【速報】「本屋大賞2024」は、宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』に決定!
本日4月10日、全国の書店員が選ぶ「本屋大賞2024」が発表され、宮島未奈(みやじま・みな)さんの『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)が大賞に輝きました。
左・宮島未奈さん、右・凪良ゆうさん
同作は、中学2年生の成瀬あかりと幼なじみの島崎みゆきの夏休みの出来事を描いた作品。ある日、成瀬は島崎に、コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映ると唐突に告げます。成瀬はほかにもM-1に挑戦したり、市民憲章を暗記したり、さまざまなことにトライ。頭脳明晰で一人でなんでもできてしまい、周りを寄せ付けないちょっと浮いた存在でありながら、全力で我が道を突き進む成瀬の物語は爽快です。
受賞した宮島さんは、1983年静岡県富士市生まれで滋賀県大津市の在住。京都大学文学部を卒業。2021年『ありがとう西武大津店』で第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、友近賞を受賞。2023年、同作と今回大賞に輝いた『成瀬は天下を取りにいく』でデビューし、10万部を突破して話題となりました。
授賞式に宮島さんは、青いユニフォーム姿で登場。以下のようにコメントしました。
「今私が着ているのは、作中で成瀬と島崎が結成するコンビ『ゼゼカラ』のユニフォームです。自分で注文して作りました(笑)。作中で成瀬はM-1グランプリに挑戦するんですけど、私は本屋大賞をM-1グランプリのようなものだと思っています。M-1グランプリで優勝したコンビがずっとM-1王者と呼ばれるように、ずっと本屋大賞作家と呼ばれることになるので、これから本屋大賞の看板を背負うと思うと身が引き締まる思いです。(中略)三浦しをんさんや辻村美月さんと同じ本屋大賞作家になれたことはとても光栄で奇跡みたいなことだと感じています」
本屋大賞は、出版業界活性化のため、全国の書店員が年に1回、「面白かった」「お客さまにも薦めたい」「自分の店で売りたい」と感じた本を投票で選ぶ文学賞。第21回目となる今回は「2022年12月1日~2023年11月30日に刊行された日本のオリジナル小説」が対象です。発表の様子はYouTubeでライブ配信もされました。
■本屋大賞公式サイト
https://www.hontai.or.jp/
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