【ライヴレポート】ヨウォン、多幸感に包まれた初ソロファンコン「すべてを新しく始める気分」

【ライヴレポート】ヨウォン、多幸感に包まれた初ソロファンコン「すべてを新しく始める気分」

PENTAGONのヨウォン(YEOONE)が11月25日(土)に韓国・ソウルのYES24 LIVE HALLで1stソロファンコンサート〈행복 소통 창구〉(幸せコミュニケーション窓口)を開催した。

ヨウォンは2016年にPENTAGONとしてデビューし、今年10月にCUBE Entertainmentとの専属契約が満了。それから1ヶ月半という短いスパンで開催されたファンコンには、オフラインとオンラインから世界中のUNIVERSE(ファン名)が参加した。

オープニングVCRの後、バックバンドがライヴの始まりを告げる演奏で気分を高めると、スーツ姿のヨウォンが大歓声に迎えられてステージに登場。「準備はいいですか?行こう!」と呼びかけて「가자(訳:行こう)」でスタート。続いて「토닥토닥(訳:よしよし)」と爽快な曲が続き、ステージを左右に動きながらUNIVERSEとコミュニケーションする姿から楽しさが伝わってくる。

「こんにちは、本当に久しぶりです。」と改めて挨拶し、今回のコンサートタイトルの理由について「みなさんの胸のなかに深く伝えたいメッセージがあってこのタイトルに決めました。みなさんに”幸せなコミュニケーションの窓口”にになることを祈って準備してみました。」と丁寧に伝え終えて「우리, 다시(Begin again))」へ。発表当時よりキーを下げて歌うことで、落ち着いた雰囲気が増して心に響かせてくる。

「次の曲は今日のタイトルの歌だと思います。」と新曲「내가 있어」を感情を込めて高らかに歌い上げた。この曲はウソクがラップに参加し、バンドマスターと一緒に制作。「言いたいことが多すぎて台本通りにいかないです!」と笑いながらも「次の曲はみんなが知っている曲。一緒に歌っても構いません」と誘い、火曜飛のカヴァー「그런 일은」の1番の間奏にひとりめのゲスト・ホンソクを呼び込み歌いながら登場すると大歓声に迎えられ、ふたりの美しいハーモニーで魅了した。

PENTAGONではステージでデュエットすることがほとんどなかったというふたり。しかも、韓国で公演すること自体が2年ぶりとあって「会社出てすぐコンサートするのは無謀」との言葉には会場中が大爆笑。おたよりコーナーを挟んで、ホンソクのソロで「아픈 나를(Lovesick)」を熱唱しステージを後にした。

VCRを挟みヨウォンのソロステージが再開。「그녀의 목소리(訳:彼女の声)」ではバンドならではのセッションで沸かせ、ステファン・サンチェス「Until I Found You」カヴァーではブルース調でしっとりと聴かせる。次の曲前にはあらかじめ掛け声の練習をして、JANNABI「사랑하긴 했었나요 스쳐가는 인연이었나요 짧지않은 우리 함께했던 시간들이 자꾸 내 마음을 가둬두네 (Baby I need you)」カヴァーで感情が爆発。客席とステージ、お互いのパワーがぶつかりあい「めっちゃ楽しくて狂いそう!」と叫ぶほどの満足感に包まれ「すごく幸せです」と感無量の表情に。

カヴァーゾーン最後の曲はHarry Styles。「As It Was」カヴァーでは1番目の間奏終わりに「キノー!」と呼びこみ、ふたりめのゲスト・キノが歌いながら颯爽と登場し、アップテンポな曲調でさらに会場のテンションは最高潮。キノは変わらぬPENTAGON愛を話して和ませ、今年10月にリリースされた「How It Was」をソロで軽やかに歌いステージをヨウォンにバトンタッチ。

楽しい時間もあっという間。コンサートも終わりに近づいていると伝え残念がるUNIVERSEにむけて「今日だけを見て生きてきましたが、みなさんが残念そうにしているのを見ると誇らしい気分です。これからもみなさんに幸せをお届けできるように努力します。すべてを新しく始める気分です。独立してすべてが変わった。”初心に帰る”という言葉通り、私は誰よりも自信のある人だから、今日より明日もっと素敵な人間になれると思うし、みなさんが”ヨウォンのファン”と堂々といえるような人になります。みなさんのためにさらに努力します。」と未来に向けてポジティブに誓った。

「最後まで一緒に楽しんでくれますか?」と告げて、新たな始まりを告げるような壮大な新曲「Hope」からPENTAGONの名曲「오늘도 사랑해 소중해」までUNIVERSEとシンガロング。「すごいいいー!」の言葉で本編の最後はDaybreak「좋다(Good)」カヴァー。爽快なロック・サウンドに乗せ、ラストのサビはアカペラで一緒に締めくくった。

暗転中、世界中のUNIVERSEから届いたビデオメッセージが流れるサプライズ演出を挟んでヨウォンがふたたび登場。「もう1曲用意してきました。」と무한도전(無限挑戦)「그래 우리 함께(We’re All Together )」をカヴァー。歌詞のメッセージを伝えるように微笑みながら歌う姿が印象的だった。

「心から感謝します。本当にありがとうございます。」とこの1ヶ月半、休みなく動いてきた全てのスタッフに感謝を伝えると、客席に背を向けて涙した。「今日はとても幸せな日なので泣かないようにしようと思っていたのに、たくさんの方に助けていただきました。私は本当に何もない人間なのに。みなさんのおかげで幸せな時間でした。また会いましょう。ありがとうございました!」と最後まで感謝を伝えて、ヨウォン独立後初の表舞台となったファンコンサートは大成功で幕を閉じた。

【ライヴレポート】ヨウォン、多幸感に包まれた初ソロファンコン「すべてを新しく始める気分」

この日披露されたソロ曲は6曲中5曲は初披露、そして5曲中2曲は未発表曲で、UNIVERSEのために作られた。新たな一面を見せてくれたカヴァー曲含め、終始優しさに溢れたコンサートでは、時に繊細なヨウォンを最後まで輝かせた偉大バックバンドの存在も成功のひとつと言える。新たな一歩を花道でスタートさせたヨウォン、次はどんな景色を見せてくれるのか期待しよう。

アーティスト情報

Instagram https://www.instagram.com/9oo_sebumps/

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