【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.77「輝け、Stellar Light Glory」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「輝け、Stellar Light Glory」
大阪のロックバンド・
この2組は大阪のライブハウスが主催するコンピCD「KAZAANA」に参加し、そのレコ発ツアーとして、全国をライブで周ってきた同志とも言える2組です。そのツアーファイナルとして、10月8日にコンピCDに参加したアーティスト9組が集結したライブが今月あって、その時のステラ(略称)のライブがすごく良いものでした。
元々名前だけなら結構前から知っていましたし、3年くらい前にライブを見たこともありました。その時も良かったイメージが残っているのですが、正直正規メンバーが1人のイメージが強くて、コロナもありましたし、かなり大変なバンド運営をしているイメージでした。今は正規メンバー4人が揃っているのを知って驚きましたし、4年ほどかけて1人ずつ揃っていくのは、なかなか根性のある他にあまり見ないストーリーだと思います。その根性と4人で鳴らせる喜びとツアーでのパワーアップが合わさったのでしょうか。そのストレートなロックは大爆発していて、非常に美しい花火のような25分でした。またフロアライブなのもあり、会場の包み込み方もすごかった。正直、新人発掘をしている者としてキャリアの長さとか気になるものなのですが、普通に「売れそう」と思いました。「カーテンコールが止む前に」は広いステージを使って演奏する姿が見たくなりましたし。
ただそれもその時の感情だけでもなく、特に今、関西シーンはあまり年齢とか関係なく、振り切ったパワーや個性を持つバンドが注目を浴びやすくなっていると思います。ギターロックも新世代への移行時期のように感じていて、今は10代の若さ重視が一旦飽和して実力主義の真っ向勝負が求められています。もちろん門戸は狭いですが、そこに入り込むだけのものはステラにあると思います。その序章としてのスタジオライブとなるでしょう。no-noもまたスタイルこそ違いますが、その爆音は6月に見た時より格段に進化していました。泥臭く輝かんとする2組に注目しましょう。
インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

