山本精一擁する羅針盤、『らご』『せいか』を初のアナログLP化
97年にギューン・カセットからリリースされたアルバムを、スリーヴ・アートを変更し、同年、ワーナーから再発売されたファーストが初アナログ化。冒頭の”永遠〈えいえん〉のうた”から、山本精一がこれまでに見せてきた表現とは遠く離れたポップ・ソングが並ぶ。
『らご』は、耳への心地よさと皮一枚下にはヒリヒリとした緊張感が漲る、むしろ、その人懐こさゆえに、聴き手の弛緩した意識の奥深くに忍び込むような、そんな楽曲が収録。プロコル・ハルムの名盤『ソルティ・ドッグ』収録曲”巡礼者の道”のカヴァー、”HOWLING SUN”も収録。思えば「うたもの」という不思議な新造語も、山本精一が歌いはじめたことに対応して急設されたものだったと思い知らされる内容となっている。
『せいか』は、山本精一が歌うバンド、としての機能から更に深化した2枚目。話し言葉のように作為のない歌声が、歌そのものに同化。ビーチ・ボーイズへの偏愛を感じさせる”せいか”から、ネオ・アコと呼んでは失礼なフォーク・ソング”アコースティック”、ニューウェイヴな”クールダウン”とまるで山本精一のリスナーとしての遍歴を追っているようでもあり。永久に頭の中で鳴り続けるように印象的な、10分近くの大曲”カラーズ”らを収録。
リリース情報
羅針盤
『らご』
『せいか』
2024年6月19日(水)LPリリース
配信情報
『らご』
OTOTOY配信URL(ロスレス) : https://ototoy.jp/_/default/p/1177322
『せいか』
OTOTOY配信URL(ロスレス) : https://ototoy.jp/_/default/p/1177323
アーティスト情報
・山本精一 オフィシャル・ウェブサイト
http://www.japanimprov.com/syamamoto/syamamotoj/
・レーベル アーティストページ
https://p-vine.jp/artists/seiichi-yamamoto
・X(Twitter)
https://twitter.com/seiichi_info
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