【日本酒★新発見】俳優の村井美樹さん、第2の故郷・信濃大町の日本酒にうっとり♡長野県のお酒を22種も試飲!

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GI信濃大町のPRイベントに参加した俳優の村井美樹さん(中央)
レポーターの仕事がきっかけで長野県の信濃大町が大好きになり、現在は信濃大町観光大使も務める俳優でタレントの村井美樹さん。2024年2月14日に都内のホテルで「GI信濃大町 認定酒お披露目セレモニー:GI長野(清酒)と合同試飲&ペアリング体験」(主催:関東信越国税局)が開催されました。

大町市長の牛越徹氏や市内の3つの酒蔵、長野県酒造組合なども登壇したPRイベント。鏡開きでは村井さんも登壇しこのように語りました。「私は日本酒もとっても大好きで、今回の式で新たな日本酒の出会いがあるのをとても楽しみにしています」。

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GI信濃大町(左)とGI長野(右)が鏡開き。よいしょ~!
GI信濃大町に認定された日本酒15種のうち、会場では11種が試飲できました。さらにGI長野の認定酒11種も試飲でき、全部で22種もテイスティング。長野のお酒を深掘りするにふさわしい貴重なPRイベントだけに、会場にいた100人以上の来場者が村井さんのように、長野の日本酒に熱視線を送っていました。

2月14日のイベントはYouTubeライブ配信もされた

国内初が3つも!「GI信濃大町」とは?

お酒の地理的表示(GI)制度は、地域の共有財産としての「産地名」の適切な使用を促進することを目的とし、平成6年に創設されました。お酒にその産地ならではの特性が確立されていることを前提に、国税庁長官の指定を受けることで産地名を独占的に名乗れるようになります。令和6年2月現在で、国レベルのGIである「日本酒」を含む23の産地で26、指定されています。

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GI信濃大町の認定酒15種がお披露目された
2023年6月30日に国税庁長官より指定された長野県の「GI信濃大町」は、3つの“全国初”がそろっているので特に注目を集めています。

<3つの“全国初”>

1.2021年に「GI長野(清酒)」として指定された地域内に新たに指定されたのが「GI信濃大町」で地域の「2段階指定」となっている。すでに「GI長野(清酒)」に認定された酒でないと「GI信濃大町」には認定される資格がない。

2.原料米の生産地(長野県大町市及び松川村)並びに対象品種が特定されているのみならず、個別の圃場まで特定されている。

3.蒸きょうは「こしき」に限定され、かつ、こうじは「盛り」以降の工程を100kg以下のロットで行うなど、生産過程の限定にまで踏み込んでいる。

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グザビエ・チュイザ氏。フランスM.O.F. Kura Master」審査委員長である
フランス最高ソムリエ グザビエ・チュイザ氏もビデオ出演し、「GI長野の中にGI信濃大町が存在しているということは何よりもその場所、土地を日本酒に反映している証拠。制限が厳しいがゆえに、日本酒に心が宿っているという証拠です。それは日本酒にテロワールを反映させるという強い精神を感じます」と語られました。

水の街 信濃大町には3つの酒蔵がある

GI信濃大町は3つの酒蔵(市野屋、薄井商店、北安醸造)からなり、それらの蔵の合計15の認定酒がお披露目されました。1865年創業の市野屋は、明治時代の町家、土蔵群が残る酒蔵。通りに面した「なまこ壁」や建物の隣家との境にそびえる「うだつ(防火壁)」など、創建当時のたたずまいを今に伝えています。「金蘭黒部」「龍水泉」などの銘柄で知られる蔵です。

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左から株式会社市野屋 執行役員 中津圭博氏、株式会社薄井商店 代表取締役 薄井朋介氏、
北安醸造株式会社 代表取締役社長 伊藤敬一郎氏

1906年創業の薄井商店は名峰白馬三山にちなんで命名した「白馬錦」という銘柄が有名。大町産の米と北アルプスの清冽な水、恵まれた自然環境のもと、「甘からず、辛からず、呑み飽きない酒」を目指しています。2018年5月より発売開始した「問天」「問世」という銘柄のお酒はフランスの名店を始め、香港・台湾・シンガポールへ輸出され、世界的な品評会で上位の賞に輝いています。

1923年創業の北安醸造はお米のおいしさをそのまま味わえるほのかな甘口酒の蔵。大町市では最大級の木造建築で、二階に麹室がある珍しい造り。2m以上もの大黒天様が徒歩圏内にある蔵で、お酒のラベルにも大黒天様の福顔をあしらっていて縁起のいい酒として愛されています。2023年に創業100周年を迎え、それを記念した限定酒でも注目を集めています。

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大町市のご当地キャラクター「おおまぴょん」も登場し会場をわかせた
信濃大町は水の街とも言われ、市内に27ヵ所もの水源があり、信濃大町駅からまっすぐと続く商店街の東側では女清水を、西側では男清水を水道水として使っています。

2つの水を合わせた水は縁結びの水、夫婦円満の水とも呼ばれ、市内には水汲み場が点在しているので、カップルなどで市内の“水めぐり”を楽しむ人も。「お家の水道の蛇口をひねったら天然水が出てくる」とも言われているようです。水のおいしい街だからこそ日本酒もおいしいのですね。

6種の日本酒でグザビエ氏が提案するペアリングを体験

イベントの後半ではフランスのトップソムリエによるペアリングに大きな注目が集まりました。グザビエ氏によると、アーティチョークやトマト、卵などいくつかワインとのペアリングではソムリエが頭を抱える食材があるようなのですが、それらとGI信濃大町の日本酒は絶妙に合うと言います。

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ペアリングの料理。カリフラワーのローストと菊芋のフリット、
仔牛ロースのグリル ジロル茸を添えて、リ・ド・ヴォーのソテー 菊芋のクリームソース

試飲できる22種のうち、GI信濃大町の3種、GI長野の3種、合計6種の日本酒にお料理を合わせ、参加者たちは五感を研ぎ澄ませながら味わいました。グザビエ氏のテイスティングコメントはなんともフランス人らしい表現で、聞いているだけでエレガントな気持ちになりました。

「GI信濃大町の日本酒をオペラ座の最高位のバレエダンサーたち『エトワール』に例えられると思いました。とても繊細で軽やかで、軽快なステップを踏んでいるイメージが湧きました。GI信濃大町の日本酒で、私が一番気に入った点は、『オート・クチュール』のようなエレガントさ、細部にまで宿る繊細なきめ細かさです」とグザビエ氏。

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長野の日本酒とグザビエ氏のペアリングに感動した参加者たち
長野県内には80前後の酒蔵があるようですが、蔵や地域により特性があり、とても軽快でエレガントなものや、どっしり深い味わいのもの、余韻の長いもの・短いものなど多種多様に存在することがわかりました。グザビエさんが「これは素晴らしい!」と感動していたお酒は、ぜひ購入して個人的にチェックしたいと思いました。もちろん彼の提案する料理とペアリングしながら。

ソムリエ試験の際に、ブルゴーニュの畑の区画名などを覚えるのに非常に苦労しましたが、日本酒もまた長野>信濃大町>信濃大町と松川村で栽培された酒米、と圃場まで細分化され、それによりグザビエ氏の言うように「日本酒にテロワールや心が宿る」。日本酒の新しい挑戦に期待が寄せられる華やかなセレモニーでした。

≪筆者プロフィール≫
▪滝口智子

滝口差し替え画像

国際きき酒師&サケエキスパート
飲食ライター歴20年の食いしん坊バンザイ!記者&PRプランナー。
日本酒やワインなどもこよなく愛す。
テレビ番組などにも出演中。

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