米TrilloがAI文書管理システム発表|検索やQ&A、文書比較でタスクを自動化
米国Trilloは、「組織の知識の80%が構造化されていない文書に隠れており、アクセスできない」という問題に対処するためにTrillo Doc AIを発表した。Trillo Doc AIは、生成AIを活用した文書管理・処理システムであり、企業のテキストコンテンツを実用的なデータと検索可能な情報に変換するというものだ。
AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなど企業のプライベートクラウドインフラ上で導入できるほか、多用途なSaaSアプリケーションとしても利用可能である。
生成AIを活用した文書管理・処理システム
Trilloは、AIと自動化によってビジネスにおける効率性と革新性を高めるアプリケーション・ソリューションとプラットフォームを提供する企業。今回、同社が発表したTrillo Doc AIはこのコミットメントを体現したもので、企業が持つ知識やデータを抽出し、クライアントの事業成功をサポートするという。
Trillo Doc AIでは以下が可能となる。
・高度な検索機能
・会話型AIインタラクション
・データ抽出
・文書比較(保険請求書と補償ポリシー、文書とコンプライアンスなど)
たとえば、リース契約書、保険証券/請求、医療記録など「テキストとデータが混在する文書」からテキストとデータをそれぞれ抽出し、LuceneやElasticsearchといった検索エンジンで管理できる。
また、企業のWeb サイト、マニュアル、マーケティング レポート、法的文書、記事の要約や、自然言語を使用した正確な検索・質問応答も可能だ。文脈的に関連のある回答をより速く、より適切な検索結果として返すことで、従業員の生産性とエクスペリエンスを高められる。
さらに、職務要件と履歴書の照合、コンプライアンス文書と契約書の照合、請求書と税法の照合、医療取引と保険法の照合も実行可能。これはコンプライアンス、ガバナンス、要件といった経営や事業の遂行に重要なポイントのチェックに役立つ機能であり、さまざまな業界で役立つ。
このように、Trillo Doc AIを採用することで企業はタスク自動化の効率化や意思決定の迅速化が可能になるほか、創造性と革新の文化を育めるだろう。
アクセス制御やデータ編集も可能
Trillo Doc AIはロールベースアクセス制御(RBAC:企業のシステム内で、ユーザーごとに実行できるアクションを制限する方法)によって、セキュリティやデータ保護をさらに強化している。
PHI、PII、およびPCIデータなどの機密情報に対する高度なデータ編集機能で、規制基準への準拠を保証。その広範かつ堅牢なAPIを利用すれば、カスタムソフトウェア環境内でのシームレスな統合や複数の商用アプリケーションへの接続も安全に行える。
Trillo Doc AIをいち早く採用した企業は、その優れた生産性、業界や企業知識における正確性、エンタープライズクラスの保護機能を主な優位性として強調した。現代のビジネス環境における不可欠なツールとして地位を築きつつあるTrillo Doc AIに、今後も注目していきたい。
参考・引用元:
Trillo
PR Newswire
(文・せな)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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