芦ノ湖で食べ歩き!元箱根港エリアの人気店を実食レポート
こんにちは。フード&トラベルライターの中村友美です。古くは宿場町として栄え、今もなお観光地として多くの人が集う、箱根。なかでも神秘的な湖と雄大な富士山、遊覧船を同時に望むことのできる芦ノ湖は人気の観光スポット。
実は、この周辺は食べ歩きにぴったりなお店も豊富。食べ歩き好きな私が、芦ノ湖周辺のなかでも、元箱根港エリアでおすすめのお店を実食レポートしていきます。
東京駅を出発
首都圏と伊豆半島を結ぶ特急「踊り子」
旅のはじまりはJR東京駅から。E257系特急「踊り子」に乗りJR小田原駅へと向かいます。特急「踊り子」は、伊豆の空の色と海の色をイメージした爽やかなペニンシュラブルーの車両が印象的。
「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、特急「踊り子」とお宿のセットがお得に予約できておすすめです。
小田原駅から箱根湯本駅まで箱根登山電車で移動したら、箱根登山バスに乗りかえて40分ほど、芦ノ湖の元箱根港へと移動します。
元箱根港
箱根海賊船で優雅なクルージングを
今回は乗船していませんが、芦ノ湖の元箱根港と桃源台港、箱根町港は、「箱根海賊船」でぐるっと一周することができます。
湖上から見える富士山と箱根の山々、周囲約19kmの美しい湖を眺めつつ絶景クルージングが楽しめます。海賊船は「クイーン芦ノ湖」「ロワイヤルⅡ」「ビクトリー」の3隻が運航しており、いずれもきらびやかで豪華な外観と内観が魅力的です。
パワースポットとして知られる「箱根神社」の神秘的な水中鳥居も。
芦ノ湖で食べ歩き/腸詰屋 芦ノ湖店
世界も認めた、本場ドイツのソーセージを満喫
さて、元箱根港から食べ歩きのスタートです。
元箱根港バス停から徒歩3分ほど。ランチを楽しむなら、芦ノ湖畔の手づくりハム・ソーセージ専門店「腸詰屋 芦ノ湖店」に立ち寄るのがおすすめ。
こちらでは本場ドイツの品質競技会で金賞を受賞した、世界レベルのハムやソーセージを使った料理をいただくことができます。
食べ歩きには4種類のソーセージから選べる「焼きソーセージサンド」がおすすめ。
箱根チーズテラス
湖畔で味わいたい、濃厚チーズソフトクリーム
再び徒歩3分ほど。このエリアを訪れたらトライしてほしいのが、湖畔を眺めながら話題のスイーツを楽しむこと。
2019年に誕生した「箱根チーズテラス」は、今もなお支持を集める日本初のカップ入りチーズケーキ専門店です。
店内のショーケースには、南箱根産の新鮮な牛乳と高級なクリームチーズをオリジナルの配合でブレンドした、濃厚でなめらかなチーズケーキがずらりと並びます。
今回ご紹介したいのは、そんなチーズにこだわるチーズケーキ専門店がつくる「チーズソフトクリーム」。アイコニックで思わず写真に撮りたくなります。オプションで追加できるクロッフルをあつあつの状態で提供してくれるのがうれしい。
濃厚なのにさっぱりとした後味が特徴的なソフトクリームに、バターが香るサクふわ食感のクロッフルが相性抜群! 店の向かい側が芦ノ湖なので、船が行き来する様子を眺めながら味わいましょう。
箱根百薬
伝説を元にした和スイーツが満喫できる古民家カフェ
箱根チーズテラスから徒歩5分ほど、箱根神社の第一鳥居の真下に佇むノスタルジックな古民家カフェ「箱根百薬(はこねひゃくやく)」へ。
お団子屋さんが入っていた木造建築をリノベーションした建物は、趣たっぷり。古い梁や木枠の窓を活かしたウッディな店内は、思わずほっとできる温かみのある雰囲気です。
看板メニューは3種類ある和スイーツで、特に注目したいのは芦ノ湖の龍神伝説にちなんでつくられた「龍神の玉」。龍神が手に持つ玉をモチーフにしているゼリー状の「玉」は、箱根の名水や和三盆を使ってつくられ、きらきらと光って食べる前から見とれるほどの美しさ。口に含んだ瞬間のぷるぷるとした食感もたまりません。お好みで、甘さ控えめの餡や、きな粉、濃厚な黒蜜をかけていただきます。
箱根バターサンドSUN SAN D
工房で手づくり。バターの深みを感じるスイーツ
1日の締めくくりに訪れたのは、箱根初のバターサンド専門店「SUN SAN D」。箱根百薬からは、徒歩5分ほど。
こちらは創業約70年の地元の温泉宿「和心亭豊月」が、「上質な想い出をお持ち帰りいただきたい」というおもてなしの心をもとに立ち上げたお店なんだそう。
店内には、併設した工房でひとつひとつ丁寧に手づくりしているバターサンドがずらりと並びます。フレーバーは、PLAIN(プレーン)、DOUBLE CHOCOLATE(ダブルチョコレート)、PISTACHIO & BERRY(ピスタチオ&ベリー)の3種類。
私は程よい塩気とバターの風味を感じるクッキーでピスタチオクリームをサンドした、PISTACHIO & BERRYをチョイス。一口かじると、甘酸っぱい真っ赤なベリーソースが顔を出し、濃厚なピスタチオと絶妙なハーモニーを奏でます。
ミルクに濃いめのエスプレッソを抽出したアイスカフェラテは、バターサンドと好相性なので、ぜひ一緒にオーダーしてほしい一品。
この日はこのまま、強羅のホテルに1泊しました。
箱根強羅公園・一色堂茶廊
大正時代から続く名所「箱根強羅公園」へ
2日目の朝は、強羅駅から箱根登山ケーブルカーに乗って公園下駅へ。駅から徒歩約2分で「箱根強羅公園」に到着です。
1年を通してさまざまな花が咲く園内。私が足を運んだ3月下旬は、美しいサクラが出迎えてくれました。例年、3月下旬~5月上旬はツツジ、5月下旬〜6月上旬にはバラが開花します。
園内には、ものづくりの楽しさが実感できる「箱根クラフトハウス」があります。吹きガラス、陶芸、とんぼ玉などが体験できる体験館で、ものづくりが好きな人は必見のスポットです。
散策を楽しんだあとは、園内の噴水脇に佇む、六角形の建築が特徴的なサンドイッチ専門店「一色堂茶廊」へ。
店内に入ると異国情緒たっぷりの優雅な空間が広がります。大きな窓やトップライトからの自然光が心地よく、思わず長居したくなります。
この日は、人気の「燻製鶏ハムサンド」をオーダー。燻製香る鶏ハムの旨みとコクのある自然有精卵のゆで卵、シャキシャキのレタスが絶妙にマッチしたサンドイッチは、一度食べたら病みつきになるはず。
ブルガリア生まれのローズ飲料「ダマスクローズジュース」は、バラの花びらをふんだんに使い、気品あふれる味わいの無添加ジュース。思わずうっとりする華やかな香りが楽しめますよ。
窓からは雄大な箱根の山々を望むこともできました。帰りは再び箱根登山ケーブルカーに乗って強羅駅へ。強羅駅から箱根湯本駅を経由し、小田原駅から東京駅へと戻ります。
絶景を眺めながらグルメも楽しめる、箱根・芦ノ湖エリア。間近に自然を感じながらお腹も心も満たされる1泊2日を過ごしてみてはいかがですか。
東京駅に到着
掲載情報は2024年5月28日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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