プライバシー配慮に焦点をあてたデリバリーロボットも登場、OrionStarが「HCJ2024国際ホテルショー」に新製品を出展
昨今、人員不足の解消や作業の自動化を目的に、多くの飲食店や病院、ホテルなどでロボットが活用されている。ただ、従業員の代わりに自力で料理や物品を配送する自立走行型のロボットは、店舗や施設内で 人の目に触れる機会が多く、セキュリティ・プライバシー保護の徹底が求められている。
そんななか、2016年設立の中国発・ロボティクス企業OrionStar Roboticsは、監視のない場面に適した安全性の高いデリバリーロボット「LuckiBot Pro Autodoor」の情報を2023年末に解禁。2024年2月13日~16日の期間に開催された『HCJ2024国際ホテルショー』にて、日本市場向けの主力配送ロボット製品に加え、LuckiBot Pro Autodoor、そして今年春に展開予定の「LuckiBot Plus」を出展した。
“完全密閉型”のスマートデリバリーロボット
同ロボットの特徴は「四折りファルコンウィングドア」「スマートオートロック」「広々としたマジックスペース」。
四折りファルコンウィングドアは、“鷹の翼”をイメージさせる動きによるシームレスで安全なドアオープンを実現。滑らかで継ぎ目のないドア開口部と安全で気密な配送コンパートメントにより、キッチンからダイニングルームまでのプロセス全体で“密閉”を徹底し、食品の安全と衛生を確保する。また、パスワードロックシステムによりセキュリティ・プライバシーを両立し、誤配送や汚染のリスクを防ぐ。
さらに、LuckiBot Pro Autodoorでは各デリバリーコンパートメントに広々とした69リットル(合計で138リットル)の収納スペースを備えており、さまざまなアイテムを収納できる。
そのほか、認識精度97%のAI会話機能や自動充電機能、未知の経路を探索できる3つのRGBDカメラとLiDAR、14インチの大型タッチパネルなど、LuckiBot Proシリーズの機能を継承している。
大型スクリーン搭載のプロテンションロボット
27インチの大画面ディスプレイを搭載した同ロボットは、マーケティングと広告に特化した製品で、スマートな広告宣伝と情報提供を実現するとともに、受付や案内もこなす。想定している使用シーンは、商業施設、ドラッグストア、ディスカウントストア、オフィスのロビーなどだ。
今回のHCJ展示会で、OrionStar Roboticsのロボット製品は多くの参加者から注目され、目覚ましい成功を収めたという。同社のロボットが日本でどのように展開されていくのか、今後も動向を追っていきたい。参考元:
(文・Haruka Isobe)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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