台風の名前のおはなし

毎年日本に多くの被害をもたらす台風。今年も台風第一号が日本にやってきました。そんな台風ですが、一つ一つに名前があることを知っていますか。台風の名前に関することを紹介します。

台風に名前がある理由

人々の関心を集め、警戒心や防災意識を高めるためです。台風によって大きな被害がもたらされた場合は、あとから特別な名前がつけられることも。また、台風には名前のほかに番号もつけられます。

【参考】

従来、台風には米国が英語名（人名）を付けていましたが、2000年から北西太平洋から進んできた台風の名前は台風委員会が主体となってアジア名をつける取り組みが始まりました。台風委員会に加盟する14の国や地域が提案した各10個の呼名から、決まった順番で繰り返し使用されます。実際に台風の発生を解析して命名を担当しているのは、世界気象機関（WMO）に指定された地域特別気象中枢（RSMC）である日本の気象庁です。リストはおおむね5～6年で1巡するので、2023年9月の時点では5周目の序盤になっています。アジア名がつけられた台風は500個を超えました。

なお、北西太平洋以外から進んできた台風については、その領域を担当する機関により名前がつけられていることがあり、その場合にはそのまま名前が引き継がれるためアジア名はつけられません。

日本からは星座名に由来する名前10個が提案され、リストに入っています。

星座名からとられているのは、中立的な名称であることや、自然の事物であって比較的利害関係が生じにくいこと、大気現象である台風とイメージ上の関連がある天空にあり、かつ人々に親しまれていることなどが理由となっています。

【参考】

日本がなぜ動物の中から2つだけ道具のコンパスと楽器の琴が入っているのか気になります。14の国が10個の候補を出すので、それぞれの国の中に面白い意味の名前がありますね。

もしよければ以前つけられていた台風の名前を調べてみてください。調べているうちに台風のことが分かり、防災に関しての知識が増えるかもしれません。

（Written byひよこ）