【写真たくさん】『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』原画展示が大幅入れ替えされてるぞ! F先生の「好き」があふれる生誕90周年記念原画展が開催中

もはや説明不要な、コンテンツのレジェンド──藤子・F・不二雄先生。『ドラえもん』『パーマン』『バケルくん』『オバケのQ太郎』『エスパー魔美』『チンプイ』『ジャングル黒べえ』『ウメ星デンカ』『21エモン』『キテレツ大百科』『T・Pぼん』……思いつく作品だけでも、枚挙にいとまがないとはまさにこのこと。現代でF先生の作品に触れることなく暮らしてきた人は皆無と言えるでしょう。

※『オバケのQ太郎』は、藤子不二雄Ⓐ先生との共著です

そんなF先生の生誕90周年となるのは、来たる2023年12月1日(金)。それを記念して、川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムでは、“記念原画展”を11月より開催しています。

※全ての写真が表示されない場合はこちら

F先生の「好き」がテーマ

『藤子・F・不二雄 生誕90周年記念原画展 「好き」から生まれた藤子・F・不二雄のまんが世界』では、F先生の「好き」が特に色濃く描かれている原画を紹介しています。

かつて、先生は1994年の『小学五年生』9月号でこんな言葉を残しています。

──「僕は、すべてにおいて「好き」であることを優先させてきました」

今回の展示のまんがの中に描かれている様々なモチーフは、まさにF先生の大好きだったものばかり。
「恐竜」はもちろん、「歴史・遺跡」や「カメラ」や「映画」「まんが」をはじめとした、さまざまな“好き”がジャンルごとに展示されています。

F先生所有の鉄道模型「Nゲージ」も展示

今回はF先生所有の鉄道模型「Nゲージ」のジオラマも初展示。

株式会社藤子ミュージアム代表でありF先生の三女でもある水野地子(くにこ)さんによると、このNゲージはF先生が深く没頭した趣味のひとつなのだそうです。

「(父は)小さなフィギュアを色々な角度から観察しながら“ここをもう少し変えたいんだよね”と彫刻刀でガリガリ削る日もありました。父の作業はいつも本当に丁寧で、何をするのもきちんと仮止めや下書きを欠かしません。そのような時間、私は横で作業をする父を眺めていました。少し舌を出しながら、作業に没頭する独特な姿を今もよく覚えております」と当時の思い出を語ってくれました。

確かに『ドラえもん』はじめF作品の作中エピソードでも、「鉄道」や「ミニチュア」、「箱庭」は数多く登場するモチーフのひとつでした。

「“ここまで目線を下げてみると、トンネルを出てくるとき、本当に格好がいいんだよ” と言いながら、腰を落としてジオラマを横から眺める父は、本当に楽しそうでした」
水野さんの言葉通り、楽しそうにしているF先生の様子が浮かぶようなNゲージの実物は、展示作品と併せて楽しむことができます。

カフェ、ショップ、ギフトコーナーにも新商品

3Fの『ミュージアムカフェ』では、新メニューとして『Fキャラクターズプレート』(2,200円)が登場。ドラえもん、コロ助、Q太郎とO次郎など6種類のFキャラクターがモチーフとなったプレートは安定の可愛さ爆発。

ラテアートドリンク(650円)も生誕90周年デザイン柄のラテアートが仲間入りしました。ラテアートの絵柄はテーブルに届いてからのお楽しみです。
(ランダムでの提供となり、絵柄は選べません)

同フロアのギフトコーナー『藤子屋』では、11月から焼き印がリニューアルされた『どら焼きBOX(6個入り)』(1,560円)を販売。

焼き印は90周年ロゴ入りの特別バージョンとなっています。どら焼きBOX購入で、オリジナル紙袋もプレゼントされます。(※1箱1枚、なくなり次第、配布終了)

1Fの『ミュージアムショップ』の新商品は、『生誕90周年記念原画展 公式図録』(2,112円)や『原画展ポストカードセット(第1期)』(990円)などが登場。

安定したクオリティで定評のあるミュージアムショップのアイテムは、今回も完璧な仕上がりですので、現地で是非お確かめください。

作品から発せられる先生の「好き」が感じられる展示

今回に限ったことではないのですが、藤子・F・不二雄ミュージアムの展示や販売アイテムは、先生ご本人はもちろん、ミュージアムスタッフのみなさんによる「好き」で構成されているものばかり。だからこそ、この空間は心地よく、一度行くとまた行きたくなる魅力にあふれています。

まるで、何度も何度も読み返してしまうF作品そのものと言えるでしょう。

『藤子・F・不二雄▯生誕90周年記念原画展 「好き」から生まれた藤子・F・不二雄のまんが世界』は2024年10月下旬までの予定ですが、会期を3回に分けて(約4か月ごとに)展示原画が入れ替えられる予定です。先生の「好き」を確かめに、何度も足を運びたい内容です。

本記事の結びは、先ほどにもご紹介した水野さんの言葉をお借りしたいと思います。

「父は絶対に私たちに仕事を見せない人でした。私は漫画を書いている父の姿を見たことがありません。しかし作品も家庭も、同じ父の好きなものにあふれ、つながっていることを感じております。今回並んでいる原画を見ると、全ての作品が父との思い出に結びつきます。ぜひ、父 藤子・ F ・不二雄のあふれ出る“好き”に包まれて楽しんでいただけたらと思います」

原画展タイトル:『藤子・F・不二雄 生誕90周年記念原画展 「好き」から生まれた藤子・F・不二雄のまんが世界』
会期:2023年11月1日(水)~ 2024年10月下旬(予定)
※会期を3回に分けて、約4か月ごとに、展示原画を入れ替えます。

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
〒214-0023 神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1

開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜日、年末年始 ※臨時休館、火曜特別開館あり
料金:
大人・大学生 1,000円
中学・高校生 700円
子ども(4歳以上) 500円
※3歳以下無料

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム公式サイト
https://fujiko-museum.com/ [リンク]
※入館は日時指定による事前予約制です。
※入館チケットは、ミュージアム公式サイト内のチケット販売ページより購入いただけます。

©Fujiko-Pro
オバケのQ太郎/©Fujiko-Pro・Fujiko-Studio

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【写真たくさん】『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』原画展示が大幅入れ替えされてるぞ! F先生の「好き」があふれる生誕90周年記念原画展が開催中

オサダコウジ

慢性的に予備校生の出で立ち。 写真撮影、被写体(スチル・動画)、取材などできる限りなんでも体張る系。 アビリティ「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」 「寒い場所で耐える」「怖い場所で驚かされる」 好きなもの: 料理、昔ゲームの音、手作りアニメ、昭和、木の実、卵

TwitterID: wosa

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。