桑名宗社が所蔵する「宝刀 村正」の漆を研磨し、写しを作刀するプロジェクト始動!
桑名宗社(春日神社)が、戦時中から漆に包まれたままの「宝刀 村正」を研磨し、写しを作刀するため、クラウドファンディングサービス・READYFORにて、12月4日(月)~2024年1月31日(水)23:00の期間、「宝刀村正 研磨・写し奉納プロジェクト~村正漆黒のヴェールを脱ぐ~」を実施中だ。
村正を包む漆下の状態を危惧
三重県指定文化財の村正の太刀を二振所蔵している桑名宗社。二振は歴史上最も有名な刀工の一人である「村正」自身の奉納による代表作であり、各々「春日大明神」「三﨑大明神」の御神号が刻まれており、後世に守り継ぐべき宝刀と呼ぶに相応しい特別な太刀だ。
しかし、「三﨑大明神」には戦時下に刀身を守るために塗られた漆が、その役割を終えた今でも村正を包んだままとなっており、漆の下には錆が発生している可能性があることから、さらには刀身へ浸潤していることも危惧されている。
宝刀村正の研磨・写し奉納プロジェクト
そこで今回、桑名宗社は「宝刀村正 研磨・写し奉納プロジェクト」を立ち上げ、宝刀村正を守り、伝えるためにクラウドファンディングに挑戦。宮司の不破義人氏は、『今回のプロジェクトに関わる刀匠や研ぎ師などの職人だけでなく、クラウドファンディングの支援者の気持ちや思いの宿った刀として後世に残り、100年後200年後に、「妖刀」と呼ばれた村正が、どれだけこの時代に愛されていたのかを証明する刀として在り続けます。皆さまには本プロジェクト成功のため、是非とも温かいご支援をお願い申し上げます』とコメントしている。
同プロジェクトで集まった資金は、“桑名宗社の大神様の御神宝”である村正を修繕し、新たに写し制作する費用として使用される予定。なお、支援した人の名前は奉加帳に記され、御神前に供えられ、神社の歴史に刻まれて残り続ける。
特別体験ができるリターンも
プロジェクトでは、「クラウドファンディング限定御朱印」や「オリジナル椿油」、
「写しを作成する刀匠によるオーダー短刀」など、1,000円〜300万円まで多様なリターンを用意。「宝刀 村正写し完成奉告会参加権」「写し余鉄(本歌鉄粉入り)ペーパーナイフ製作参加権」などの特別体験もあるので、この機会に、貴重な体験ができるプロジェクトに参加してみては。
READYFOR:https://readyfor.jp/
プロジェクト名:宝刀村正 研磨・写し奉納プロジェクト ~村正漆黒のヴェールを脱ぐ~
(佐藤ゆり)
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