気温が急変する11月は体調をくずしやすい季節 寒さによる腎臓の機能低下を防ぐには?

気温が急変する11月は体調をくずしやすい季節 寒さによる腎臓の機能低下を防ぐには?

■暑さと寒さが混在する立冬前後は体温低下に要注意!

2023年は、猛暑日が過去最高を記録するとても暑い夏でした。秋になっても各地で猛暑日を記録する日があるなど、日中25℃を超える日が続きました。今年の立冬は11月8日です。これから、急に気温が下がる時期です。暑さと寒さが混在する11月中旬は、体調を崩しやすい時期と言えます。日中汗を出すほどの状態でいると、体温が上がります。しかしながら、日が沈み気温が低くなってくると、緩んだ皮膚から外気が入り込み、体温が低下してきます。
体に触ってみると、皮膚が冷たくなっている事に気付くのですが、食事や入浴で体温が上昇しますので、体温低下や寒さを認識しにくい時期です。
身体が外気温の影響を受けている時は、下記態様になります。

1.咳が出る
2.鼻水が出る
3.首の動きが悪くなり寝違えを起こしそうになる
4.腰の動きが悪くなりぎっくり腰を起こしそうになる

ご興味がある人は、JIJICO内の下記コラムをご参照ください。
咳が出たとき疑うべきは風邪? 咳が出る原因とその予防策

上記のような状態になった時は、下記対策が必要です。

1.服を着て体温上昇に努める
2.暖房をして室温を上昇させる
3.温かい物を飲食する

身体のサインを繊細に受け止め、即座に対応する事が健康を維持する秘訣です。但し、ぎっくり腰を引き起こしたら、入浴をせず安静にすることが大切です。冷たいシップを貼る、局所を揉む等の行為は状態の悪化を招きます。詳しくは、JIJICO内にある下記コラムをご参照ください。

ぎっくり腰の原因は?湿布や冷やすのは効果的?予防策について

■寒い部屋にいつもいると寒いと思わなくなる?

立春(2024年は2月4日)までは、小雪、大雪、小寒、大寒という寒さを感じる季語が続きます。その名の通り、立冬を過ぎると徐々に気温が下がり始めます。寒冷地では氷が張り、雪が降り始めます。夜の気温が18℃を下回ると、体温維持が困難となります。内臓は、熱を作り出す努力をしますので、夕方からのリラックスする時間帯に薄着をして暖房をしないでいると、体に疲れを感じやすくなります。寒い部屋で長期間過ごしていると、足元が冷えて来ますので、下半身に近い臓器である腎臓や膀胱の機能が低下して、様々な不調を感じるようになります。

1.夜中にお手洗いで目覚める
2.明け方足がつるようになる
3.耳鳴りがする
4.あまり食べられなくなる
5.後頭部が重くなる

上記症状は、腎臓の機能が低下した時見られる症状です。
18℃未満の室温で生活すると発病する確率が高くなり、死亡率が増加します。東京の人は、平均17.1℃の室温で生活していますので、来院している多くの人は暖房を使っていません。また、北向きの部屋で生活している人も多いため、腎臓機能の低下が続くと、腎臓が弱い人は腎臓疾患になります。次第に、肺や心臓機能にも負担がかかるようになり、重篤な疾患に繋がりこともあります。詳しくお知りになりたい人は、JIJICO内にある下記コラムをご参照ください。

18℃未満の室温で生活すると危険!?寒い部屋は死亡率が増加!!
北向きの部屋にいると病気になりやすい?日当たりの確保が病気回復には大切!?
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■体温上昇にヨガは最適です

体温の上昇に運動は最適ですが、日常的に運動していない人がスポーツを始める時期として、冬はふさわしくありません。筋肉に柔軟性がないため、関節が硬くなっていますので、無理して運動を始めると関節を痛めやすくなります。この時期に運動を始めるとしたら、無理なくゆっくり動くヨガ(YOGA)がお勧めです。
この時期、安易に暖を取る方法には、注意が必要です。電気あんか、ホットカーペット、電気掛毛布、電気敷毛布、こたつ、ホッカイロなど、持続的に熱を発するものは、長時間身体に近付けていると、体温を維持する機能が退化するため、かえって低体温を招きます。詳しくは、JIJICO内にあるコラムをご覧ください。

ホットカーペットの上で寝ると体力が低下!!体を温めているつもりが実は冷えの原因?

■腎臓の病気に鍼灸治療や瘀血治療が有効です

東洋医学では、春は肝臓、夏は心臓、秋は肺臓、冬は腎臓、季節の変わり目は脾臓・膵臓の調子が悪くなるという考えがあります。病気の原因は、個人の生活が生み出す「内因」と環境が影響する「外因」によると考えますが、春夏秋冬の病は「外因」が関係するという考えです。
冬は、気温が低くなるので、元々腎臓が弱い人は、立冬(11月8日)頃より不調を感じるようになるという考え方です。特に、外で作業している人にはつらい時期になります。

1.咳が出る
2.鼻水が出る
3.首の動きが悪くなり寝違えを起こしそうになる
4.腰の動きが悪くなりぎっくり腰を起こしそうになる
5.夜中にお手洗いで目覚める
6.明け方足がつるようになる
7.耳鳴りがする
8.あまり食べられなくなる
9.後頭部が重くなる

上記症状を感じている人は、腎臓機能に不調が出始めている時ですので、体温上昇と肉体疲労の解消が必要です。38℃程度の浴槽に30秒から1分程度入浴がすると、効果的です。
上記症状が長期間に及ぶと、急性腎炎、急性腎盂腎炎、膀胱炎などを起こし易くなります。また、慢性化すると、尿管結石、腎臓結石による痛みが出て来ます。いずれの症状にも、鍼灸治療(内外科治療)が有効です。薬物治療(内科治療)や外科手術(外科治療)をした後に体調不良を感じている人は、身体の外側から内臓機能に働きかける事が可能な鍼灸治療(内外科治療)を、ご検討頂きたく思います。お近くの鍼灸院または鍼灸師が勤務している医療提供施設にご相談ください。
清野が呼称する養正(ようせい)治療は、日常の適正な生活です。詳しくお知りになりたい人は、清野鍼灸整骨院ホームページ「くらしと養生」をご参照願います。
腎臓を強化したい人や上記症状の改善をご希望の人に、ヨガ(YOGA)の運動法や呼吸法が最適です。ヨガ(YOGA)療法をご希望の人は、清野メディカルヨーガもしくはお近くのヨガ教室にご相談頂きたく思います。

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