緑黄色野菜の「小松菜」、年間を通してみるこの野菜の旬はいつ?その名前は誰かの名前?何処かの地名?
いつも家庭を支えてくれる野菜、それが「小松菜」です。
現に年中流通していて料理に使用される頻度も桁違いです。
ただ、そんな「小松菜」の旬はいつなのでしょうか?
今回は「小松菜」の保存方法と併せてまとめます。
「小松菜」の旬と保存方法
早速ですが「小松菜」の旬と保存方法を見ていきましょう。
小松菜の旬
「小松菜」の旬は11月~3月の冬とされています。
冬場の「小松菜」は通年出回っているものと比べて栄養素が豊富かつ新鮮で美味しいです。
そのため、食すなら冬がおすすめの時期と言えるでしょう。
ちなみに「小松菜」は今でこそ通年出荷されているものの、もともとは冬に流通する野菜だったとされています。
それほど冬場の「小松菜」は美味しいということの証明でもあるのかもしれません。
小松菜の保存方法
「小松菜」の保存方法は冷蔵保存・冷凍保存がおすすめです。
冷蔵保存
冷蔵保存する場合は一度水にくぐらせるのがおすすめです。
その後、水気を拭き取ってキッチンペーパーなどに包みましょう。
それをポリ袋に入れて口を軽く閉じ、根元を下にして野菜室に入れれば完璧です。
こうすることで適度な水分を補給でき乾燥からも守れます。
冷凍保存
冷凍保存する場合は1分ほど茹でるのがおすすめです。
その後、食べやすい大きさにカットして水気を絞りましょう。
それを小分けにラップに包み、重ならないようチャック付き袋に入れて冷凍室に入れれば万全です。
こうすることで長期間保管でき鮮度も保てます。
「小松菜」とは
ここからは「小松菜」がどのような野菜なのか見ていきましょう。
小松菜はこんな野菜
「小松菜」はアブラナ科アブラナ属に分類される野菜です。
ビタミンやカルシウム、鉄分が豊富な緑黄色野菜の一種です。
日本では関東を中心に栽培されている野菜となります。
中でも東京地方での生産量が多い野菜とされています。
漬け菜としては東京の小松川界隈が発祥とされており、現地では正月に雑煮などに入れることも少なくありません。
小松菜にも花が咲く!
「小松菜」はアブラナの仲間ということで綺麗な花を咲かせます。
菜の花の仲間ということもあり開花時期になると黄色い十字型の花が咲くことで知られています。
その見た目は親しみがありながらも可愛らしいのが特徴です。
小松菜の産地
「小松菜」は江戸時代に栽培が始まったとされています。
そのため、東京地方で古くから栽培されてきた野菜です。
現に東京都では葛飾区・足立区・八王子市・武蔵村山市・町田市・府中市・立川市など様々な地域で盛んに生産されています。
その他、東京以外でも関東地方を中心に栽培されています。
例えば、埼玉県・神奈川県・千葉県などが主な生産地と言えるでしょう。
ただ、近年は大阪府や愛知県、福岡県など他の大都市でも栽培されているので全国各地で見かける野菜となっています。
「小松菜」の名称
ここからは「小松菜」の名称についてまとめます。
小松菜という名前の由来
「小松菜」という名前は小松川地区にある香取神社にちなみます。
1719年、江戸幕府8代将軍の徳川吉宗が鷹狩りで西小松川を訪れたことがあったそうです。
そこで食事をする際に香取神社が選ばれ、当時神主だった亀井和泉守永範が接待することになったとか。
ただ、当時は接待に使用できるような食材はありませんでした。
そこで彼は餅のすまし汁に青菜(小松菜)を彩りに添えて出すことにしたそうです。
それを吉宗が気に入り、神社のある地名から小松菜と命名したのだとか。
なお、一説には5代将軍の徳川綱吉によって名付けられたという説もあるので起源はやや曖昧です。
地域独自の名称も
「小松菜」は江戸時代に「葛西菜」とも呼ばれていました。
また、冬場に出回っていたことから「冬菜」「雪菜」と呼ばれることもあったそうです。
それだけでなく現代でも地域ごとに独自の名称が存在します。
例えば、関西では「畑菜」という名前で呼ばれることがあります。
このように「小松菜」にはいくつかの呼び名があるので、併せて覚えておきましょう。
まとめ
「小松菜」は年中出回っている定番の野菜です。
現にいつどこでも食べても美味しい野菜と言えるでしょう。
ただ、そんな「小松菜」にも旬が存在します。
特に冬場の「小松菜」は美味しいとされています。
そのため、気になる方はぜひ寒い時期に「小松菜」を食してみてはいかがでしょうか?
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