余った外貨・古銭も寄付可能!インドネシアスンバ島を支援する募金キャンペーン実施中

余った外貨・古銭も寄付可能!インドネシアスンバ島を支援する募金キャンペーン実施中


国際協力NGO「地球の友と歩む会/LIFE」は、インドネシアのスンバ島から貧困をなくす活動を進めるために、2023年12月1日(金)~3月31日(日)の期間、「2023年度:クリスマス・春の助け合い募金」を実施している。

このキャンペーンの一環で、銀行振込・クレジットカードでの寄付のほか、日本も含めた世界中の古銭・紙幣・硬貨も集めている。集まった外貨は日本国内で両替、または現地で使用され、スンバ島で行う支援活動「収入を増やすための活動:農業支援」「荒地に木を増やす活動:マングローブ植林」に役立てられる。

インドネシアの中でも貧困度が高いスンバ島


インドネシアはイスラム教徒が多い熱帯雨林の国として有名だが、スンバ島はキリスト教徒が多い乾燥地帯の島。豚の飼育、マラプと呼ばれる精霊信仰に基づいた住居、スンバ織りと呼ばれる伝統的な織物など、インドネシア国内でも特徴的な島として注目されている。しかし観光地として開発が進んでいるのは主に西側。LIFEはスンバ島でも降水量が少なく、貧困度が高い島の東側を支援している。


2023年3月の統計によると、インドネシア政府は1人当たり月55万ルピア(約5,000円)ほどしか支出ができない人を貧困層としている。LIFEが支援している家庭の月収は1,000円ほどしかないという。農村では電気を利用できる人は少なく、水も家から片道2時間離れた川へ毎日水汲みに行く人も珍しくない。ネット環境も悪く、町から少し離れただけでスマホは圏外になる。島の大きさは岩手県ほどの大きさだ。

安心して暮らせる村を目指して行う2つの取り組み


LIFEは、安心して暮らせる村を目指して、スンバ島で収入UPに取り組む。村から貧困をなくすために、20の農家が1年間の農業研修を受けて現金収入が得られるようになることを目指す。

具体的には、農業に必要な灌漑や給水設備の工事、村にある植物や家畜のフンなどを活用した農業の研修、給水設備等を共同管理するための農業組合の設立と運営研修を進める計画。


また、失われた自然を回復するために、1ヘクタールの海岸に1,500本のマングローブを植林して自然環境の回復を目指す。

具体的には、植林する地域の植生や地形等の調査、植林するマングローブの育苗や植林後の世話、地元住民等が参加する植林イベントやワークショップを進める計画だ。

これらの支援を進めるための活動費として、現在「2023年度:クリスマス・春の助け合い募金」を実施している。

海外旅行で余ったコイン1枚から国際協力に参加可能

たとえば海外旅行や出張などで余った、引き出しなどにしまいっぱなしの外貨はないだろうか。年末の大掃除、実家の帰省などで、もし眠っている外貨や日本の古銭があれば、LIFEに送ろう。

日本の古銭は、1銭硬貨、軍票、戦中や戦前の硬貨紙幣、明治や江戸以前の通貨もOK。外貨はクシャクシャの紙幣、汚れたコイン、今は流通していないもの、どの国か不明でもOK。コレクション品はコレクション帳ごと送ろう。注意点として、日本の現行紙幣を送る際は現金書留を利用すること。

国内外の古銭が150g集まると1本のマングローブの育苗費に相当する。60ユーロ(約1万円)が集まると農業研修に使用するトマトやキャベツのタネの農家1件分の購入費に相当する。2022年度に届いた日本の古銭・外貨は112,961円だったという。

1月19日(金)19時30分~はオンラインイベント「インドネシア:スンバ島支援の現場~『日本人の価値観』を押し付けないことの難しさ~」も開催されるので、そちらもチェックしてみて。

「2023年度:クリスマス・春の助け合い募金」詳細:https://earth-ngo.jp/info/20231201bokin/

(佐藤 ひより)

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