鳥取・境港 「妖怪」の町にある神社、妖力で授かるご利益の数々いかに
「ゲゲゲの鬼太郎」などの代表作で知られる漫画家・水木しげる氏が生まれ育った鳥取県・境港市。水木しげるロードには現在、177体もの妖怪ブロンズ像がある。
その妖怪ブロンズ像の故郷で、妖怪たちが住みやすい自然環境を守り育てる「妖怪の郷」という意味を込めて造られたという場所が存在する。水木しげるロードに面したところにある、その名も「妖怪神社」だ。
妖怪神社の敷地は、さほど大きくない。しかし、外からよく見ると、まず鳥居が「一反木綿」である。
しかも、その前にある神社の手水舎もよく見たら、「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみのキャラクター「目玉おやじ」なのが見える。
この手水舎は、その名も「目玉おやじ清めの水」で、茶わんの中に直径38cm、約70kgの御影石で造られた球体が浮かぶ。見ての通り、茶わん風呂に入る目玉おやじをイメージしているという。
水の力で球体が回り、誰でも自由に触って回転を変えることができる。ちなみに、鬼太郎の生みの親である水木しげる氏が命名したとのこと。
神社なので、絵馬などもあり、社務所で購入できる。
妖怪神社らしく「妖怪念力棒」なるものもあり、願い事を書いて奉納すると「妖怪の摩訶不思議なパワーで発揮するでしょう」とある。個人的にそう言われると、なんとなく願いが叶いそうな気もする。
普通の絵馬もある。かわいく描かれた鬼太郎のイラストも見かけた。
妖怪神社のお守りも売られている。しかもこのお守り、境港特産という弓浜絣(かすり)で作られた袋に、家内安全祈願の目玉おやじ、金運アップ祈願のねずみ男を描いたお札が入っているという。
おみくじもある。高さ1.5メートルほどの箱型の木製ほこらで、硬貨を入れると、鬼太郎やねこ娘など5種類いずれかのキャラクターの人形が「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターがカプセルに入ったおみくじを運んでくれる。
妖怪神社の御神体である、樹齢300年のケヤキの木。やや狭い境内に鎮座する。
妖怪神社は、夜に訪れることもできる。日中より夜のほうが、妖怪神社らしさをかもし出していて、実はおすすめ。鳥居の一反木綿がライトアップされる様子など、まさに妖怪ワールドである。
水木しげるロードのライトアップは、毎日22時まで。その後はさらに真っ暗になるので、さらに妖怪の世界らしさが増すかもしれないが、それを体験するか否かはお任せする。
妖怪神社
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(Written by A. Shikama)
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