【ライヴレポート】「わたし達の未来が、そしてみんなの未来が、明るく高く高く飛躍できる一年になりますように」──〈私立恵比寿中学 新春大学芸会2024~高く飛ぶ竜と僕らのその先~〉

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【ライヴレポート】「わたし達の未来が、そしてみんなの未来が、明るく高く高く飛躍できる一年になりますように」──〈私立恵比寿中学 新春大学芸会2024~高く飛ぶ竜と僕らのその先~〉

アイドル・グループ、私立恵比寿中学(通称、エビ中)がワンマンライブ「私立恵比寿中学 新春大学芸会2024~高く飛ぶ竜と僕らのその先~」を、ぴあアリーナMMにて2DAYS開催した。OTOTOYでは、1月7日(日)に行われたDAYS2の模様をレポートする。

【ライヴレポート】「わたし達の未来が、そしてみんなの未来が、明るく高く高く飛躍できる一年になりますように」──〈私立恵比寿中学 新春大学芸会2024~高く飛ぶ竜と僕らのその先~〉

【ライヴレポート】「わたし達の未来が、そしてみんなの未来が、明るく高く高く飛躍できる一年になりますように」──〈私立恵比寿中学 新春大学芸会2024~高く飛ぶ竜と僕らのその先~〉

エビ中の恒例イベント「大学芸会」。今年は辰年にちなんで、「高く飛ぶ竜と僕らのその先」というサブタイトルがついており、2024年のエビ中がここからさらに飛躍していくことが強く打ち出されていた。ステージには、お正月を感じさせるセットが組まれ、大きな鳥居の映像がそれを象徴していた。

定刻を迎え、振袖姿の衣装を身に纏ったメンバー10人がステージに現れると、まずは「Family Complex」で本日のライヴを幕を開ける。続く「ラブリースマイリーベイビー」、「イヤフォン・ライオット」では、トロッコに乗り客席を回遊しながら、スマイルを振り撒いていく。再びステージに戻って披露された「えびぞりダイアモンド!!」では、途中銀テープが発射され、序盤からすでにライヴはクライマックスのようだった。

エビ中恒例の自己紹介コーナーを挟み、次は屈強な漢たちによる和太鼓の演奏と共にパフォーマンスを行う、「和」のブロックへ。ダイナミックさと力強さを兼ね備えた「大漁恵比寿節」に続いて披露された「梅」では、メンバーも太鼓の演奏に参加。中山莉子が大太鼓、小林歌穂、風見和香が中太鼓、安本彩花、星名美怜が小太鼓をパワフルに叩き、これからの未来へと邁進していく大きな高揚感を感じさせた。

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幕間の映像では、低学年メンバーが「今年の漢字」をテーマに書き初めを披露。桜木心菜は、『軟体動物』(ゾンビ映画に出れるくらい体が柔らかくなりたいとのこと)、小久保柚乃は『一日一生』、風見和香は『切磋琢磨』、桜井えまは『自己形成』仲村悠菜は『猪突猛進』という文字を、それぞれの個性あふれる字でしたため、新年の決意を新たにした。

映像が終わり、今度は黒い衣装に着替えたメンバーが披露したのは、途中のダンスのパートで次々とメンバーが脱落していくのが恒例の楽曲「サドンデス」。今回のジャッジは「ここはわたしにまかせて!」と宣言した風見和香が担当。これが、その後の展開に大きな影響を及ぼすことになる。普段は「アウト!」判定でメンバーがどんどん脱落していくのだが、風見のジャッジにより、全員が「セーフ!」に。つまりは、なかなかダンスパートが終わらず、メンバーはずっと踊る羽目になってしまったのである(小林、桜井は餅つきの動きをしていたが)。なぜこのような事態になってしまったのか。それは、風見のなかの「メンバーと切磋琢磨していきたい!」ということの現れだったとのこと。彼女の熱い想いに突き動かされて、会場からは大きな歓声があがり、さっきまでヘロヘロになっていたメンバーも気合の入ったパフォーマンスでそれに応えた。一見、コミカルなコントのようなシーンだが、こういう演出ができるのも、風見の真面目かつ実直な性格が出ているからこそなのだと思う。

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その後、メンバーは「お化粧くずれちゃうよー」という言葉を合図に「ザ・ティッシュ~止まらない青春~」を、再びトロッコに乗りながら歌唱。今度は、お年玉ならぬ「お年ティッシュ」を客席に配り、ファミリーへの感謝を伝えた。「使ってポートフォリオ」まで歌い終えると、高学年メンバー(真山・安本・星名・小林・中山)がステージに残り、小林が進行を務め、真山、安本、星名の3名が抱負を語るMCのコーナーへ。真山は「テントサウナを使って川でととのいたい」(それはサウナーの願望では?とツッコミが入っていた)、星名は「アパレルを頑張りたい」、安本は「たくさん曲を作りたい、そしてふにゃふにゃした喋り方をやめます』とそれぞれの意気込みを伝えた。

安本の『では、次のコーナー……!』の合図で、今度は低学年メンバー(桜木・小久保・風見・桜井・仲村)がステージへ。5人で歌われた「さよなら秘密基地」では、これまでステージにあった鳥居が「ひみつきち」と書かれた入り口へと映像が切り替えられ、より没入感のある演出になっていた。桜井えまの「ばいばい…」が多くの観客の心を強く掴んでいた。そこから5人は、さらに低学年メンバーユニットでの新曲「STAY POP」を披露。この曲はタイトル通りの弾けるようなビートに、キュートな歌声が乗るポップな楽曲だが、途中ドラムンベースに曲調が変化するというパートがアクセントにもなっており、これからさらにライヴで成長していくポテンシャルを感じた。

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低学年メンバーからバトンを受け取った、高学年メンバー5人は、センターステージで「あたしきっと無限ルーパー」を歌唱。キレッキレのダンスパフォーマンスに、レーザーによる光の演出が混ざり合い、妖艶な世界を創出していった。その後のMCでは、安本の「お送りしたのは、あしたきっと無限ルーパーでした!」という言い間違えでひと笑いがおき、星名「ここで披露するの、どしゃぶりリグレットも候補だったんですよー」とぽろっと裏側を言ってしまうという、エビ中ならではの空気が会場を包んだ。その流れから披露された高学年メンバーユニット新曲「Hello another world」では、花道から横一列で手を繋いで走り抜ける姿が妙に印象に残っている。それは、これまで幾多の困難を乗り越えた彼女たちの背中に、ひとつの大きな青春の姿が見えたからかもしれない。

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ユニットコーナーを終えると、今度はバッチバチのソロダンスパフォーマンスから、2月にリリースされるアルバム「indigo hour」のプレリードトラック「BLUE DIZZINESS」を披露。彼女たちにとっても新境地となるこの楽曲ではあるが、そのクールでキュートなパフォーマンスには、間違いなく「エビ中らしさ」が感じられた。私立恵比寿中学は、これまでもあらゆるジャンルの楽曲に挑戦し、そのたびにそれらを自分たちのものにしてきたグループである。今回の「BLUE DIZZINESS」も、例に漏れず、しっかりとエビ中のカラーに仕上がっていた。風見の『音楽に身を任せてゆったりとお楽しみください~』の掛け声と共に始まった次のブロックでは、「ヘロー」、「お願いジーザス」と優しくもエモーショナルな楽曲を披露。そこからさらに、アカペラによるアレンジから「Anytime, Anywhere」を全員で歌い上げると、広いぴあアリーナMMの空気が幸せな空気でいっぱいになった。

その後は再び幕間のVTRのコーナーへ。ここでは「七福神は普段暇な時は何してる?」というお題で、大喜利が行われた。中山、桜木の写真集の宣伝に絡めた回答や、風見の「美味しんぼ全巻読み直してる」、桜井の「アパカレーを食べている(七福神と福神漬けをかけたとのこと)」といったいい感じの回答があげられるなか、最後に挙げた仲村悠菜が、「バンドの練習してる」と回答をすると、ステージは暗転。今後は、橋本しん(sin)率いるエビ中バンドとともに、赤い衣装でメンバーがステージ現れ、「ポップコーントーン」、「大人はわかってくれない」、「君のままで」、「MISSION SURVIVOR」で、バンド・サウンドのパワーで大迫力のステージを展開。そして、エビ中がこれまで大事にしてきた、メジャー・デビュー曲「仮契約のシンデレラ」を全力でパフォーマンスすると、大きな歓声に包まれた。本編の最後は、安本の『わたし達の未来が、そしてみんなの未来が、明るく高く高く飛躍できる一年になりますように』の合図で「ジャンプ」を披露。ラストは、高学年と低学年が交互に「もう一度愛を込めて」のパートを歌い、10人で歌のリレーを繋いだ。大きな大きな感動で、巻き込んだ彼女たちは、ステージを後にした。

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アンコールの「元気しかない!」では、アリーナ後方の客席からメンバーがサプライズで登場。現れたメンバーたちは今度は元気を客席に振り撒き、大興奮の渦に巻き込んだ。再び、ステージに戻ると、今後はTVアニメ「マッシュル-MASHLE-神覚者候補選抜試験編」のEDテーマ「トーキョーズ・ウェイ!」を披露。楽曲のファンキーなサウンドにちなんで、ステージの鳥居の奥には特大のミラーボールが鎮座しており、やたらと華やかなディスコ正月の様相を呈していた。ライヴは最後の「頑張ってる途中」まで、全力パフォーマンスで会場中を巻き込み、「私立恵比寿中学 新春大学芸会2024~高く飛ぶ竜と僕らのその先~」は幕を閉じた。

今年、私立恵比寿中学は結成15周年を迎える。長い歴史を刻み続けるグループになってきたが、まだまだ攻めの姿勢を崩すつもりはないことは、この日のライヴを見れば十分伝わってきた。これからもエビ中は、その先を目指して、竜のごとく高く高く登っていくのだろう。もちろん、それはファンのファミリーたちと一緒に。

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取材&文 : 西田健
photo by 中島たくみ

フォトギャラリー

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セットリスト

DAY2 1月7日 @ぴあアリーナMM セットリスト

M1. Family Complex
M2.ラブリースマイリーベイビー
M3.イヤフォン・ライオット
M4.えびぞりダイアモンド!!
M5.大漁恵比寿節
M6.梅
M7.サドンデス(新春大学芸会2024 ver)
M8.ザ・ティッシュ~止まらない青春~
M9.使ってポートフォリオ
M10.さよなら秘密基地 -低学年メンバーユニット曲-
M11.STAY POP(新曲) -低学年メンバーユニット曲-
M12.あたしきっと無限ルーパー -高学年メンバーユニット曲-
M13. Hello another world(新曲) -高学年メンバーユニット曲-
M14.BLUE DIZZINESS
M15.ヘロー
M16.お願いジーザス
M17. Anytime, Anywhere
M18.ポップコーントーン
M19.大人はわかってくれない
M20.君のままで
M21.MISSION SURVIVOR
M22.仮契約のシンデレラ
M23.ジャンプ

En1.元気しかない!
En2.トーキョーズ・ウェイ!
En3.頑張ってる途中

ツアー情報

「私立恵比寿中学 15th Anniversary Tour 2024〜the other side of indigo hour〜」
4月20日(土)千葉・市川市文化会館大ホール
4月21日(日)埼玉・大宮ソニックシティ大ホール
4月29日(祝月)宮城・仙台銀行ホールイズミティ21大ホール
5月12日(日)福岡・福岡市民会館大ホール
5月25日(土)新潟・新潟テルサ
5月26日(日)神奈川・カルッツかわさき ホール
6月1日(土)北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
6月8日(土)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール
6月15日(土)茨城・水戸市民会館グロービスホール
6月16日(日)東京・NHKホール
7月6日(土)※後日発表
7月15日(祝月)栃木・大正堂くろいそみるひぃホール大ホール
7月21日(日)東京・TOKYO DOME CITY HALL
7月27日(土)大阪・NHK大阪ホール
7月28日(日)大阪・NHK大阪ホール
※その他詳細は後日公式HPにて発表される。

インフォメーション

【私立恵比寿中学オフィシャルサイト】
http://www.shiritsuebichu.jp/

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