社内でパフォーマンスの高いチームの“リズム”を分析。米国のAIスタートアップ「Rhythms」とは?

過去にAlly.ioをMicrosoftに売却した実業家Vetri Vellore氏は、企業の生産性向上を支援するという大きなビジョンを掲げ、以前のベンチャーに資金を提供した投資家からの支援を得て、新しいスタートアップ「Rhythms」を立ち上げた。

2600万ドルのシードラウンドを公表

Rhythms公式サイトより

2023年12月7日、Rhythmsはステルスモードから抜け出した後、Madrona Venture GroupとGreenoaksが共同主導しFounders’ Co-op、Accel、Cercano(旧Vulcan)が参加する2,600万ドルもの巨額のシードラウンドを発表した。

AIを活用してチームや組織の生産性を向上

シアトルに拠点を置くRhythmsは、社内のさまざまなシステムに接続し、大規模な言語モデルなどのAI技術を使用して、企業の「リズム」、つまり習慣やパターン(毎月のビジネス レビュー、四半期ごとの振り返り、毎週の部門横断的な会議など)を分析するプラットフォームを構築している。

同じ組織内の一部のチームが他のチームよりも優れたパフォーマンスを発揮する理由を解明し、内部プロセスと他社のベスト プラクティスの両方から得た知見を利用して、成果を上げるための推奨事項を提供することを目的としている。

元Microsoftの製品ユニットマネージャーのVetri Vellore氏

Vetri Vellore氏は、2018年に設立した目標管理(OKR)のソフトウェアベンダーであるAlly.ioを約2年前にMicrosoftに売却後、Rhythmsを設立した。

Vetri Vellore氏は、以前はMicrosoftの製品ユニット マネージャーを務めており、Ally.ioを立ち上げる前に人材およびキャリア開発プラットフォームであるChronusを立ち上げた過去がある。

Microsoft 365などを補完することを目指して

Vetri Vellore氏は「RhythmsはMicrosoft 365などのプラットフォームを補完することを目指している」と述べ、さらに同社はMicrosoftと“素晴らしいパートナーシップ”を結んでいると続けた。

Rhythmsにはシアトル地域とインドに5人の従業員がいる。同社は今回の資金を使ってチームを成長させ、製品プレビューを開始していくという。同社は今後、多様な業界・規模の企業をターゲットにしていく方針だ。

参考・引用元:
Rhythms 公式サイト
TechCrunch ニュース
GeekWire ニュース

(文・よし @yoshibizcom

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