【素敵な先生】ベビーシッターが見つからなかった学生の代わりに“赤ちゃんを抱っこしながら”講義してくれた教授
※こちらの記事は2019年3月に公開した記事を再編集したものです
抱っこ紐も使って赤ちゃんをしっかりと抱きながら、ホワイトボードに書いてある数式を見ています。
素敵な教授
写真の人物は、米国アトランタ州の大学に勤めるネイサン・アレクサンダー教授です。なんと、学生の連れて来た赤ちゃんの面倒を見ながら講義を行っている場面なんです。
大切な講義だったけど、ベビーシッターがどうしても見つからず赤ちゃんを連れて来てしまった、との学生さんの事情を思いやって、教授自らが面倒を見ながら講義を続けました。
この状況を目撃した学生の一人、ニック・ボーンさんがTwitterで次の様な投稿をしています。
和訳文:
今日、生徒が授業中にベビーシッターや見てくれる人がいないため、子供を連れて教室に来た。
教授のNATHAN ALEXANDERは、”私が抱っこしてあげるから、ちゃんとノートを取りなさい!”と言った。
Facebookで大きな反響
またニック・ボーンさんは、Facebookへ以下の様な投稿もしました。
▼Facebook投稿の埋込
和訳文:
今日は、来週のモーハウスカレッジでの中間テストに向けて、3月を良い形でスタートさせるために勉強する準備をして授業に臨みましたが、驚いたことに、今日の授業には予想外のスペシャルゲストがいました。
同僚の一人が子供を抱いて教室に入ってくると、彼はすぐに教授に、ベビーシッターが見つからなくて、他に見てくれる人がいないと説明しました。教授のネイサン・アレキサンダー(モアハウス大学)は、「大丈夫、むしろ私が抱っこしてあげるから、授業中にもっとノートをとってね」と言いました。そして彼は、実際、子供を抱いたまま講義を行っただけでなく、授業後も写真のように子供を抱いたまま、今日の講義についての質問者を助けてくれたのです。
この出会いは、HBCUがブラック・コミュニティーに与える力と影響を私に教えてくれました。この教授は、人生には様々なことが起こり、時にはそれを回避する方法がないことを理解してくれました。
PWIでこのような行為が見られないとは言いませんが、ここモーハウスは世界でも有数のHBUCのキャンパスで、より思いやりと心のこもった行為に感じられました。私がなぜモーハウスを選んだか、なぜこの地域が若い黒人男性にとって素晴らしい場所なのか、モーハウスのような場所は地球上に他にないのだ、ということを思い出させてくれるのは、キャンパスで時折目にするこのような行為なのです。
その場に居合わせた学生、ニック・ボーンさんのTwitterやFacebookの内容からは、非常に感激した様子が伝わってきますね。
1,000件を超えるコメントなどを見ていても、周りの反応がものすごかったようです。
アレクサンダー教授は講義を通じ、教科書に載っている以外の大切な事柄を教えてくれたのではないでしょうか。大げさかもしれませんが、学校とは何かといった、根本的な問いに触れるエピソードだったかもしれませんね。
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