ピジョン『赤ちゃんを知る授業』が今年度も開始 中学生に向けた「早期教育」で出産・育児の理解促す

ピジョン『赤ちゃんを知る授業』が今年度も開始 中学生に向けた「早期教育」で出産・育児の理解促す

育児用品をはじめ、マタニティ用品・介護用品・保育サービスなどを手掛けるピジョン株式会社では、「赤ちゃんにやさしい未来」を実現するために社会全体で育児を考え、赤ちゃんにやさしい行動につなげる取り組みとして、2021年9月より日本全国の中学生を対象とした『赤ちゃんを知る授業―赤ちゃんにやさしい未来のために―(以下、赤ちゃんを知る授業)』を実施してきた。受講した生徒からの満足度も高く、毎年度多くの応募が集まり、2024年3月までで合計約370校、約31,000名の生徒に授業が行われてきた。2024年度は5月より授業を開始し、年度内で約150校での実施を予定している。

出産・育児に関する「早期教育」が「赤ちゃんにやさしい未来」の実現には不可欠

いま多くのママ・パパが出産・育児のし辛さを感じており、その大きな要因の1つは「育児に対する周囲の理解不足」であると考えられる※1。こども家庭庁の調査※2でも、「働いているとき」、「公共交通機関を使ったとき」、「スーパーやショッピングモール、お店に行ったとき」など、さまざまな場面で育児における不便を感じたり、周りからの理解や配慮が欲しかったと回答している。また、厚生労働省によると、日本における2023年の出生数は 758,631人で過去最少となり8年連続で減少している※3。国立社会保障・人口問題研究所の調査においては、一人っ子の割合も増加し続け約2割を占めており、赤ちゃんや子育て中のママ・パパが身近にいない環境下で大人になる子どもが増えている※4。
この状況を受け、同社では、子どもたちへの「早期教育」こそが「育児に対する周囲の理解不足」の解決につながると考え、赤ちゃんについて学び、興味・関心を持ち、自分にできることを考え行動につなげる機会を提供するべく、中学生を対象とした『赤ちゃんを知る授業』を実施。この取り組みを通じて、中学生による赤ちゃんへのやさしい行動を促すとともに、将来に自身や周囲が出産・育児をする際の意識や行動へとつなげることで、「赤ちゃんにやさしい未来」への道を拓いていく。
※1)たまひよ妊娠・出産白書 2023
※2)こども・子育てにやさしい社会づくりのためのニーズ調査(2023年6月~7月)
※3)人口動態統計速報(令和5年12月分)
※4)第16回(2021年)出生動向基本調査

子どもたちの変化に確かな手応えと共に2024年度の『赤ちゃんを知る授業』を開始

ピジョン『赤ちゃんを知る授業』では、先生方が授業を実施するための教材を日本全国の中学校に無料で提供し、一部の学校には出前授業としてピジョンの社員が学校に赴き授業を行っている。

■『赤ちゃんを知る授業』の主な内容
・赤ちゃんだった頃を振り返る
赤ちゃんだった頃の印象的な出来事やエピソードを思い返し、かつては生徒自身も赤ちゃんだったことを改めて認識する。
・赤ちゃんが生まれるということ
赤ちゃんは、様々な状態や環境で生まれてくるが、みんなかけがえのない存在であること、たくさんの人たちに支えられて成長することを知る。
・赤ちゃんの行動について、その意味や特徴を理解する
赤ちゃんはなぜ泣くのか?なぜよく寝るのか?など、その行動について特徴や意味を理解し、赤ちゃんとのコミュニケーションに不可欠な知識を身につける。
・今、自分にできることを考える
一過性の授業で終わらせるのではなく、社会の一員として、生徒が主体的にできることを考え行動に移すきっかけを与える。

 

【出前授業の実施風景】

一部の中学校では、ピジョン社員が出向く出前授業を実施。赤ちゃん人形の抱っこ体験、妊婦ジャケットを装着しての妊婦体験、ベビーカーの走行体験などを行っている。

【生徒へのアンケート】

赤ちゃんに対する興味・関心があると答えた生徒の割合を授業の前と授業の後で比較すると約17ポイント上昇し、授業を受けたほぼすべて(95.6%)の生徒が、赤ちゃんを育てるためには周りの人の協力が必要だと認識したことが分かった。また、「赤ちゃんを見かけたときに、あなたが赤ちゃんにできることがあると思いましたか?」という問いに対しては、90.1%と大多数の生徒が「自分にもできることがある」と答え、生徒自身にもできる手助けがあると知るきっかけづくりになったことが分かった。

授業を受けた生徒からは「子育ては大変だと改めて思った。私たちにも助けられる場面があると分かった」「この授業のことを活かしながら妊婦さんや子ども連れの方に接していきたい」「赤ちゃんのいのちは尊い。妊婦さんは頑張っている」といったコメントが寄せられた。

■「赤ちゃんを知る授業」の実施実績
・2021年度(2021年9月~2022年3月)/69校(うち出前授業 ※オンライン:1校)、6,616名
・2022年度(2022年4月~2023年3月)/159校(うち出前授業:4校)、13,384名
・2023年度(2023年4月~2024年3月)/145校(うち出前授業:3校)、11,348名
※2024年3月末確認できた数値のみ

子どもたちが赤ちゃんの特徴や育児の大変さを理解し、自分にもできることを考えるきっかけとなる『赤ちゃんを知る授業』。出前授業では、妊婦体験などを実際に行うことで中学生ならではの感覚として得る気づきも大きいはずだ。今年も多くの中学生が学び、「赤ちゃんにやさしい未来」が実現に向かっていく。

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