根県は、「出雲」「石見」が合併した県。ということで、出雲地方と石見地方では、食文化が微妙に異なる。現在の鳥取県西部にあたる「伯耆」も近い。

まず、島根のご当地パンといえば「バラパン」であり、出雲が発祥だ。なんぽうパンが製造、販売する。しっとり生地、甘さ控えめのクリームがおいしい。

生地やクリーム、製造方法も、昭和24年（1949年）ごろの発売当時のまま。すべて手作り。公式サイト（https://barapan.co.jp/）によると、1日2000個を手作りしているという。「コーヒーバラパン」「抹茶バラパン」「和風バラパン」などもある。

なんぽうパンが製造する、もう1つの名物パンが「ネオトースト」だ。食パンの上にマーガリンが塗ってあり、砂糖がまぶしてある。

トーストしてみると、ほどよい甘さでシンプルかつ懐かしい味わい。こちらもおすすめ。

出雲で最も有名な名物グルメといえば「出雲そば」と言っていいだろう。「日本三大そば」の1つ。出雲大社や出雲市内のいたるとこで味わえる。スーパーで売られているそばも、出雲そばばかりが並ぶ。生めんより乾麺が、常温で持ち帰りやすい。

この出雲そば、特徴としては「見た目が黒っぽい」こと。そばの実をひく際、皮ごとひくため、麺が黒くなり、こしが出て、香りもよく、栄養価にも優れているという。

ふりかけや炊き込みご飯なども、ご当地ならではの食材が、地元のスーパーでよく見られて楽しい。

出雲市では海藻を使った製品を販売する「香り芽本舗」がおすすめ。わかめごはん、ひじきふりかけ、お茶漬けなどがそろう。

出雲では「板わかめ」も名物。板たかめとは、早春の若いワカメをきれいに洗い、板のように並べて干したもの。

日御碕神社には「成務天皇の治世、ウミネコが日御碕神社の欄干に干したものを供えたのが始まり」と伝わる。旧暦1月5日、日御碕で「和布刈神事」（めかりしんじ）が行われ、以後わかめの漁が解禁されるのが定番だ。日御碕には、明治36年（1903）設置、高さ43.65mという日本一高い石造りの灯台があり、全国の「登れる灯台」16基の1つで、展望台から見る景色は絶景で知られる。