【11/27〜12/3の運勢】12月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
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2023年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
アホになっていく
今週のおひつじ座は、溌剌とした若々しさがにわかによみがえってくるような星回り。
『跳箱の突き手一瞬冬が来る』(友岡子郷)という句のごとし。
休み時間に賑わう学校の校庭にも、灰色の雲が立ち込めるオフィス街にも、誰のもとにも等しく冬の北風は吹いて来る。しかし、そこでマフラーを巻きコートの裾をぎゅっと握りしめてやり過ごそうとする人もいれば、ものともせずに真っ向から駆け抜けていこうとする人もいるのだ。
あなたもまた、掲句に出てくる小学生になったつもりで、渾身の突き手を決めていきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
わが地獄
今週のおうし座は、人間というのがいかに快楽的でエロティックな存在かということに対する自覚を深めていくような星回り。
空海が中国から京都の東寺にもたらした両界曼荼羅(りょうかいまんだら)のごとし。人間の暴力性とエロティシズムは深いつながりがありますから、空海はエロティシズムの恐ろしさを知っていて、宗教とエロティシズムのあいだを深いレベルで行ったり来たりできるようにすることを大切にしていたのでしょう。
つまり、まず自分自身の快楽の源泉を見つめ直していこう。そこに向きあい、超えていくということがなければ、宗教的な悟りであったり、神秘体験というものもあり得ないのだ、と。
あなたもまた、そんな風に自分自身のエロティシズムというものと改めて向きあってみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
いっそひらりと宙返り
今週のふたご座は、感覚が研ぎ澄まされた軽業師のように自由自在になっていくような星回り。
『冬空や猫塀づたひどこへもゆける』(波多野爽波)という句のごとし。この句に、どこか猫のもっている妖変性が感じられるとすれば、それはどこへも行ける猫の自由自在さがそんな冬空に自然と溶け込んでしまっているからで、猫が視界から消えてしまった後の、塀の上の空はそのどこかに猫をそっと隠しているかのようでもある。
忽然と煙のように消えてしまうその感じは、手品のようでもあり、悪い冗談のようでもある。いわば、神秘と冗談とが半ば溶け合いながらそこに置かれているのだと言えます。
あなたもまた、そんな神秘と冗談をみずから体現していくことになるかも知れません。
今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
リスクの海に浮かぶ小島
今週のかに座は、本来単なる効率的な魅了や生殖に還元しえないはずの生命活動本来の豊かさを、取り戻していこうとするような星回り。
動物への哲学的分析を重ねてきた思想家ジャン=クリストフ・バイイは、ニューギニアとオーストラリア北部のコヤツクリ科の鳥のオスが、周辺のくずを拾い集めてほとんど芸術的なまでの小さな箱庭を作ってメスを誘惑する習性を取りあげています。
彼によると、コヤツクリ科の鳥のオスにとって、求愛行動は単なる美しい儀式などではなく、いつでも不意に何か不測の緊急事態が現われ得る、果てしない悩みの種であるかも知れず、潜在するリスクの海の中でたまたま何事もなく表出したものが、「はかない刺繍」のように人間側に見えているに過ぎないのだと考えられるだろうと。
あなたもまた、そんな定型から外れた動きとたえざる問いかけとを、自身の性(セクシャリティ)に取り戻していくことになるでしょう。
今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
遠くの太陽を見据えて
今週のしし座は、できるだけこちらとあちらを等しくフラットに睥睨していこうとするような星回り。
『遠山に日の当りたる枯野かな』(高浜虚子)という句のごとし。
日常の何気ない眺めを描いているだけの句のように見えますが、これは平日は仕事に追われ、休日はショート動画を見るか飲みに行くかくらいしかしてないような人にはなかなかどうして難しい芸当なのではないでしょうか。
あなたもまた、目の前の日常だけでなく先の見通しまでまなざしを広げていくべし。
今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
強制から共生へ
今週のおとめ座は、過剰な他者との触れ合いや同町圧力を適度に間引いていこうとするような星回り。
「家」とは共同体の最小単位であり、人間同士のネットワークが発生する場ですが、現代社会ではそうした共同体的な他者との触れ合いはことごとくプラットフォームに呑み込まれ、結果として相互的な承認への欲望はYouTubeやXの滞在時間に、そこでの広告収入へとますます変換されていく流れを強めているように思います。
そもそも、共同体の原点である「家庭」のもう半分は「庭」という字で形成されていたことを、今こそ私たちは思い出さなければならないのではないでしょうか。
あなたもまた、人間とばかりつるんでいないで、いつも以上に事物とのコミュニケーションに時間を割いてみるといいでしょう。
今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
存在を前にした長い沈黙
今週のてんびん座は、向こう側の世界からこの世を観じていこうとするような星回り。
『夢の世に葱を作りて寂しさよ』(永田耕衣)という句のごとし。
葱は主食ではないが、体を温めてくれるだけでなく、ウイルスに対する抵抗力もつけ、匂いをかぐだけで精神を安定させ、寝つきをよくしてくれるのだという。まさに八面六臂の活躍だが、何より土から生えるしなしなとした立ち姿がいい。したたかでいて、はかない食べ物なのだ。
あなたもまた、人生の寂寥感を味わうだけのほのかな主情に駆られていくべし。
今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ぐずぐずしつつ生きていく
今週のさそり座は、別の仕方で「責任」ということを受け止めていこうとするような星回り。
20世紀を代表する哲学者であるレヴィナスはラジオ講座を収録した『倫理と無限―フィリップ・ネモとの対話―』の中で、「責任とは他人に対するもの」であり「他人との絆はただ責任として結ばれ」るのだと述べた上で、そうした責任とは「いかなる対話にも先立つ奉仕」であり、「他人の中にみられる表情(人間の身体全体も、その意味では多かれ少なかれ、顔なのですが)」によって差し向けられるものなのだと語っていました。
さらに「私が他人に臣従するのは、まさに他人と私の関係が相互的なものではないからであって、その意味で、私は本質的に「主体=臣下(subject)」なのです。すべてを引き受けるのはこの私の方なのです」と述べています。
あなたもまた、こうした言わば“下”からのイニシアチブに基づいて、他人との近さの中で積極的に責任を負っていくべし。
今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
戦線を拡大せよ
今週のいて座は、破格の熱情を自分自身だけでなく、他者にまで求めていくような星回り。
『埋火に妻や花月の情鈍し』(飯田蛇笏)という句のごとし。おそらく夫に対し、自然に対し、文芸に対し、いやそもそも人生に対して、熱く濃い情をもっているどころか、その逆でどこか冷ややかに感じられてしょうがないのだ、といったところでしょうか。
とはいえ、この妻が並外れて冷ややかという訳でもなく、むしろ普通の人以上にそのことを責める夫の側こそ、破格に熱情的であり、他の誰にも増して妻に期待している人間なのかも知れません。
あなたもまた、いつも以上に他者に対する期待感や物足りなさが高まっていきやすいでしょう。
今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
オルタナティブな像を結びなおす
今週のやぎ座は、どこかに必ず待ち受けているだろう待ち伏せに備えていこうとするような星回り。
たとえば夜、川や谷で「シャリシャリシャリ」という、あずきを洗うような音がする。それは小豆とぎという妖怪が音を出しているのだ。そんな伝承が、かつては日本各地に残っていたそうです。
今どき妖怪なんて言えば、無知や妄信のレッテルを真っ先に貼られてしまいそうですが、そもそも妖怪というのは近代的知性によって「解明」され「克服」されるべき対象などではなく、ただ「感じる」もの。
今週のやぎ座においても、そうした目に見えない、音や気や、不可解な「感じ」としか言いようがないものこそが、これまで見えていなかったもう一つのリアリティーを作り出すきっかけとなっていくはずです。
今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ぎりぎりのところを歌う
今週のみずがめ座は、怖いものは怖いと素直に吐露していくような星回り。
『きびきびと万物寒に入りにけり』(富安風生)という句のごとし。ひとつ年を取るということは、ひとつ寒を迎えては見送っていくということでもある。そして、大抵の場合、自分が新たに覚悟を決めるのよりも先に、万物がさっさと寒の構えの中に入っていく(ように見える)。
そのせいか、おのずと不意をつかれたような格好になって、掲句のように冬景色がどこか凄愴に映るわけですが、むろんそれはあくまで主観が誇張されているにすぎません。
あなたもまた、外部に示すなら、そうしたできるだけ等身大の主観を切り出していくべし。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
快楽の海に溺れる
今週のうお座は、自己演出やブランディングなどは脇に置いて、より直接的で生々しい実感へとダイブしていこうとするような星回りり。
私たちは日々何かを食べていますが、考えてみれば飲み食いというのは世界との相互作用における暴力性や未完成性の最も直接的かつ明瞭なあらわれに他なりません。
この点について、ロシア文化学者の桑野隆は「カーニヴァル」という語を用いて人々が「新しい、純粋に人間的な関係のためにまるで生まれ変わった」かのような体験をしていくことを分析したバフチンの思想を紹介しています。
あなたもまた、自身のさまざまな「むさぼり食い」を通して、そこにいかなる「交替のプロセス」が進行しつつあるのか、改めて感じ直してみるといいかも知れません。
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