サイバーリンクのAI 顔認証エンジン「FaceMe」、“なりすまし攻撃検出テスト”で世界第1位を獲得!

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近年、印刷した写真をかざす、スマートフォンやタブレットから動画を見せるなど、顔認証システムのカメラを「騙す」ことでデータベースの識別を回避したり、別人になりすましたりするプレゼンテーション攻撃が増加している。

そんななか、台湾に本社を構えるAIと顔認証技術のパイオニアであるCyberLink Corp.(以下、サイバーリンク)は、同社のAI 顔認証エンジン「FaceMe」が、NIST*1が実施した顔分析技術評価のプレゼンテーション攻撃検出テストで第1位を獲得したと発表した。

NIST*1:米国国立標準技術研究所

NISTが実施する「生体認証の顔技術評価」とは?

NISTが実施する生体認証の顔技術評価では、テスト実施範囲を顔認証技術評価“FRTE”と顔分析技術評価“FATE”の2つに分類している。画像に写る人物を特定する“本人確認”に関連するテストはFRTEに、画像に写る対象物を特定する“画像処理・分析”に関連するテストはFATEに該当する。

今回は、FATEのプレゼンテーション攻撃検出テストに焦点を当て、サイバーリンクのAI 顔認証エンジン「FaceMe」のなりすまし・回避に対する検出性能について紹介していく。

3種類の異なる“なりすまし攻撃”を阻止

FATEのプレゼンテーション攻撃検出テストには、“Convenience”と“Security”の2つのカテゴリーがある。“Convenience”カテゴリーの本人受入率*2は99%に定められており、アルゴリズムによる不正検出率(以下、TRR)によってランキングされている。

今回、FATEのPAD Video Convenienceテスト部門において「FaceMe」は100%のTRRを達成し、3種類の異なる“なりすまし攻撃”を阻止して世界第1位という快挙を成し遂げた。

本人受入率*2:認証処理においてユーザーを正しく確認できた比率

「ウォークスルー認証」を実現するAI顔認証エンジン

「FaceMe」は0.2秒以下の高速な認識速度と、本人識別率99.83%の高い認識精度、角度のついた顔でも認識する広い認識範囲を実現するリアルタイムAI顔認証エンジン。歩行したまま認証する「ウォークスルー認証」が可能だ。

「FaceMe」はこれまでにも、NISTの顔認証技術評価で高結果を獲得したほか、iBetaのPDAテストでレベル2認定を取得している。

そして今回、FATEのプレゼンテーション攻撃検出テストで世界第1位を獲得した業績から、顔認証の精度だけでなく生体検知においても「FaceMe」が業界最高水準の顔認証エンジンであることが証明された。今後、ますます注目を浴びることだろう。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000242.000005271.html

(文・Haruka Isobe)

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