カップ麺でこのクオリティ! ヤマダイのノンフライ麺「冷やし手延そうめん」が感動のうまさ

普段からカップ麺やコンビニフードなどをいろいろ食べてる、B級フード研究家のノジーマこと野島慎一郎です。

近年はカップ麺の新作の発売サイクルが早く、次から次へと気になる新商品がコンビニやスーパーの店に並びますが、6月は個人的にこの商品がめちゃくちゃ気になっていました。

ヤマダイ「手緒里庵 冷やし手延そうめん」

その商品とは、6月3日に発売となったヤマダイのカップ麺「手緒里庵 冷やし手延そうめん」。ヤマダイはニュータッチのブランドで知られた食品メーカーで、特に凄麺シリーズの品質の高さはカップ麺好きの間では周知の事実。僕がガジェット通信で毎月書いている「カップ麺ベスト5」の記事にもよくランクインしています。

そんなヤマダイでは「手緒里庵」というノンフライの和風カップ麺シリーズも展開していて、ついに冷やしそうめんが初登場となったわけです。しかも麺には「揖保乃糸」を使用!

手緒里庵からはすでに温かいそうめんのカップ麺が発売されていて、それもかなり美味しかったんですが、やっぱりそうめんといえば夏に冷たいやつをツルツルっといきたいもんな!

というわけで、発売日から1週間ほど遅れて無事に「手緒里庵 冷やし手延そうめん」をゲットできたので、早速食べてみましたぞ。

何度か冷水を注いで捨てることで麺を冷やす

近年は夏場に各メーカーが冷やしカップ麺も出すようになってきましたが、作り方は基本的にそれらと一緒。カップ焼きそばの要領でまず熱湯を注ぎ、湯切りをしたあとに冷水を注いでは捨て、それを何度か繰り返すことで麺を冷やしてきます。

そうめんのように細い麺で湯切りを繰り返したら、湯切り穴から麺がダバーッと出ちゃうんじゃないかと心配しましたが、その穴があまり開かないような工夫が施されていました。よく考えられてる。

熱湯を注いで3分待ち、湯切り+数回の冷水切りでできあがり。見た目はもう完全に茹でたてのそうめん。めちゃくちゃうまそうです。

ちなみに、湯切りをする前にカップの中の麺を箸でほぐし、冷水は水道水ではなく氷水などを使ってキンキンに冷やすのが美味しく作るポイント。

何ひとつ文句が出ない完璧な仕上がり!

麺が仕上がったらめんつゆをかけ、かやくと鰹節を振りかければ完成。かやくを乾燥しているものだけにしたという振り切り方もいいと思います。

モタモタしてると麺はのびちゃうし、ぬるくもなっちゃいそうなので、サクッと食べちゃいます。ズズーーッ、ズズーーーッ。うおー、すげー! 本当に鍋で茹でて作ったそうめんと遜色なし。文句なしのウマさ!

以前に手緒里庵の温かいそうめんも食べましたが、やっぱり麺を冷やすことでコシが出て、ノンフライそうめんのポテンシャルが最大限に発揮される感じがあります。プリッとした食感もいいし、ツルッと繊細なのどごしもいい!

そしてつゆは鰹をベースに宗田鰹節、焼あご、真昆布、椎茸を加えたという5種類のあわせだしを使用。王道でありながらもいろいろな旨味が凝縮されているし、主張が強すぎないから麺の小麦の風味までバッチリ感じられちゃう。意外性こそないけど、安心感しかない盤石のめんつゆ。実にうまい!

あとかやくも鰹節の存在感が強く、その中に乾燥した梅が潜んでいるというアクセントも絶妙。細かい部分までよくできているなあと感心してしまうカップ麺でした。

人によって評価が分かれる気もする

「手緒里庵 冷やし手延そうめん」はノンフライ麺とあっさりスープを採用していることもあり、エネルギーはわずか210kcal。これは嬉しい。でも麺量は乾燥状態で50gなので、家で茹でて食べるそうめんの1束分くらい。実際にはもうちょっと食べごたえがあるように感じたけど、これ1杯で満腹になるのはちょっと難しいかもしれません。

僕はスーパーで250円くらいで買いましたが、希望小売価格は税抜275円なので、税込だと300円くらい。家でも再現しやすいものでもありますし、鍋で麺を茹でないでいいことや、めんつゆや具材がセットになっていることにどれだけメリットを感じられるかも評価を分けるポイントになりそうですね。

個人的には、王道のめんつゆ味だからこそ再現しやすさを感じるところもあると思うので、この麺をベースに創作系の味のものもいずれ出してもらえたら嬉しいなと感じました。

なんにせよ完成度が高いのは間違いなし。夏の冷たいそうめんが好きな方は家にストックしておいて損することはなさそうですぞ!

(執筆者: ノジーマ)

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