デュアルディスプレイとは?やり方やメリット、デメリットを解説
デュアルディスプレイとは
デュアルディスプレイとは、パソコンに2つのディスプレイを接続して使用することです。表示の方法は次の2種類があります。
表示の拡張
表示の拡張は、ディスプレイに表示できる領域が拡張されます。2つのディスプレイを大きな1つのディスプレイのようにして使うことが可能です。画面を広く使えるため、1つだけだと狭く感じる場合に便利でしょう。
通常、デュアルディスプレイといった場合には、表示の拡張の方を使用することが多いです。
表示の複製
表示の複製は、メインディスプレイと同じ画面がサブディスプレイにも表示されます。
主にプレゼンなどをするときに使用する機能です。手元のノートパソコンの画面を見ながら操作して、大きなディスプレイで他の人に見てもらうという使い方ができます。
デュアルディスプレイで必要なもの
デュアルディスプレイにする際には次のような道具が必要です。
2つ目のディスプレイ
サブディスプレイとして使用する2つ目のディスプレイが必要です。解像度や大きさはメインディスプレイと必ずしも同じにする必要はありません。しかし、できれば同じ大きさで解像度も同じものを使用するのが望ましいです。
ディスプレイケーブル
サブディスプレイをパソコンに接続する際に使用するケーブルが必要です。通常パソコンには複数のディスプレイ出力端子が付いていますが、現在空いている出力端子を使用します。
また、ディスプレイにより付いている入力端子が異なります。そのため、パソコン側で空いていて、なおかつサブディスプレイに付いている端子を使用しましょう。
ディスプレイ端子は主に次のような種類のものがあります。
・HDMI
・Display Port
・DVI
・VGA
・USB Type C
このうち、もっともよく使われているのはHDMI端子です。テレビなどでも使用されており、ほとんどのディスプレイに付いています。Display PortとDVIも比較的多くのディスプレイやパソコンで使用できる端子です。
VGAは古いディスプレイに付いていることが多いですが、最近のディスプレイではあまり使われていません。USB Type Cは比較的価格の高いディスプレイに付いていることが多いです。
ディスプレイアーム
ディスプレイアームはデスクの端の部分に固定し、ディスプレイ取り付けられる道具です。デスクの上に充分なスペースがない場合に役立ちます。
両方のディスプレイをそのままデスクの上に置く場合には不要です。
デュアルディスプレイにする手順(Windows)
Windowsのパソコンでデュアルディスプレイにする際の手順を見ていきましょう。
2つ目のディスプレイをPCに接続する
2つ目のディスプレイをデスクの上に設置するか、ディスプレイアームに固定しましょう。
それから、パソコンとディスプレイの電源がオフになっている状態でディスプレイケーブルを接続します。
2つ目のディスプレイが認識されているかどうかの確認
パソコンを起動し、Windowsボタンから設定、システム、ディスプレイと進みましょう。
サブディスプレイが認識されていれば、2つのディスプレイが表示されます。もし表示されていない場合には検出をクリックしてみましょう。
設定方法
表示されているディスプレイのうち、どちらか一方をクリックして選択しましょう。下の方で選択している方のディスプレイの解像度、画面の向き、縮小表示、画面の向きなどを設定できます。
マルチディスプレイのところで「表示画面を拡張する」と「表示画面を複製する」のどちらかを選択しましょう。そのすぐ下にある「これをメインディスプレイにする」のチェックボックスでメインディスプレイに設定できます。
また、表示されている部分で、それぞれのディスプレイをドラッグして位置調整が可能です。左右に並べて配置することも上下に並べて配置することもできます。
設定が済んだら「適用」をクリックすると反映されます。
デュアルディスプレイにする手順(Mac OS)
Mac OSの場合も接続するところまではWindowsと同じです。
接続が済んだら、パソコンを起動してアップルマークからシステム環境設定、ディスプレイ、配置と進みましょう。
2つのディスプレイが表示されていれば、正常に認識されています。表示を拡張して使用する場合は、ディスプレイのミラーリングのチェックを外しましょう。表示を複製して使用する場合にはチェックを入れておきます。
Windowsと同じように、表示されているディスプレイをドラッグして位置調整が可能です。上に白帯が付いている方がメインディスプレイに設定されています。白帯をもう一方のディスプレイの方にドラッグすれば切り替えできます。
デュアルディスプレイのメリット
デュアルディスプレイにすると次のようなメリットがあります。
作業効率がアップする
デュアルディスプレイなら、2つのウインドウを同時に開いて作業できます。一度に多くのウインドウを表示できるため、効率良く作業できるのがメリットです。
資料やWebサイトなどを参照しながら作業する際に、便利さを実感しやすいでしょう。
ノートパソコンでも大きな画面で作業できる
ノートパソコンにもディスプレイの出力端子があるのでデュアルディスプレイにできます。大きなディスプレイを使用すれば、デスクトップパソコンとほぼ変わらない環境にできるのがメリットです。
持ち歩いて出先で使用できるようにノートパソコンを使っている場合でも、自宅では大きな画面で作業できます。
趣味や遊びでも便利に使える
仕事だけでなく、趣味や遊びでパソコンを使うときにもデュアルディスプレイにすると便利です。
例えば、メインディスプレイを使ってゲームや動画視聴をしながら、サブディスプレイでSNSやチャットができます。
横置きと縦置きの併用もできる
Webサイトの閲覧をするときには、横置きよりも縦置きの方が便利なこともあります。
しかし、ディスプレイを1つだけ使用して縦置きにすると、他の用途で不便に感じることも多いです。
その点、デュアルディスプレイなら片方だけ縦置きにして、横置きとの併用ができます。縦置きの方が使いやすい用途でだけ縦置きのディスプレイを使用できるため便利です。
デュアルディスプレイのデメリット
デュアルディスプレイにする際には、次のようなデメリットも認識しておく必要があります。
スペースを占有する
デュアルディスプレイは、デスクの上のスペースに余裕がないとできません。ディスプレイアームを使えばスペースがあまり広くなくてもできますが、それでも圧迫感を感じる場合があります。
お金がかかる
サブディスプレイやディスプレイアームを購入するのにお金がかかります。特に大きなディスプレイに対応しているディスプレイアームだと価格が高めです。
消費電力もディスプレイ1枚のときと比べると増えます。
解像度が異なるディスプレイだと使いづらいことも
メインディスプレイが4KでサブディスプレイがフルHDという組み合わせのように、解像度が異なる場合もあるでしょう。その場合には、ディスプレイ間でカーソル移動したときに位置がずれることがあります。ウインドウを移動させたときにも大きくなったり小さくなったりすることがあり、使いづらいと感じることがあるかもしれません。
解像度は設定で落とすこともできるため、解像度の低い方に合わせればそのような現象を回避できます。ただし、解像度の高い方のディスプレイの性能を活かせなくなってしまいます。
まとめ
デュアルディスプレイにすれば、画面を広く使えて、作業効率がアップします。ディスプレイはもう1つ必要になりますが、設定はそれほど難しくはありません。テレワークをしている人や複数のウインドウを同時に見えるようにしておきたい人などは、ぜひデュアルディスプレイ環境にしてみましょう。
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