那覇空港にも近い由緒ある「沖宮」とは? プロ野球選手の参拝も! 現地レポ

沖縄は、本州などと異なる日本の歴史を歩んできた。そのため、独特の文化や読み方は今の多く残る。

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那覇空港からゆいレールで3駅。駅から徒歩数分。野球場や陸上競技場などがある奥武山公園(おうのやまこうえん)に「沖宮」という案内を見かけた。「おきみや?おきぐう?」と読み方で迷うと、正しくは「おきのぐう」という。

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鳥居はなかなか立派。狛犬もいる。石段を上ると、①「本殿および拝殿」が現れる。御祭神は、天受久女龍宮王御神(天照大御神)とのことだ。その横には、神世十二子のうちの子、丑、寅をまつる②「住吉神社」がある。

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本殿と拝殿の横にある狭い通路には、神世十二子の卯、巳、午、未、申、酉、戌、亥の神をまつる③「八坂神社」と、導きの神様という猿田彦命をまつる④「祈祷殿」が配置されている。京都の八坂神社を想像すると、こちらはとても小さく、関係が気になるところ。

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さらに石段を上ると、山の頂上にたどり着く。ここは⑤「天燈山御嶽」という、天受久女龍宮王御神(天照大御神)の鎮まる聖地とのことだ。御嶽は「うたき」と読み、沖縄では村の守護神をまつる神聖な場所。

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ここからの眺め、那覇市内が見えるのがなかなかいい。

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天燈山御嶽の対としてまつる⑥「水神」、神世十二子で辰だけないなと思ったらここにあった⑦「弁財天」、七福神と御世十二支をまつる⑧「権現堂」もある。1つの山がまさに境内であり、①から順に⑧までお参りするのがルートという。

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さらに、本殿のそばで、お守りや御朱印、オリジナルTシャツなど、これでもかというほど多く販売されている。おみくじコーナーも多い。

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沖宮は、琉球王国で特別扱いを受けた8つの神社「琉球八社」の1つ。ほかは、波上宮、末吉宮、安里八幡宮、識名宮、天久宮(以上、那覇市)、普天満宮(宜野湾市)、金武宮(国頭郡金武町)で、最高位は「波上宮」である。

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この沖宮は実は昔からここにあったわけでなく、昭和50年(1975年)に現地の地へ遷座したとのこと。正月の初もうでは大変混雑し、奥武山公園はプロ野球のキャンプ地で選手たちも参拝すると聞く。かつて葛飾北斎が「琉球八景」の1つで描いた奥武山、沖縄きってのいにしえの聖地に足を運んでみてはいかがだろうか。

(Written by トラコ)

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